ファンダメンタルズを重要視するFX商材「黒鳥FX倶楽部」
2021年に発売された『BLACK SWAN FX CLUB -黒鳥FX倶楽部-』ですが、FX商材の中ではめずらしくファンダメンタルズを重要視した手法となっています。その珍しさもあいまってか、売れ行きは好調です。
黒鳥FXは5つの裁量手法をまとめた取引マニュアルなのですが、各手法のベースとなるのがファンダメンタルズ分析。様々なソースを元に大局的な分析をおこないつつ、裁量判断に役立てます。ファンダメンタルズ好きにはたまらないFX商材でしょう。
トレードシナリオ構築にファンダメンタルズ分析は欠かせない
さて、以前初心者向けにトレードシナリオの立て方と考え方を解説しました。
その中で、具体的なシナリオを構築する前提として、当日の大まかな戦略(買い方向か売り方向か)を決める必要があると述べました。日足以上の長期足を定点的に観測し、なおかつファンダメンタルズ情報を加味しつつ大雑把な方向性を決めます。テクニカルメインのトレーダーも、ファンダメンタルズ情報を100%無視することはできません。なぜなら相場は「実需」と「仮需」で構成されているからです。
ファンダメンタルズ情報をどこで入手する?
トレードに欠かせないファンダメンタルズ情報をどこで入手するか?FX初心者であれば誰でも迷うところです。今回は、FX初心者におすすめのファンダメンタルズ情報及び為替ニュースを紹介します。
まずはざっくりと”世界情勢”を把握しておこう
日本の報道はバイアスがかかっていて、残念ながら「メディアが意図的に見せたいもの」しか視聴できない
なにはともあれ、普段から世界情勢の流れを大雑把に把握しておく必要があります。今現在、世界で何が起きているのか?どのような問題が発生しているのか?アメリカは何を考えて行動しているのか?欧州で起きているゴタゴタの本質はなにか?
これらは、日本のメディア(テレビや新聞)だけを見ていると、なかなかわかりにくいです。特にテレビは強力なバイアスがかかっていて、「メディアが意図的に見せたいもの」しか視聴できない仕組みになっています。新聞も大差ありません。
英語が得意ならばCNNやBBCのTwitterをザッピングしよう
おすすめは海外のメディアです。英語がある程度できるならば、CNNやBBCのTwitterをチェックすることをおすすめします。
日本語版のTwitterは、内容が日本人向けに編集されているからおすすめしない
どちらも日本語版のTwitterがありますが、おすすめしません。内容が日本人向けに偏ってしまっているからです。CNN・BBC日本語版よりも、まだ以下の2つのTwitterアカウントの方がましです。
点と点をつなぐ意識をもってザッピング(流し読み)する
これらはTwitterなので、基本ザッピング(流し読み)でOKです。気になるニュースがあれば詳細をチェックしましょう。
Twitterニュースは、ときどきチェックするだけではダメです。流し読みで良いので毎日チェックすることが大切です。ニュースを点で捉えるのではなく、点と点をつなぐ線で捉えましょう。ある出来事は、いきなり発生するわけではなく、過去に原因が必ず存在します。トランプ大統領がイランのソレイマニ司令官を殺害した作戦も突然降って湧いたわけではありません。
一連のグローバルニュースや要人発言を大きな流れの中で捉えるように意識すると、本質に近づけると考えています。
『川合美智子さんのブログ』で為替情報を読み込もう
さて、次は為替情報(為替ニュース)です。世界情勢を海外メディアで押さえつつ、為替情報をチェックしていきます。おすすめは、川合美智子(かわいみちこ)さんのブログです。
川合美智子(かわいみちこ)さんは、知る人ぞ知る為替アナリストです。彼女の略歴を引用して紹介します。
旧東京銀行(現、三菱UFJ銀行)在勤の1980年より若林栄四の下で罫線分析を研究、習熟する。
同行でカスタマー・ディーラーとして活躍した後、1989年より在日外銀でカスタマー・ディーラーとして、また、外国為替ストラテジストとして抜群の人気を博す。
罫線分析を基にした為替相場コメントには定評がある。現在、(株)ワカバヤシ エフエックス アソシエイツの代表取締役 兼 外国為替ストラテジスト。
日経CNBC『デリバティブマーケット』、『ストックボイスTV(毎週金10:15am~)』に出演中。ブログ『川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法』を掲載中。
『オール投資(東洋経済新報社/第1、第3月曜日発売)』に寄稿中。
非常にわかりやすく相場観がまとめてあります。このブログを読むだけで最低限の相場状況を把握できます。
ただ、為替アナリストは川合美智子(かわいみちこ)さん以外にもたくさん存在します。予測ですが、書き手のポジショントークになってしまうので、慣れてくれば複数のアナリスト情報を読み比べるのも良いかもしれません。
一人に絞るならば”川合美智子さん”一択だ
誰か一人に絞るならば、まずは川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法が一押しです。あの10万円を6億円にしたFX(為替)トレーダーGFF氏も、川合美智子さんのブログを読むことで日足トレンド判断をおこなっていたと語っています。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
トレードに活かせる為替情報の読み方を教えるよ!
