スプレッドは一回の取引にかかる”必要コスト”だ
FXにおけるスプレッドとは取引時の買値と売値の”差”です。
- BID…売却可能価格「この価格で(業者に)売ることができる」
- ASK…購入可能価格「この価格で(業者から)買うことができる」
上の例では、売却可能価格「110.051円」と購入可能価格「110.053円」に、0.002円の価格差があります。この0.002円の価格差がスプレッドです。
私たちFXトレーダーは、常に高い価格で買わされ、安い価格で売らされているわけです。だから、スプレッドは一回の取引にかかる必要コストと捉えることができますね。
詳しくは以下の記事をお読みください。
FXのスプレッド(取引コスト)を計算する方法を解説するよ!
さて、売値と買値の差がスプレッドであることが理解できたところで、実際のコストを計算してみましょう。
計算方法はとてもシンプルです。
例えば米ドル円(USD/JPY)のスプレッドが0.002円(0.2銭)だったとします。
Bid(売値) | Ask(買値) |
120.000円 | 120.002円 |
スプレッドは0.002円(0.2銭)ね!
米ドル円(USD/JPY)を1万通貨取引する場合のスプレッドを計算してみましょう。
= 通貨数 ✕ スプレッド
=10,000通貨 ✕ 0.002円
=20円
スプレッドは20円です。
スプレッドが0.002円(0.2銭)の場合における米ドル円(USD/JPY)を1万通貨取引する取引コストは20円という結果になりました。
スプレッドはポジションを持つときと売るときの両方で発生するので注意が必要です。
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日本円を含まない通貨ペアのスプレッドを計算してみよう!
日本円を含まない通貨ペアでスプレッドを計算してみましょう。
日本円を含まない通貨ペアでは「銭」「円」ではなく、pipsが使われます。
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まずは1pipsの値幅を確認しておきます。
日本円が絡まない通貨ペアにおける1pipsの値幅
- EUR/USD(ユーロ米ドル)…1pips=0.0001ドル
- GBP/USD(英ポンド米ドル)…1pips=0.0001ドル
- EUR/GBP(ユーロ英ポンド)…1pips=0.0001ポンド
- EUR/CHF(ユーロフラン)…1pips=0.0001フラン
例としてユーロ米ドル(EUR/USD)のスプレッドが0.3pipsだったとします。
Bid(売値) | Ask(買値) |
1.01000 ドル | 1.01003 ドル |
スプレッドは0.3pipsね!
1pips=0.0001ドルなので、0.3pipsは0.00003ドルです。
1万通貨取引で計算してみます。日本円で確認したいならば、最後に円換算してあげればOKです。ドル円レートは120円とします。
スプレッド(取引コスト)
= 通貨数 ✕ スプレッド ✕ 円レート
=10,000通貨 ✕ 0.00003 ✕ 120円
=0.3ドル ✕ 120円
=36円
ユーロ米ドル(EUR/USD)のスプレッドが0.3pipsだった場合、1万通貨を取引するときのコスト(スプレッド)は、36円(0.3ドル)という結果になりました。
慣れれば簡単に計算できますね。