興味深いグラフをご紹介します。
昨日、ネットで拾った画像です。日本と海外の主要5資産の推移グラフですね。1969年から2011年までの43年間の推移グラフです。日本の株式(紫色グラフ)は1989年を堺に、バブル崩壊とともに足踏み状態です。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
日本国債が最も安全で確実・・・
日本の国債(黄色グラフ)のみが、キレイな右肩上がりをしていますね。身も蓋もない話ですが、結局のところ日本国債を長期保有していた人が最もラクして安全に資産を増やしていた、ということになりそうですね。当然といえば当然です。
元本も配当も、日本国がまともに存在する限り、安全です。
モダン(現代)ポートフォリオ理論の崩壊
一方の日本株式は、1989年を堺に長期保有神話が崩れています。1989年より数年前(まさにバブル時代)に長期保有目的で日本株を購入した方々は、完全に塩漬け状態ですね。信じられないかもしれませんが、1989年12月に日経平均は史上最高値38,915円をつけました。今から24年前ですね。
一時期、モダン(現代)ポートフォリオ理論がもてはやされた時期がありました。モダンポートフォリオ理論とは、ノーベル経済学賞受賞者ハリー・マーコビッツの理論に基づく考えで、複数の資産(株式等)へ分散投資を行うことで、投資効率を最大化するというものです。極論ですが、日経平均(日経225etc)を購入するということですね。
しかしながら、バブル崩壊によってモダンポートフォリオ理論も崩壊しつつありそうです。1989年に30,000円台だった日経平均は、今や3分の1です。
一番安全なのは投資をしないこと
本当に投資って難しいと思います。リスクがあるから当然ですね。私たちは、リスクと期待できるリターンを天秤にかけて投資を行っているはずです。リスクのないリターンなどあり得ないからです。
投資で成功するために重要なことの1つは、できるだけリスクを自分の支配下に置き、リスクコントロールをすることです。自分が今とっているリスクの中身を把握することです。自分がこのロジックで運用(トレード)した場合の最大のリスク(損失)はこれくらいだ、ということが判っているかどうか、ですね。そのリスクと得られるリターン(期待値)のバランスを見て、満足できるリターンが得られるようであれば、リスクテイクします。
シンプルですね。
損するのが嫌だという方は、投資をしないことです。一番安全なのは投資をおこなわないことだからです。
投資に不向きな人々とは?
最近は誰も彼も投資に興味津々のようですが、そもそも投資には向き不向きがあると思います。私が考える「投資に向いていない方」は、以下のような方々です。
- リスクを把握していない方
- リスクを他人に委ねる方
- リスクを支配下に置いていない方
- リスクとリターンのバランスがわからない方
具体的には、
- 他人のロジック不明のEAを妄信的に使う方
- コピートレードに頼り切ってしまう方
- 楽して儲けようとしている方
- 相場に真摯(しんし)に向き合おうとしない方
こんな方々は、投資などせずに真面目に働いた方が100倍良いと思います。人的資本を最大限に活用して、会社で働いて出世したり、あるいは起業して事業を興すなどの方がよっぽど向いているのではないでしょうか。
経済的成功は投資だけじゃない
投資を行う理由は、経済的に余裕が欲しいという点だと思います。収入の足しにしたり、将来の資金を確保するためだったり、老後を幸せに暮らすための資金を作るためだったり、理由は様々ですが今よりも経済的に潤(うるお)いたいということだと思います。私自身も最初はそうでした。
でも、投資だけがその手段ではないと思います。全員が投資をする必要はないと思っています。投資よりも起業のほうが向いている方も沢山いると思います。向き不向きの問題であり、資質の問題だと思います。
投資がなかなか上手くいかないのは、単に投資に向いていないというだけかもしれません。別の面で才能を開花できる可能性もあると思います。経済的成功を手にする方法は、様々です。
投資だけでなく、起業や社内での出世もあります。金銭的リスクを考えれば、人的資本を活かした投資活動の方が断然有利です。投資が上手くいっていない人は、一度自分の投資適正を見直してみてはいかがでしょうか?