「三尊 FX」キーワードでアクセスが激増のワケ
ここ最近、当ブログへのアクセスキーワードでダントツに多いのが「三尊」に関連する複合キーワードです。やはり『三尊無双FX』のレビューが影響しているのでしょうね。
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また、有名トレーダーKAZMAXが合成麻薬で逮捕された事件もあって、「三尊王子=KAZMAX」のメイン手法である「三尊」に改めて注目が集まったことも影響したと考えられます。
ところで、三尊天井Head and Shoulder(ヘッドアンドショルダー)や逆三尊=Reverse Head and Shoulder(リバース・ヘッドアンドショルダー)の出現が相場転換を示唆する本当の理由をご存知でしょうか?
なんとなく、”三尊が出たらトレンドが転換する”と教科書通りに覚えて使っている人が多いような気がします。もうすこし、明確に三尊のメカニズムを知っておいても損はありません。今回は、三尊(チャートパターン)を詳しく紐解き、そのメカニズムを解明していきます。
【FX手法】三尊とは
まずは、三尊(さんぞん)についてよく知らない人に簡単に解説をしておきます。
「三尊」とは、相場の天井圏で比較的出現しやすいチャートパターンであり、海外ではhead and shoulder(ヘッド&ショルダー)などと呼ばれていたりします。
「三尊」の語源は、中尊仏像が両脇に脇侍を従えた三尊像からきています。
3つの山から形成されるチャートのパターンを三尊像に見立てています。中央の山が最も高く両サイドの山がそれに準ずる高さを持つチャートパターンですね。
以下のチャート図はEUR/USDに出現した三尊(三尊天井と逆三尊)です。
三尊天井が出現すると、上昇局面が終了して下落局面に移行する可能性が高いとされています。つまり「売りENTRY」のチャンスです。
また、下降局面で出現する3つの山は「逆三尊」と呼ばれ、やはりトレンド転換シグナルとして活用されています。
ヘッドアンドショルダーとして知られる「三尊」は、3つの頂点を持つチャートパタンーであり、中央の山が最も高くその両サイドの山が少し低い点が特徴です。三尊の出現は相場転換を示唆するチャートパターンとしては極めて信頼度が高く、三尊・逆三尊のみを目安に取引しているトレーダーも少なくありません。三尊のポイントは以下の3つ。
三尊|3つのポイント
- 3つのピークを持つチャートパターンであり、中央のピークが最も高く両サイドの山がそれに準ずる
- 三尊の出現は、強気から弱気へのトレンド反転を示唆するチャートパタンだ
- 三尊は極めて信頼度の高いトレンド転換パターンの一つである
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三尊天井や逆三尊の出現が”相場転換”を示唆する本当の理由
さて、三尊の概略を理解したところで、なぜ三尊天井や逆三尊の出現が”相場転換”を示唆するのか?詳しく解説していきます。
三尊天井=Head and Shoulder(ヘッドアンドショルダー)も逆三尊=Reverse Head and Shoulder(リバース・ヘッドアンドショルダー)も、ポイントはネックラインと呼ばれる1本の線です。
どちらも、ネックラインをレートが超えるタイミングが仕掛けのポイントとなります。三尊天井のネックラインをレートが下抜ければ下落が加速し、逆三尊のネックラインをレートが上抜ければ上昇が加速するとされていますね。その原理は極めてシンプルです。裏には相場における買い圧力と売り圧力のバランスの変化が存在します。
まずは三尊天井で考えてみましょう。以下のチャートはUSD/JPYの日足に出現した三尊天井Head and Shoulder(ヘッドアンドショルダー)です。
このチャート(相場)における、買い圧力と売り圧力のバランスを考えてみましょう。
1.早くから上昇トレンドに乗っかることのできた投資家のポジション
まずチャートは右肩上がり(上昇傾向)なので、チャートの左側では買いポジションを持ったトレーダーが多く存在していたと推測できます。
上昇トレンドを狙った「買いオーダー」がたくさん入った状態で、レートは上昇していきます。彼らがどこで利確(反対売買)をするか?と考えたときにもっとも想定できるのが、ネックライン割れのポイントですよね。
グランビルの法則でいえば以下のポイントです。反対売買がおこなわれやすいポイントですね。
2.上昇トレンド中の押し目で買いENTRYした投資家のポジション
次に、少し遅れて買いポジションを持った人々の心理を考えてみましょう。上昇トレンドの押し目で買いで入った投資家連中のポジションです。
押し目買いで入ったけどレートが戻され、もう一度押し目を付けていますね。しかしながら、次の高値は更新できませんでした。そしてネックライン(安値同士を結んだライン)をレートが割った…このタイミングで利確、もしくは損切りが行われやすいです。なぜなら高値更新できず上昇トレンドが終了したと多くのトレーダーが考えるからです。
3.遅れて相場に参加した投資家のポジション
もっと遅れて相場に入ってきた人々のポジションを考えてみます。最初の押し目ポイントを逃し、次の押し目で買いENTRYで入ります。
ところが、レートの上昇圧力は弱く、すぐに戻されてしまいます。当然、前回の高値更新もできず…「これは損切りしたほうがいい」と判断され(あるいは事前にSLを設定)、ネックラインを割ったタイミングで損切りを行なうと予測できそうですよね。
4.新規に「売り」で入る投資家のポジション
ネックライン=トレンドラインを下抜けたタイミングは、売りのチャンスでもあります。新規売りポジションが建てられやすい場所ですね。
結果的に、グランビルの法則でいうところの「売りの第一法則=新規売り」もネックライン割れに集中することになります。
”買い圧力優勢”から”売り圧力優勢”へと相場が変化しやすいポイント=ネックライン
つまり、ネックライン割れ付近に4つの「反対売買」&「新規売り」が入っているわけです。
- 上昇トレンドの初期から買いポジションを持っていた人々の「利確ポイント」
- 最初の押し目で買いポジションを建てた人々の「利確or損切りポイント」
- 最後の押し目で買いポジションを建てた人々の「損切りポイント」
- 新規で売りで入る人々の「新規ポジション」
だから一気に下落に転じやすいわけですね。ネックライン=”買い圧力優勢”から”売り圧力優勢”へと相場が変化しやすいポイントである、ということです。
逆三尊=Reverse Head and Shoulder(リバース・ヘッドアンドショルダー)も同じ原理だ
逆三尊=Reverse Head and Shoulder(リバース・ヘッドアンドショルダー)も原理は同じです。そして、三尊よりも出現頻度の高いダブルトップ・ダブルボトムも同じ原理によって相場転換をします。三尊天井・逆三尊ネックライン付近は、”買い圧力”と”売り圧力”のバランスが大きく変化する要素が集中しているため、相場転換が起こりやすいというのが今回の結論です。
とはいえ、絶対に相場転換が発生するかといえば、そうではないところが相場の難しさです。あくまでも、”相場転換の可能性が高い”と認識しておくレベルに留めておきましょう。