『ザ・リベンジ(The Revenge)』検証とレビュー
あの”磯貝清明”氏が情報商材を販売
かつて巨額脱税で逮捕された磯貝清明氏がまさかの情報商材を販売です。その名も『ザ・リベンジ(The Revenge)』。
販売元:株式会社GO2フィンテック (ゴーツーフィンテック)
運営責任者:磯貝清明
所在地:東京都千代田区神田佐久間町1丁目8−4 アルテール秋葉原ビル内(ヴァーチャルオフィス)
発売日:2019年3月(無料オファー)
公式サイト:https://the-revenge.net/lp/3shek/?AD_CODE=0338_00002
東京地検が巨額脱税を告発(懲役1年6か月、執行猶予3年)
磯貝清明氏といえば、FXで10億円を稼ぎヒルズ長者としてメディアにも数多く取り上げられた有名投資家です。
10億円もの資産を築いた磯貝清明氏ですが、順風満帆とはいきません。リーマンショックにより10億円あった資産は3000万円にまで大幅に減少します。そして、国税局査察部(マルサ)の強制査察で巨額脱税が発覚し東京地検に告発されます。脱税総額は1億6000万円。天国と地獄を同時期に味わったFX投資家、それが磯貝清明氏です。
そんな彼が、(満を持して?)FX情報商材をリリースするというのです。注目度はかなり高そうです。
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「月利30%の不労所得」を謳う情報商材が危険である「2つの理由」
レターを見ると、最初に飛び込んでくるのが「月利30%以上の不労所得」というコピーです。
おわかりだと思いますが、「月利30%以上の不労所得」などこの世に存在しません。あきらかに誇大表現です。情報商材の中身は現時点で不明ですが(段階的に動画が公開される予定)、
- 経験や知識は一切不要
- 放置で不労所得収入
という説明から、『ザ・リベンジ(The Revenge)』は”FX自動売買”であると推測できます。
FXの自動売買システムで月利30%以上など、普通に考えてあり得ません。なぜかといえば、月利30%を超える投資案件を第三者に紹介することの経済合理性が、存在しないからです。
月利30%が本当ならば、誰にも教えず、自らのお金を投資してこっそり運用したほうが確実に儲かるからです。
磯貝清明氏ほどの人物ならば、手持ち資金だけでなく、過去の投資実績によって多くの人からお金を集めることが可能でしょう。仮に月10%の金利で1億円を借り集めることができれば、金利返済しても毎月20%つまり2000万円を稼ぐことができます。1年で2億円、3年で6億円です。ちまちまと情報商材を売っているより確実に稼げると思いませんか?
単純に考えて、月利30%以上の投資案件を広く募集することが、経済合理性に欠けることがわかるはずです。ではなぜ、「月利30%以上」の投資案件を、広く募集するのか?
- 「月利30%以上」がウソである可能性
- 広く募集することで、販売者に別のメリットが存在する
この2点が容易に考えられますね。
1.「月利30%以上」がウソである可能性
まず「月利30%以上」がウソである可能性です。先に述べたように「月利30%を超える投資案件」を第三者に紹介することは、経済合理性に欠けます。
投資詐欺の本質は「お地蔵さんのおまんじゅう」と同じでも紹介しましたが、「お地蔵さんの寓話」をもう一度お読みください。
昔話でこういうのがある。どこかの村にお地蔵さんがあって、そこに村人がお饅頭を1個お供えしたんだって。
ところが翌日になったら、お饅頭が2つになっていたらしい。「あれあれ? おかしい」と思いながらそのままにしていたら、そのまた次の日になったら4個になっていた。
これはすごいなと噂が広がって、村の衆が集まってきて、じゃあ俺も置こう、俺も置こうと言って、みんな置いたわけよ。
そしたらやっぱり100個置いた饅頭が、翌日には200個になった。噂は隣村まで広がって、試しに米やら野菜やらいろんな物をお供えしたら、これもすべて翌日には倍になっていた。
そうしたら村のみんなは狂喜乱舞して、家中のものを集めてお供えしたんだ。そして翌日、村人たちが勇んでお地蔵さんの前に行ってみると、そこには何一つ残っていなかったとさ。おしまい。
この寓話は投資詐欺の本質を端的に表しています。月利30%は、まさに「翌日、2つに増えるおまんじゅう」と同じです。
仮に月利30%で10万円を複利で運用すれば、3ヶ月後に2倍(約21万円)になっているのです。6ヶ月後には48万円(約5倍)、1年後には233万円(なんと23倍!)です。
