おまいら、ラインチャート表示してみろ!三尊とかダブルトップがよくわかるぞ!
チャートといえばローソク足。
そんな固定観念をちょっと疑ってみてはどうでしょうか。
海外ではローソク足ではなく、ラインチャートにしてトレードしている人々も少なからず存在します。
ラインチャートとは、いわゆる終値のみをつなげて価格の推移を表示させたチャートのことです。こんなチャートですね。
同じチャートをローソク足で表示させると以下の通り。
ずいぶんと印象が違うと思いませんか?
ラインチャートならば、ローソク足に存在する「ヒゲ=高値・安値」が100%無視されます。さらに「始値」も不要なので、極めてシンプルです。
ラインチャートのメリットとは?
ラインチャートの最大のメリットは、ノイズを排除できる点です。
いわゆる4本値(始値・高値・安値・終値)のデータのうち、終値のみを拾って時間経過とともに線を描写していきます。
ローソク足は4本値のレート情報を1本の足にまとめた非常によくできたツールなのですが、人によっては情報量が多すぎて、よけいなノイズと感じてしまうケースもあります。
ラインチャート表示に切り替えることで、余計なノイズを排除し、大枠での相場の動きを把握することが容易になるわけです。
例えば、先に上げたUSD/JPYの1時間足チャートですが、いくつかの線を引きやすくないですか?
すぐにわかるのは、107.8円あたりのレジスタンスラインですね。終値ベースですが、きれいに抵抗線で跳ね返されていることがわかりますね。
次に目に付きやすいのは、トレンドラインですね。このトレンドラインはトレンド継続を把握するためというよりは、その後のトレンドライン下方ブレイクを捉えるために有効なラインですね。ライン下方ブレイクによって一気にレートが下落していることがわかりますね。
下方ブレイク後に、新たなサポートラインを引くことができますね。このサポートラインは直近で反発したことで1回目の効力を持ったことになります。その後のレートの動きに影響を与えるかもしれません。
これらのラインはもちろんローソク足でも引くことは可能です。ただラインチャートにすることでより容易にラインの起点や終点を見つけやすくなります。
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ダブルトップやダブルボトム、三尊も見つけやすい!
さらに、ダブルトップやダブルボトム、三尊・逆三尊なども、ラインチャートで見つけやすくなります。USD/JPYチャートを少しさかのぼってみましょう。無料インジケーター『PricePatterns.ex4』を使って確認します。
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ダブルトップやダブルボトムを自動描写するインジケーターを紹介するよ!
まずはダブルトップ、ダブルボトムです。ラインチャートの場合、形状が非常によくわかりますね。
こちらはダブルボトム。
そして典型的なダブルトップ。
連続するダブルトップと、その後に出現した逆三尊です。ダブルトップ後の下落、そして逆三尊からの上昇。パターン通りですね。
情報を削ぎ落とすことで見えてくるもの
ラインチャートは価格情報を極限まで削ぎ落としたシンプルなチャートです。
陽線だの陰線だの、ヒゲだの…トレーダーの心を惑わす様々な情報が存在しません。結果的に相場の大きな流れ(潮流)に目を向けることができるようになります。
ローソク足の分析がうまくいかないときは、一旦ラインチャートにチェンジしてみるのも悪くありません。ローソク足では見えなかったものが、見えてくることがあります。それは大局的な相場の動きです。
トレードシナリオを作りたいけど、相場をどのように読めばよいのかわからない…というときは、一時的にラインチャート表示に切り替えてみてはどうでしょうか。