約24兆円(1兆5000億元)の償還が焦げ付く?
ご存知の方も多いと思いますが、中国の金融機関がヤバそうです。
6月下旬(今週)に、約24兆円を超える中国の高利回り金融商品が、償還の期日を迎えます。ところが、中国の一部の銀行では資金が不足して、償還ができない可能性が高まってきました。
つまり、デフォルト危機です。・・・嫌な予感がしますね。
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キプロス危機の二の舞か?
少し前に、キプロスの預金封鎖を発端とした世界的な金融危機がありましたね。
今回は中国での金融危機が起こりそうな気配です。ここ数日で一気に緊迫感が増してきています。償還が焦げ付けば、当然金融機関の破産そして企業の連鎖倒産、という流れが一気に加速そしうです。
当然ですが、為替も影響を受けるでしょう。金(ゴールド)の市場も動くかもしれません。
金融機関がデフォルトすれば連鎖倒産もありうる
金利10%ともいわれる財テク金融商品「理財商品」ですが、「影の銀行(シャドーバンキング)」の資金源となっているそうです。
影の銀行というのは、ひと言で言えば「闇金」のようなものですね。通常の銀行から融資を受けられない地方政府や企業などが、影の銀行から融資を受けているわけです。
もしも今回の焦げ付きが表面化(顕在化)して金融機関がデフォルトすれば、確実に影の銀行(シャドーバンキング)から融資を受けている地方政府や、多くの企業への致命的な打撃となるでしょうね。
中国バブルの”終わりの始まり”か?
上海株式市場は、昨日(6月24日)に年初来最安値をつけましたね。銀行株が大暴落です。いよいよ中国バブルが崩壊するかもしれません。7月に中国バブルが弾けるのでは?というウワサが、いよいよ現実味を帯びてきました。
これを勝機と見るかどうかは、人それぞれです。私は怖いので、いったんマーケットから逃げます。
24兆円ってどれくらいの規模?
それにしても、24兆円とはすごい額ですね。大きすぎてピントきません。
世界各国の国家予算(2012年)と比べてみましょう。24兆円という額は、ノルウェイ(24兆円)やスウェーデン(24兆円)、韓国(21兆円)の歳入額と同じくらいですね。ちなみに日本の歳入額(2012年)は172兆円(世界第二位)だそうです。
それから、東日本大震災の復興予算が約25兆円(5年)だそうです。非常に大きな額ですね。
これだけの額(24兆円)の一斉償還が6月末(今週)に発生するわけです。そして、一部の銀行では償還が難しい(デフォルト)とウワサされています。・・・怖いですね。
とにかく、中国の動向に注意しましょう。