SocialFXが破綻
以前このサイトでご紹介したSocialFXという面白い試みですが、2014年9月16日に破綻していたようです。
破綻の詳細は公式サイトをご覧ください。
- SocialFX公式サイトはこちら
myfxbookも公開されています。
SocialFXは「他人のお金でFX」というタイトルの通り、@tanaproさんのお金を原資にして、参加ユーザーによる投票形式でトレードを行うというサービスです。@tanaproさんのリアルマネー(163,501円)を使って、一般参加者の投票によって建玉を立てるという、前代未聞のイベントでした。
こんな興味深いイベントを自腹で企画してくれた@tanaproさんに感謝です。
@tanaproさんのリアルマネーを使ったトレードは破綻しましたが、今後@tanaproさんに代わって資金を出してくれる人がいれば、SocialFXを再稼働してくれるそうです。
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ランダムトレード(抽選型トレード)という試み
SocialFXの面白さは、注文を決めるのに抽選方式を採用した点にありました。参加者による注文を抽選で選んでトレードするという、まさにランダムトレードです。しかも、ランダムトレードにもかかわらず、当初の資金は約2倍にまで増加したのです。スタートしてわずか1ヶ月で16万円が30万円にまで膨れ上がりました。
その後は徐々に資産を減らし(途中で資金追加あり)、最終的には資金が新規取引するために必要な最低証拠金額を下回ったということで、THE ENDです。最後は破綻したものの、ランダムトレードでありながら資金が倍増した点が興味深いですね。
ランダムウォークの歪み(確率過程)の存在
ランダム注文(抽選注文)にも関わらず、資金が増えた点について、どのような解説が可能なのでしょうか?仮に相場がランダムウォークであるならば、未来のレートは予測できないことになります。つまりどのタイミングで注文しても同じ(優位性がない)ということです。
しかしSocialFXでは初期の段階で資金を大きく増やすことができました。これはランダムォークに歪みや偏りがあるということを裏付けている現象だと考えています。
回数をこなせば、大数の法則により勝率は必然的に50%に収束し、テラ銭(スプレッド)分だけ期待値がマイナスのため負ける、ということなのですが、勝率50%に収束するまでの間には、一時的にしろ勝率70%や80%のタイミングが発生します。
サイコロを使った賭博(半丁博打)も同じです。イカサマしない限り、半と丁が出る確率は長期的には半々(50%)です。しかしゲームの最中には半の出目が50%を超えるケースも往々にしてあります(逆もしかり)。
これこそが偏りであり歪みです。この現象を確率過程と呼びます。この確立過程があるからこそ、SocialFXのようなランダムな賭けでも一時的に資金が増えるような現象を目にするのでしょう。
仮に相場がランダムであるとしても、確立過程(歪みや偏り)があるのであれば、それをトレードに活かしたいところですね。
新しいサービスに期待
SocialFXは残念ながら破綻しましたが、@tanaproさんは新しいサービスを考えておられるようです。次回作もお金に関するサービスだそうです。
今後の活躍に期待したいですね。