アマテラスFX|概要
本日は、クロスリテイリング株式会社が販売するFX情報商材『アマテラスFX』を検証レビューします。
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:安倍瞳
発売日:2021年4月
公式サイト:https://cross-projects.s3.amazonaws.com/clan/top/end.html
アマテラスFX開発者の”安倍瞳さん”とは?
まず目を引くのが和装姿の安倍瞳さんです。
クロスリテイリング株式会社はこれまでも実に様々なジャンルから無名のFXトレーダーを掘り出してきました。今回は華麗なる投資家一族出身(とされる)の安倍瞳さんです。和服姿は、あの池辺雪子さんを彷彿とさせますね。池辺雪子さんをご存じない方は以下の記事を読むことをおすすめします。
池辺雪子さんといえば、2007年に脱税容疑で逮捕起訴されたことで一躍有名になった東京在住の女性ですね。逮捕時は60歳でしたから今は68歳でしょうか?FXで荒稼ぎし、その後脱税の罪を問われて逮捕されました。平成15年~17年の3年間で約4億700万円の所得を隠して、約1億3900万円を脱税した容疑です。求刑は、懲役1年6ヶ月、罰金4200万円でしたが、最終的に懲役1年6ヶ月に執行猶予3年がつき、さらに罰金3400万円の有罪判決を受けました。
ちなみに脱税の方法ですが、投資(FXや先物)で得た利益を家族名義の口座に入金させていたそうです。
一般市民の脱税額にしては巨額ですが、さらに世間が驚いたのは、脱税した額に対する所得税や住民税さらに重加算税や罰金(3400万円)など、合わせて5億円ともいわれる額を、キャッシュでポンと支払い、完済したことです。
池辺雪子さんも安倍瞳さんと同じように、着物姿がトレードマークです。
関連記事
- 池辺雪子さんのトルコリラ推しで”踏み絵”を踏まされる信者たち…
- 4億7000万円稼いだカリスマ主婦「池辺雪子」さんがFXで荒稼ぎした手法と、その時の相場背景について
- カリスマ主婦『池辺雪子』の倍加テク 【検証とレビュー】
- 池辺雪子の倍加テクを別の角度から解説
- 池辺雪子の1億円投資家倶楽部【検証とレビュー】
ただ残念ながら、安倍瞳さんの素性や実績について販売ページでは一切触れられていません。
その存在を代々隠密とされてきた
投資一族の末裔にして
超実力派女性FXトレーダー門外不出の黄金律を秘匿するため、
メディア等に姿を現していないが、
実績が証明するとおり
その腕前は日本トップレベル。一族全員が為替、仮想通貨、株式投資など
新旧古来問わずあらゆる投資に精通している。
出自も不明であり、また公の実績も確認できないため、トレーダーとしての実力は未知数です。
アマテラスFX|検証とレビュー
さてアマテラスFXの手法についてですが、はじめに概略をまとめておきます。
アマテラスFXロジック概略
- 手法ロジック:トレンドフォロー
- 使用するテクニカル指標:移動平均線(SMA?)を9本重ねて表示
- 執行時間足:5分足
- リスクリワード:1対10(損失1に対し利益10)
- 推奨通貨ペア:USD/JPY(ドル円)、GBP/JPY(ポンド円)、EUR/JPY(ユーロ円)、AUD/JPY(豪ドル円)、EUR/USD(ユーロ米ドル)
- 平均取引回数:5回/1日・1通貨ペア
- ツール:有り(MT4専用サインツール)、シグナル点灯型
9本の移動平均線を重ねたトレンドフォロー手法
目を引くのは、複数(9本)の移動平均線を重ねたオリジナルチャートですね。
移動平均線の種類や期間は明らかにされていませんが、アマテラスFXではこの9本の移動平均線を重ねて表示させ、専用ツールによるシグナルを元に仕掛けや手仕舞いをおこなう手法とのこと。
まるでGMMA(複合型移動平均線)を想起させるようなチャート画面ですね。GMMA(複合型移動平均線)とは期間の異なる12本の指数平滑移動平均線(EMA)を重ねて表示させて、相場環境を視覚化して捉えるテクニカル指標です。
上のチャート図がGMMAです。合計12本のEMAを短期群・長期群で色分けをして表示させています。GMMAを活用したトレードは、当然ですがトレンドフォロー型の手法になります。
明確なトレンドが現れれば容易に勝てますね。当サイトでも何度かピックアップしていますのでご存知の方も多いはず。
GMMA
- Averages GMMA (two color).ex4を紹介するよ!
