テキシア事件、被害額のほぼ全額「460億円」が闇に消える
460億円の巨額詐欺事件=テキシア事件から1ヶ月。キングを始め10人の逮捕者を出した詐欺事件の続報です。
テキシア巨額詐欺事件、押収した現金は1600万円あまり
キングと呼ばれる投資会社の会長ら10人が逮捕された詐欺事件で、警察が関係先から押収した現金は、1600万円あまりだったことがわかりました。
引用:TBS NEWS 2019年3月8日14時56分
警察がテキシアジャパンHDから押収できたお金が、たったの1600万円しかなかったというのです。
460億円のうちの1600万円。なんと全体の0.03%です。459億8400万円(99.96%)は闇に消えてしまったのです。
全国の13000人から集めた460億円は、そのほぼ全額が行方不明という事態です。被害者へ返済することなど不可能でしょう。
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集めたお金は「暴力団」へ流れたか?
警察によれば、集めたお金の一部が暴力団に流れたと推測をしています。逮捕されたテキシア幹部に「六代目山口組弘道会傘下のヤクザ」が含まれてていたので、まず間違いないでしょう。
警察は山口組弘道会系暴力団事務所も捜査対象としてガサ入れしてます。もはや投資詐欺は、ヤクザにとって恰好のしのぎになりつつあるようです。
最近では仮想通貨にも手を広げつつある暴力団。まさに経済ヤクザです。
暴力団も300億円を仮想通貨で「マネロン」する時代
昨年(2018年)には指定暴力団による300億円を超える仮想通貨マネロンがニュースになりました。
手口は以下の通り。
- 暴力団が犯罪(違法薬物・振り込め詐欺など)で現金を入手
- 現金を仲介役を通じて仮想通貨に交換
- 実行犯が複数の海外交換所へ送金する
- 匿名性の高い仮想通貨に交換
- 海外で現金に交換して引き出す
- 現金を暴力団に送金(一部は海外の口座にプール)
非常に巧妙かつ複雑な手口ですが、秘匿性を高めて追跡を逃れるために仮想通貨が効果的に使われていることがよくわかりますね。
テキシア詐欺事件に対する損害賠償訴訟を起こしてもムダ
ほぼ全額の460億円が闇に消えたわけです。残りの1600万円を被害者全員13000人で(仮に)公平に分けたとしても、一人あたり1230円しか取り戻せません。
もはや損害賠償訴訟をするだけムダです。時間とお金をドブに捨てるようなものです。
あなたの大切なお金は、悪意のある誰かに、さらなる悪い事のために使われる運命にあります。あなたの「不注意な私欲」が、最終的に半社会的勢力を太らせていることになります。