『ザ・リベンジ(The Revenge)』が仮に投資詐欺ならば、最初の数カ月は本当に月利30%で増えていくでしょう。「おぉ!凄いぞ!」と思ってますます投資額を増やした瞬間に、「すみません、投資に失敗してしまって元金返済できなくなりました…」とテヘペロです。
2.広く募集することで販売者に「別のメリット」が存在する
もう一つの理由として、多くのユーザーを集めることで『ザ・リベンジ(The Revenge)』販売者に大きなメリットが存在することです。
最も考えられるのはIB(Introducing Broker)ですね。
『ザ・リベンジ(The Revenge)』が海外口座を利用した自動売買システムならば、口座縛りである可能性は極めて高いと考えられます。つまり特定の海外ブローカーの口座を開くことがシステム利用の条件となるわけです。
海外ブローカーの多くは、アフィリエイトによる集客をおこなっています。それがIB(Introducing Broker)です。IB(Introducing Broker)とは、ユーザーがトレードする毎に、FX業者が受け取るスプレッドの一部を、紹介者に支払う報酬のこと(もしくはその仕組)です。業者から紹介者へ支払うリベートみたいなものと考えるとわかりやすいかもしれません。
かつて10億円ものお金を動かしていた磯貝清明氏ならば、海外ブローカー人脈もきっと豊かでしょう。有利な条件でIB契約を結ぶことも可能かもしれません。
月利30%で煽って多くのユーザーを海外ブローカーに流せば、それだけで紹介者(販売者)には大金が転がり込みます。
『ザ・リベンジ(The Revenge)』の中身は「トラリピ自動売買」か?
さて、月利30%以上を謳う『ザ・リベンジ(The Revenge)』ですが、その中身は現時点で不明です。FXの自動売買であると推測はできますが、具体的なロジックはまだ公開されていません。
無裁量であるにもかかわらず勝率はなんと90.48%!さらに再現性は100%とのこと。そこから推測されるロジックは2つです。
- 高速スキャルピング
- トラップリピートイフダン
勝率の高さも考えれば、『ザ・リベンジ(The Revenge)』のロジックは「トラップリピートイフダン」(自動売買)ではないかと推測できます。「トラリピロジック」を組み込んだEA(自動売買システム)こそが、『ザ・リベンジ(The Revenge)』の心臓部ではないでしょうか?
トラリピならば、高い勝率とそこそこの利回り(当然高いレバレッジが必要ですが)を実現することは不可能ではありません。一度設定すればほぼほったらかしでトレードが可能です。再現性も100%でしょう。相場変動によるシステム設定変更は全て磯貝清明氏が行なうとのことです。
販売価格は20万円〜30万円くらいになりそうですね。
『ザ・リベンジ(The Revenge)』総合評価
【結論】「月利30%以上」を謳う時点で、決して手を出してはいけない投資案件であることは火を見るより明らかだ
神輿を担がれたとはいえ程度の低い情報商材に加担した「磯貝清明」氏も地に落ちたか…
磯貝清明氏の著書『突然マルサがやって来た!~FXで10億円稼いだ元ヒルズ族社長の絶頂と貧民転落~』を読んだときは、彼の底抜けに明るく前向きな姿勢に好感を持ちました。
しかし、磯貝清明氏が情報商材屋の神輿に担がれて再び注目を浴びることに、大いに違和感を感じると共に残念な気持ちでいっぱいです。
現時点で、詳細は明らかになっていませんが、「月利30%以上の利益が自動的に入金!」というフレーズから”トラップリピートイフダン”をベースにしたFX自動売買システムであることが推測されます。
FX自動売買で月利30%以上がありえるならば、磯貝清明氏ご本人やその関係者だけでその投資案件を独占し1億円程度の資金で運用すればよいのです。
そのほうが確実に儲かるし経済合理性があります。それをなぜ独占せずに、『ザ・リベンジ(The Revenge)』として広く一般大衆に告知・募集するのか?いったん冷静になって、よーく考えてみてください。
販売元:株式会社GO2フィンテック (ゴーツーフィンテック)
運営責任者:磯貝清明
所在地:東京都千代田区神田佐久間町1丁目8−4 アルテール秋葉原ビル内(ヴァーチャルオフィス)
発売日:2019年3月(無料オファー)
公式サイト:https://the-revenge.net/lp/3shek/?AD_CODE=0338_00002