日本証券業協会の公式発表です
2013年11月19日に、日本証券業協会が公式発表を行いました。バイナリーオプション規制(改定)の正式発表です。施行は2013年12月1日です。
施行まで2週間を切りましたね。詳細は以下のPDFからご覧いただけます。
- 「バイナリーオプション取引に関する規則」の制定及び「協会員の投資勧誘、顧客管理等に関する規則」の一部改正について
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
バイナリオプション規制の具体的な内容とは?
詳細はPDFを見てもらえればわかりますが、全12ページありますので、ざっくりとまとめてみたいと思います。
取引期間
- 原則2時間以上とする(例外あり)
売買期限
- 判定直前まで売買可能とすること
権利行使価格
- 過度に投機的にならないようにすること
ご覧のとおり、これまでに報道されてきたことと同じです。次に、バイナリーオプション勧誘に関する規制です。
勧誘方法
- 過度に投機的な印象を与えるような表示を禁止
取引リスクの理解の徹底
- バイナリーオプション取引のリスク理解を顧客に徹底させること(識確認テスト)
取引結果の公表
顧客とのバイナリーオプション取引全体の状況について公表すること。※こちらも、既にGMOクリック証券を始めとする証券会社で対応済みですね。
各証券会社の顧客口座取引実績(2013年10月分)
ちなみに、最新(2013年10月分)の取引実績は以下のとおりです。
GMOクリック証券
- 総取引金額に対する総支払金額の割合…99.75%
- 取引口座に対する損失発生口座の割合…69.84%
FXトレード・フィナンシャル
- 総取引金額に対する総支払金額の割合…94.00%
- 取引口座に対する損失発生口座の割合…76.80%
トレイダーズ証券
- 総取引金額に対する総支払金額の割合…94.78%
- 取引口座に対する損失発生口座の割合…77.91%
サイバーエージェントFX
- 総取引金額に対する総支払金額の割合…88.83%
- 取引口座に対する損失発生口座の割合…76.34%
気になるのは、新バイナリーに移行済みのサイバーエージェントFXのオプトレ!が、損失発生口座割合が高くしかも総支払額割合が低い、という点です。ご覧のように88.83%と、他の証券会社と比べて極端に低いのがわかります。
新サービスということもあり、ユーザーがルールに慣れていないことが原因かもしれません。ただ今後もこのレベル(90%を割る総支払額割合)が続けば、新ルールは今まで以上に勝ちにくい可能性があると言えそうです。
これまでHigh&Lowを提供してきたGMOクリック証券も、新バイナリーオプションに移行後は今までのような総支払金額割合(90%台後半)を維持できないかもしれません。
ルール改定施行は2013年12月1日
ご存知のように、来月12月1日(2013年)から、バイナリーオプションは新ルールへ移行することが決定されています。すでに多くの証券会社が新ルールに基づいたバイナリーオプションサービスをスタートさていてますね。
- 09月24日 オプトレ!(サイバーエージェント)
- 11月04日 バイトレ(FXトレードファイナンシャル)
- 11月09日 みんなのバイナリー(トレイダーズ証券)
- 11月18日 新外為オプション(GMOクリック証券)
- 11月20日 LION BO(ヒロセ通商)
※各社の新バイナリーオプション開始日程。
FXDD Japanが、新たにHigh&Low参入
当然ですが、自主規制ルールに従うのは、日本国内の証券会社のみです。海外ブローカーは、規制の対象にならないので、好き勝手やっています。60秒バイナリーも健在ですし、High&Lowもあります。
そんな中、FXDDが新たにバイナリーオプションサービスをスタートさせたというニュースも入ってきています。
- FXDDがバイナリーオプションの取り扱いをスタート
FXDDのバイナリーオプションは、いわゆるHigh&Lowですね。MetaTrader4プラットホームが使えるという点が、興味深いです。ペイアウト率も1.7〜1.85倍程度ありそうです。
今後は、一層、海外のバイナリーオプションに顧客が流れる可能性もありそうです。