必読!東大卒ギャンブラーの「勝負哲学」
先日に引き続き、ギャンブラーネタです。ネット上で良記事を見つけたので、ご紹介します。FXトレーダー必読の記事です。
このサイトでも何度かご紹介している、世界で活躍しているプロポーカープレーヤー木原直哉さんの記事です。
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木原直哉さんって誰?
木原さんをご存じない方に、Wikipediaから引用してご紹介します。
木原 直哉(きはら なおや、1981年7月23日 – )は、日本のポーカーの選手。
北海道名寄市出身。
(中略)
2011年3月東京大学理学部地球惑星物理学科卒業。その後プロのポーカー選手となり、同年の世界ポーカー選手権大会 に初参戦。メインイベントで入賞し、賞金$19,359を獲得。2012年の第42回世界ポーカー選手権大会 (2012 World Series of Poker) において、6月18日から20日にかけて行なわれたトーナメントナンバー34、「ポット・リミット・オマハ・シックス・ハンデッド」に参加し、日本人選手としては初めて世界選手権での優勝を果たした。優勝賞金は$512,029、参加者数は419名であった。
引用:Wikipedia
木原さんはプロのポーカープレーヤーです。つまりポーカーゲームの賞金稼ぎを稼業としているということです。日本国内では、ポーカーは単なるギャンブルの一種で、ちょっと後ろめたさすらある…という印象ですよね。ところが海外(特にアメリカ)では、プロのポーカープレーヤーは皆が憧れるスターのような存在であり、その地位も名誉も非常に高いことで知られています。
プロのゲームプレーヤーから学ぶ”中級者と上級者を分けるもの”とは?
ご紹介したWEB記事(東洋経済オンライン)では、ポーカーゲームに対する木原さんの緻密な戦略であったり、彼の勝負哲学などが興味深く語られています。その中からいくつかのフレーズをピックアップして紹介します。
ポーカーは”不完全情報ゲーム”だ
ゲームには、完全情報ゲームと不完全情報ゲームがあります。完全情報ゲームとはすべての情報が開示されているゲームです。将棋やチェス、バックギャモン、オセロなどもそうですね。一方不完全情報ゲームとは、重要な要素が隠されておりなおかつ運の要素が絡んでくるゲームのことです。麻雀や、ポーカーゲーム、ババ抜きなどが該当します。
この不完全情報ゲームにおいては運の要素も重要ですが、それ以上に相手の心理を読み取り「場」を支配して優位に立つことがゲームの行方を左右します。
FXなどの投資にも似ている部分がありますね。相場という不確定要素で構成されている空間での見えない相手との心理戦、それがFXです。私達、個人投資家は誰と戦っているのか?誰とも戦っていないようで、実は見えない駆け引きを繰り返しています。それは「自分と逆方向へ張るトレーダー」です。
あなたが「買い」を狙えば一方で「売り」を狙うトレーダー(プレーヤー)が存在するわけです。さらには、太刀打ち出来ないほどの潤沢な資金を持った機関投資家などもプレーヤーの一員です。私達は常に相場という空間で、様々なプレーヤーと駆け引きをしているわけですね。プレーに参加するためのテラ銭を払い、相手を出し抜きあるいは強い相手に乗っかり、切った張ったの真剣勝負をしているのです。
信じられないかもしれませんが、見えない相手を常に意識するだけで不思議とトレードの質が変わってきます。
初心者を脱出するには?
一般的には、ミスをしなくなれば中級者といえるでしょう。
これは大事ですね。FXで勝てない人の大半は自分で作ったルールを守れません。つまり自らミスを犯しているわけです。これではいつまでたっても初心者を脱出できません。どんなゲームでも同じですね。ミスが増えれば増えるほど、あなたの資金は確実に減少していきます。まずはイージーミスを減らすこと。初心者を脱出する一番のポイントです。
スタンダードプレイ、「教科書レベル」を押さえるだけでそこまでは行けるという感覚です。
カジノでは、ポーカーの基本的な考え方が必ずしも得意ではない人もプレイしていますからね。ここまでは量をこなせばとくに難しくもない。
FXで勝つためには検証可能な優位性を持ったロジックが必要不可欠です。優位性のあるロジック(手法)を手に入れるには、検証作業が欠かせません。長期に渡る検証作業をこなすことによって、初めて自分のルールが確立できます。
ただ、「教科書プレイ」止まりでは上級者に勝てない。考えが見え透いてしまうからです。
基本に忠実なぶん、上級者からすれば、どのように対応すればいいか、いつ降りて、いつブラフをかければいいかが丸わかり。
まさに勝負の世界です。FXでも基本を押さえているだけではカモにされるだけです。
リスクをどう捉えるか?
利益のためにリスクは付きものなので、判断すべきは「リスクを取ることが割に合うかどうか」です。
もし、そのリスクが割に合うものであり、資金管理がしっかりとできていれば、長期的には利益が出るのです。
この解説はそのままFXにも通じますね。リスクを極端に怖がる人がいますが、リスクを取らなければ利益は決して生まれません。逆にリスクを軽視しすぎる人もいます。彼らも決して勝負には勝てないでしょう。
コントロールされたリスク(資金管理)、そしてリスクリワード(損失対利益のバランス)がプラスであること、これらを意識してプレーすればいきなり退場ということはありません。
ポーカーはギャンブルではない
木原さんの記事を読むといかにポーカーが頭脳ゲームであるか、ということがよくわかりますね。少し前にギャンブルと投資の違いについて記事を書きました。
私の考えるギャンブルの定義とは、以下のとおりです。
~ギャンブルの定義~
プレーヤーがゲームの本質(期待値やリスクなど)を理解しておらず、起こりうるリスク(損失等)を精神的にも経済的にも許容できないゲーム
つまり、ゲームの種類によってギャンブルであるかどうかを判断するのではなく、プレーヤーの取り組み方によってどんなゲームでもギャンブルになり得るということです。FXやバイナリーオプション、株式投資なども同様です。プレーヤー(参加者)によっては、投資にもなり得るしギャンブルにもなり得るということです。
FXをギャンブルにしないためには、自分が取り組む投資の本質(ルール)を理解し、リスクコントロールを徹底することです。それができないならば、ギャンブルと割り切ることですね。
ポーカーのプロに学べること
一流のプロプレーヤーである木原さんに学べることは沢山あります。木原さんの記事はネットを探せばたくさん見つかりますので、是非検索して読んでみてください。FXトレードのヒントにつながるような閃きが得られるはずです。