社名が報道された
先日の記事で、新宿のコンサル会社が無登録で百数十億円を集めたニュースを記事にしました。
NHKの速報だったのですが、当時は会社名は伏せて報道されていました。その後一斉に他の媒体も報道をスタートし、会社名も公表されました。その会社とは、株式会社ライフステージです。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
証券取引等監視委員会による報道内容
証券取引等監視委員会も、WEB内で報道をしています。
- 株式会社ライフステージ及びその役員等2名の金融商品取引法違反行為に係る裁判所への申立てについて
この報道資料の中に、実態を図解したものがありましたので、貼っておきます。
上の概要図の拡大版は、以下のURLをご覧ください。
エージェントを使って5336人から146億円を集める
FX投資コンサル会社、無登録で146億円集金 監視委が禁止申立て
コンサルタント会社「ライフステージ」(東京都新宿区)が無登録で外国為替証拠金(FX)取引への投資をうたい、国内の顧客約2600人から約146億円を募ったとして、証券取引等監視委員会は12日、金融商品取引法に基づき、違反行為の禁止を命じるよう東京地裁に申し立てた。資金の一部は顧客への配当に回すなど流用されていた可能性があるという。
監視委によると、同社は海外の関連会社が行うFX取引の運用益を分配するとして、平成23年8月以降、金融商品取引業者の登録を受けずに延べ5336人から約146億円を集めたとしている。
勧誘は同社会長と社長のほか「エージェント」と呼ばれる出資者約60人が行い、エージェントには顧客の出資額に応じて手数料が支払われていた。
同社は「担当者が不在で対応できない」としている。
引用:産経デジタル
それにしても、延べ5336人から146億円を集めるとは、すごい営業力ですね。気になるのは、エージェントと呼ばれる勧誘者の存在です。60人の出資者(=エージェント)が多くの顧客を勧誘し、お金を集めた実態が報道されています。
しかも、エージェントには各顧客の出資額に応じた手数料(報酬)が支払われていたそうです。もしかしたら、有名FX商材販売者や、FXアフィリエイターなども、エージェントとして登録していたかもしれませんね。
勧誘内容が明らかになれば、さらなる違反行為も発覚する可能性があります。
リミットインベステージと酷似している
この一連の流れは、リミットインベステージと似ています。
リミットインベステージのケースでは、900人前後から約100億円を集金しています。集めたお金はFXファンドに投資を行っていましたが、その大半を失っています。もちろん無登録業者です。
FXファンド出資者の募集方法も酷似しています。つまり、マルチ的なやり方です。親がいて、その下に子(勧誘者)がいるわけです。子が集めた顧客の運用益の一部が、子に還元されるという仕組みです。(スプレッドバック、ピップバックと同じ仕組です)
勧誘者には、FX情報商材販売者やFXアフィリエイターが含まれています。
FX情報商材業界とFXファンドの”黒い関係”
リミットインベステージの事件では、FX情報商材関係者が暗躍したという事実があります。FX商材販売者そしてアフィリエイターが、リミットインベステージのFXファンドを紹介していました。今回のライフステージの事件においても、FX情報商材関係者が関連している可能性が高そうです。
ちなみに、リミットインベステージ関連の裁判はまさに現在進行形で勧められています。
- 平成25年10月07日 東京地方裁判所へ提起
- 平成25年11月22日 第一回口頭弁論(予定)
※本杉法律事務所による訴訟分
この裁判(損害賠償訴訟)における請求の相手は次のとおり。
- 株式会社リミットインベステージ
- 株式会社ACM
そして、株式会社ACMのK氏の下に、複数のFX情報商材関係者が存在していたようです。FX情報商材関係者を通じて、FXファンドへ出資した方々も、少なくはなかったと思われます。
実態が明らかになることを強く望みます。