「イケハヤ」氏を詐欺師のように描いたとウワサの「投資詐欺注意喚起」のポスターが話題に…
先週、「文春オンライン」の記事を巡って軽くバトルを繰り広げたイケダハヤト氏。
そんな「イケダハヤト」氏を日本証券業協会が「投資詐欺注意喚起のポスター」に比喩モデルとして使ったのではないかとのウワサがネットに広がっています。キッカケは以下のスレッド(5ちゃんねる)。
では、実際に話題になっている日本証券業協会のポスターをご覧ください。
ポスターの中の人物(影絵)が、あのイケダハヤト氏に似ているのでは?と話題になりました。
イケダハヤト氏は、ここ数年で様々な投資活動を始め、それに伴って自身のブログ内で、投資系のアフィリエイトを開始しました。ソーシャルレンディングや、株式投資、FX投資、投資信託(インデックス)、仮想通貨…ありとあらゆる金融商品に手を出しています。
彼が紹介する金融商品の中には、その後消費者トラブルを引き起こしたものや、大幅に元本割れをしたものも少なくありません。それでも彼は手を変え品を変え様々な金融商品を紹介し続け、高額のアフィリエイト報酬を継続的に手にしています。
彼のアフィリエイト手法やスタイルを快く思わないネットユーザーから、しばしば攻撃の対象となっています。
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真面目にポスターを検証してみる
さて、件のポスターを検証してみましょう。本当に、日本証券業協会はイケダハヤト氏をモデルにこのポスターを作成したのか?
ポスターには、イケダハヤト氏のトレードマークでもある「ハンチング帽」をかぶった中肉中背の男性らしき人物が黒塗りで描かれています。
比べてみましょう。
共通点は「ハンチング帽」だけ。
しかし、イケハヤ氏をディスりたいネットユーザーにとっては、またとないネタ(燃料)です。
【悲報】日本証券業協会、イケダハヤトさんを詐欺師役にしたポスターを作る https://t.co/ibaSw9mUKU pic.twitter.com/pWgwhQG3bP
— siitake (@siitakeo) 2019年2月8日
イケハヤ氏? pic.twitter.com/YHFRPvTs0n
— つーかはげ (@crypthage996) 2019年2月6日
【悲報】日本証券業協会の投資詐欺撲滅ポスター、完全にイケハヤさん pic.twitter.com/hz1kd9zxau
— 金利(かねとし) (@_KANETOSHI_) 2019年2月10日
こういうのはアリですね pic.twitter.com/foym0cKgMP
— a priori (@apriori_eye) 2018年8月11日
実はこの「ポスター」はかなり以前に作成されたもの
イケハヤ氏を詐欺師のように描いたのでは?と話題になったこのポスターですが、実は新しいものではありません。
今から5年以上も前(平成25年10月)にすでに存在していたポスター(注意喚起リーフレット)で使用されている絵柄です。
平成25年度「未公開株等詐欺未然防止キャンペーン」実施結果について
2.注意喚起リーフレット(「いま詐欺は、オレオレだけじゃない」)の配布
昨年度から、協会員には約116万部配布し、店舗等での顧客等への注意喚起を行っていただいております。また、警察には29万部、消費生活センター等には約4万部を送付し、それぞれ新聞折込みや、セミナー等で配布していただきました。引用:日本証券業協会「投資詐欺にご注意ください」
引用文の中の注意喚起リーフレットをクリックしていただくと、絵柄が全く同じでコピーが異なるリーフレットが表示されます。こちらです。
そして、今回話題になっているポスターがこちら(↓)。
絵柄が全く同じでコピーだけを変えたものであることがわかりますね。
日本証券業協会(JSDA)が毎年取りまとめる「株や社債をかたった投資詐欺被害防止に係る広報活動」資料の中にも、このポスターが広報ツールとして掲載されています。この資料は平成27年のものです。
- 「株や社債をかたった投資詐欺」被害防止に係る広報活動(PDF資料)
5年前(2015年)のイケハヤ氏といえば、高知県の限界集落に移住し有料サロンを始めたくらいの活動しかおこなっていません。彼が投資活動にのめり込んだのはもっと後です。つまり…件のポスターモデルは「イケハヤ」氏ではないという結論です。まあ、当たり前ですが。
これぞまさに「風評被害」です。悪ノリであまり無責任なウワサを広めると名誉毀損で訴えられますよ。
最後に、イケハヤ氏のサロン活動を別の側面から捉えた良記事を紹介しておきます。
私は決してイケハヤ教信者ではありませんが、それでも彼は自分でリスクを取り、「こういう生き方もできるんだよ」というメッセージを同時代の人々に強烈に発信し続けています。もちろん彼の利益追求や野心の実現が彼の活動の最大の目的でしょうが、いっぽうでそれだけにとどまらないもの、何とか日本人の意識や、ひいては日本の社会を変えていきたいというモチベーションも感じとれます。
彼や彼のフォロワーさんたちが成功するにせよ、失敗するにせよ、現状を変える努力を何もせずに唯々諾々と宝くじを買い続けるよりはましなのではないかと思うのです。
吉川さんやイケハヤ氏のような次の世代の担い手の方々が、好き勝手に言いたいことを言う人(そしてたいてい自分は何も行動を起こさない)からのさまざまな非難を恐れることなく行動し、それに続く私の娘の世代に自分の可能性を信じて行動するモチベーションを与えてくれるよう期待しています。