為替情報を読み始めると、様々な表現(言い回し)がでてくることに気が付きます。川合美智子さんの為替情報からピックアップしてみます。
- ドルは強い状態を維持している…
- ユーロドルは強い上昇エネルギーが感じられない…
- ポンドドルは単体では下げ余力が強くない…
- 下落リスクがより高い状態…
- ドル円が上値余地を探る動き…
- 急進にもつながり難い状態…
アナリスト独特の言い回しを使うので、最初は慣れないかもしれません。まずは、これらの表現に慣れるまで、毎日読み込むことです。最初は慣れなくて苦痛かもしれませんが、読み込みを継続すれば徐々に細かなニュアンスの違いが理解できるようになります。
当たり外れよりも、為替変動の根拠をどう読み取るか?を学ぶことが目的
アナリストも人間なので、当然外れることもあります。そこはそれほど重要ではありません。大切なのは、書き手の思考に触れることです。為替変動の根拠をどう読み取るか?を知ることが目的です。一例として、川合美智子さんドル円に対する相場観(2020年1月14日)を取り上げてみましょう。
ドル/円は株高や米中貿易協議の第一段階合意署名を明日に控えてリスクオンの動きが継続中です。ドル円は強い状態を維持していますが、110.20台まで押し目ないまま250ポイントの上昇を見ており、既に短時間での一相場を超えています。オーバーシュートの領域にあるのでドル買いは109.50-60の押し目待ちとしています。損切りは109.30で浅めに撤退。売りは110円台を売って110.40一旦撤退です。短期トレンドは108円割れを見ない限り大きく変化しません。
現在のドル円が強い状態を維持している理由が述べられていますね。
- アメリカの株高(世界的な株高)
- 米中貿易協議の第一段階合意署名を控えている
結果、投資家がリスクオンの動き(リスクを積極的に取ってリターンを追求していく動き)が続いていることが原因であると述べています。ここで、(なるほど、世界的な株高はドル高に影響するのか…)とか、(米中貿易摩擦は為替に影響を与えているほどインパクトのあるものなのか…)など、考えることができますよね。
さらに、「ドル円はオーバーシュートの領域にある」とありますね。オーバーシュートとは、相場の行き過ぎた状態を指します。つまり(なるほど、ドル円の110円という価格は、過剰に行き過ぎた状態にあるということだな…)と考えます。
為替アナリストが、どのような根拠からどう予測するのか?という思考の流れを学ぶのです。これらを繰り返すことで、あなた自身の相場観を形成していきます。最初は誰かのマネでOKです。慣れてきたら他の要素を加えつつ、あなた独自の相場観を構築すればよいのです。
まとめ:ファンダメンタルズや為替情報の一押しを教えるよ!
ファンダメンタルズ情報は『海外ニュースメディア公式Twitter』で!
ファンダメンタルズ情報は、CNNとBBCの公式Twitterがおすすめです。
英語が苦手な人は、以下の2つがおすすめです。
為替情報は『川合美智子(かわいみちこ)』さんが一押し
一方、為替情報は川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法をおすすめします。
様々なアナリストが存在しますが、私はこの人のみです。好みはあると思いますが、特に決めていないならばまずは川合美智子の為替相場と楽しく付き合う方法からはじめてみてはいかがでしょうか。