豊洲市場”頓挫”で現実味を帯びる「豊洲カジノリゾート」
先日、カジノ法案成立がカウントダウンを始めたという記事を書きました。
カジノ法案が成立したとしても、実際のカジノリゾートをどこに作るのか?その件はまだまだ議論中です。
IRとはIntegrated Resortの略であり、統合型リゾートのことです。つまりパチンコ店舗のように日本全国至る所にカジノを作るのではなく、特定のエリアに観光拠点としてカジノを中心とした街を作るということ。イメージとしては「ラスベガス」や「マカオ」に近いですね。
その候補地として現時点で挙がっているのは以下のエリアです。
- 沖縄
- 大阪(夢洲)
- 横浜(山下ふ頭)
- 東京(お台場)
最終的には、日本国内で2〜3ヶ所のエリアにカジノリゾートを建設することが政府の狙いです。
東京では「お台場」が最有力候補でしたが、当時の東京都知事であった猪瀬氏そして次の舛添氏は、都内への誘致には消極的でした。そして現在の小池知事は、カジノ誘致よりも豊洲移転問題にかかりっきりです。
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豊洲がカジノリゾートの候補地に
築地市場の豊洲移転延期が決定し今なおゴタゴタが続いている中で、もはや豊洲移転そのものが白紙撤回される可能性もでてきました。そうなれば、豊洲エリアはポッカリと莫大なスペースが余ってしまうことになります。
ここにきて、豊洲市場頓挫によって生まれたスペースにカジノリゾートを作るという話が現実味を帯びてきています。
自民党などが15年の通常国会に議員立法で提出した「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)に絡み、「カジノは豊洲に誘致したらいい」という声が出ているというのだ
(中略)
「もともとお台場カジノ構想があったし、豊洲新市場をカジノにすればコスト削減になる」
この記事では豊洲カジノ構想は非現実的だという論調ですが、国際都市としての東京というポジション、そして東京オリンピックとの連動性を考えれば、都心にカジノリゾートを作ることのメリットは計り知れません。
国際都市としての地位を高めるためにも東京にカジノを
カジノリゾートは単なる賭博場の集まりではありません。カジノを中心として観光ホテルや大型ショッピングモール、そしてコンベンションセンターなどが併設されます。レストランや映画館、アミューズメントパークなどの複合施設などが一体化した一大リゾートゾーンなのです。
世界中から観光客が訪れることを想定しています。そのためにはアクセスの良さは重要です。大阪や横浜、沖縄に作るよりも、まずは東京に率先して作るべきという考えにもうなずけます。築地市場を移転させることよりも、東京オリンピックに合わせてカジノリゾートを優先して都内に作ることこそが、日本経済活性化の鍵なのかもしれません。