- GMMAの”押し目・戻り”を確実に捉える方法を紹介するよ!
- GMMA(複合型移動平均線)を使いこなしたい!
- GMMAの鉄板トレード、これで勝てなきゃFXやめろ!
- 『FX最強チャートGMMAの真実』書籍レビュー
- GMMAのノイズを排除してみたらトレンド相場で無敵になった!
また複数の移動平均線を取り入れて環境認識をおこなうFX商材も過去にありました。『天底チャートMT4』です。
『天底チャートMT4』は長短複数本を重ね合わせた移動平均線、そしてストキャスティクスとRCIの”収束”と”拡散”によってトレンド転換を捉え、転換後の「押し目」「戻り」タイミングで仕掛けをおこなうFX手法です。
今回のアマテラスFXも、ジャンルとしてはGMMAや『天底チャートMT4』と同じですね。複数ラインの”収束”と”拡散”によって環境認識をおこない仕掛けと手仕舞いのタイミングを取る手法の一つです。
サインツールで仕掛け・ポジション積み増し・手仕舞いをおこなう
アマテラスFXに付属するオリジナルインジケーター(ツール)には、ENTRYサイン(=矢印)が表示されます。
この仕掛けや手仕舞い・ポジション積み増しのタイミングこそが、複数移動平均線の設定とともに”代々にわたり隠密に継承”されてきた極秘の手法とのこと。この極秘ロジックをクロスリテイリング社がツール化(インジケーター化)に成功し、ブラックボックス化することができたため、こうして一般公開することができた…との説明があります。
リスクリワードが1対10、かつ勝率は90%…
驚くべきは、トレンドフォローロジックを採用しているにも関わらず、リスクリワードが1対10をアピールしている点です。ただし、販売ページをよく読めば、このリスクリワードはあくまでもピラミッディングなどによるポジション積み増しの結果、1対10になる場合もある…と読み取れます。
トレンドフォローのスタート(ENTRY)で建てたポジションに加え、トレンド中の押し目や戻りのタイミングで新たなポジションを積み上げていき、最終的に全ポジションをクローズ。その結果、損失額に対して利益額が10倍前後になるわけですね。
また、勝率90%と謳っている点も気になります。トレンドフォロー型の手法は得てして勝率が低くなりがちです。なぜならトレンドそのものが滅多に発生しないし、ダマシ=False Breakouts(偽のブレイクアウト)が多発するからです。
通常はダマシによる損失は、トレンドフォロー手法における必要経費と考えて積極的に損切りすることが多いのですが、そうなると勝率は必然的に下がります。良くても70%、悪ければ50%を切る場合もあります。それでも稀に発生するビッグトレンドを捉えることでトータルでプラスに持っていく、それがトレンドフォロースタイルの王道とされています。
ところが、アマテラスFXの勝率は90%(公式サイトより)。ポジション積み増し分も1回とカウントしたとしても、なかなか90%という数字は達成できません。非常に気になりますね。
ポジション積み増し(ピラミッディング)を積極的に使う
また、アマテラスFXのピラミッディング戦略にも、他とは異なる特徴が見られます。
ピラミッディングとは、ENTRY後に含み益が増えてきたタイミングで、さらにポジションを追加(買い増し・売り増し)して取引量を増やし、より大きな利益を狙う戦略のことです。一般的には積み増し毎にポジションサイズを小さくしていくのがセオリーとされています。ENTRY時のポジションサイズが1ならば、2回目の積み増しは0.5、3回目の積み増しは0.25(一例です)と、段階的にポジションサイズは小さくなります。
ところが、アマテラスFXではポジションサイズを下げないで積み増しをするというのです。なかなか強気というか…ストレスフルなトレード手法です。成功すればもちろん大きな利益を獲得できます。しかしながら、積み増しのタイミングはえてしてトレンドの終息にも繋がりかねないわけで、相応のリスクも含んでいます。そのタイミングでENTRYと同じポジションサイズで積み増すというのは、なかなか勇気の求められる行動です。
アマテラスFX|欠点
まず『アマテラスFX』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
華麗なる投資家一族出身とされる安倍瞳さんの出自や実績が不明
アマテラスFXは、”華麗なる投資家一族”において”代々にわたり隠密に継承”された極秘手法とのこと。その極秘・隠密手法が一般に公開されたという触れ込みです。とはいえ、その華麗なる投資家一族出身とされる安倍瞳さんの出自や実績は一切明らかにされていません。
アマテラスFXのトレード実績は非公開
現時点(2021年4月12日)で、アマテラスFXのトレード実績は一切公開されていません。従いまして、リスクリワードが1対10であることや勝率が90%というアピールも、確たるエビデンス(証拠)がないため、やや説得力に欠けますね。
複数の期間の異なる移動平均線の集合体をベースにした手法は目新しくない
アマテラスFXの手法の真髄は、9本の移動平均線を期間を変えて重ねて表示させたチャートです。この複数の期間の異なる移動平均線の集合体を活用した手法は古くから存在します。その代表がGMMA(複合型移動平均線)です。GMMAは12本(短期6本+長期6本)の移動平均線を重ねて表示させて仕掛けや手仕舞いをおこなう手法です。言ってみればそれほど目新しさはないということです。ただ、アマテラスFXでは矢印サインを表示させるツールを提供してくれるので、その精度が気になるところですね。
ここが残念
- 華麗なる投資家一族出身とされる安倍瞳さんの出自や実績が不明
- アマテラスFXのトレード実績は非公開
- 複数の期間の異なる移動平均線の集合体を使った手法は目新しくない
アマテラスFX|評価点
次に『アマテラスFX』の評価できるポイントを解説します。
シンプルな手法ならばアレンジも可能かも…
移動平均線をメインに据えた手法ならば、汎用性も高そうな気がしますね。シンプルな手法ならば、各トレーダー毎にアレンジを加えることも可能かもしれません。
ツールのシグナル精度(手仕舞いサイン)が気になる
アマテラスFXに付属する専用ツールの精度がとても気になりますね。
ENTRYのシグナルやピラミッディングのタイミングは、比較的トレンドフォロー系ツールでは容易に精度の高いシグナルを表示させることが可能です。課題は手仕舞いサインです。トレンドフォローでは手仕舞いタイミングが最も重要です。あらゆるトレンドは必ず波を描きます。その波の頂点で手仕舞いすることは極めて困難です。頂点を狙ったと思って手仕舞いしても、さらにそこからトレンドが伸びるケースもあります。逆にトレンドを最後まで追いかけようとしてレートの戻しを我慢しつつポジションを持ち続けた結果、そのままトレンドが終息…含み益を大きく毀損してしまうことも多々あります。アマテラスFXに付属する専用ツールの精度、特に手仕舞いの精度(ロジック)がどれほどのものか?手仕舞いの精度が非常に高ければアマテラスFXは買いだと思います。
公開された動画内では、移動平均線の逆抜け+足確定で手仕舞いと解説されているのですが、そうなると、かなりのダマシが多発しそうな予感がします。実際のトレードでは、ENTRY判断も含め相応の裁量判断が求められるのでは?と推測しています。
ここが評価できる
- シンプルな手法ならばアレンジも可能かも…
- ツールのシグナル精度(手仕舞いサイン)が気になる
アマテラスFX|総合評価
【結論】9本の移動平均線を重ねた5分足トレンドフォローに目新しさはないが汎用性は高そう
積極的なピラミッディングによって高利益トレードを目指す手法だが現時点で実績が公開されておらずリスクリワードや勝率のエビデンスがないのが残念
付属ツールの精度(手仕舞い精度)に期待はできそうだがシグナルの取捨選択を含め相応の”裁量判断”は求められると考えられる
9本の移動平均線を重ねてトレンドを捉えようとする手法そのものは、それほど斬新とは感じません。勝率90%・リスクリワード1対9とされるうたい文句も、おそらく積極的なピラミッディング戦略が大きな鍵を握っている考えられます。ENTRYと同サイズのポジションを段階的に積み上げるピラミッディングによって、結果的に利幅を大きくすると予想されます。
ただ、肝心のトレード実績などが非公開です。また、華麗なる投資家一族出身とされる安倍瞳さんの出自や実績が不明である点も含め、購入に躊躇してしまうユーザーも少なくない
付属ツールの手仕舞い精度が高いのであれば期待は高まるのですが、シグナルの取捨選択をしないとダマシが多発しそうな予感がします。実際のトレードでは、ENTRY判断も含めある程度の裁量判断が求められるのでは?と推測しています。
今後の情報開示に期待したいところです。
- 華麗なる投資家一族出身とされる安倍瞳さんの出自や実績が不明
- アマテラスFXのトレード実績は非公開
- 複数の期間の異なる移動平均線の集合体を使った手法は目新しくない
- シンプルな手法ならばアレンジも可能かも…
- ツールのシグナル精度(手仕舞いサイン)が気になる
販売元:クロスリテイリング株式会社
開発者:安倍瞳
発売日:2021年4月
公式サイト:https://cross-projects.s3.amazonaws.com/clan/top/end.html
≫ 特典付きで購入する
|