「指値」「逆指値」「 成り行き」ってどういう意味だっけ?
FXを始めたての頃は、複雑な注文方法に戸惑いますよね。
「指値注文」「逆指値注文」「 成り行き注文」など様々な呼び方があって、それぞれ異なった注文方法なので、ちょっと戸惑いませんか?
(えーと、100円より安く買う場合は「指値」だっけ?「逆指値」だったかな?)
(この場合は「成り行き注文」を選べばいいんだよね…?)
今回は、「指値注文」「逆指値注文」「 成り行き注文」の方法や意味を具体的にわかりやすく解説していきます。
これを読めば、もう迷うこともありません。
指値注文・逆指値注文とは?
「指値(さしね)注文」、「逆指値(ぎゃくさしね)注文」について解説します。
指値注文・逆指値注文は、あらかじめ自分が決めたレートに達したときに自動的に売買注文がセイルつする注文方法。
買い注文の場合
まずは、買い注文を例に指値・逆指値を解説します。
現在レートは、101円で推移しているとします。レートは今後上昇すると予想して、「買い」の注文を入れたいと考えます。その場合、2つの考え方があります。
- 上昇すると思うけど、値が少し下がるのを待ってから「押し目」で買いたいな…
- 上昇すると思うけど、上昇するのを確実に確認してから買いたいな…(orこの高値を抜けたら買いたいな…)
どちらもありそうな話ですよね。
それぞれの戦略を具体的な注文に落とし込むと以下の通り。
- 現在レートよりも下がってから買い注文を入れる(指値)
- 現在レートよりも上がってから買い注文を入れる(逆指値)
つまり、指値注文は、有利なレートで注文する方法であり、逆指値は不利なレートで注文する方法ということになりますね。
- 100円に指値注文を設定→レートが100円に達したら自動的に買い注文が成立
- 102円に逆指値注文を設定→レートが102円に達したら自動的に買い注文が成立
売り注文の場合
同様に売り注文の場合も考えてみましょう。現在レートは、101円で推移しているとします。
レートは今後下落すると予想して、「売り」の注文を入れたいと考えます。その場合、2つの考え方があります。
- 下落すると思うけど、値が少し上がるのを待ってから「戻り」で売りたいな…
- 下落すると思うけど、下落するのを確実に確認してから売りたいな…(orこの安値を抜けたら売りたいな…)
どちらもありそうな話ですよね。
それぞれの戦略を具体的な注文に落とし込むと以下の通り。
- 現在レートよりも上がってから売り注文を入れる(指値)
- 現在レートよりも下がってから売り注文を入れる(逆指値)
買いと同様に、指値注文は、有利なレートで注文する方法であり、逆指値は不利なレートで注文する方法ということになりますね。
- 102円に指値注文を設定→レートが102円に達したら自動的に売り注文が成立
- 100円に逆指値注文を設定→レートが100円に達したら自動的に売り注文が成立
成行注文とは?
もう一つの注文方法である「成行(なりゆき)注文」について解説します。
買い注文の場合
現在レートは、101円で推移しているとします。
今後レートが上昇すると予測し、現在のレート(101円)で即時、買い注文を入れる注文方法です。
自動ではなく手動での注文スタイルですね。「今すぐ買いたい!」ときに使います。
売り注文の場合
売り注文はその逆です。現在レートは、101円で推移しているとします。
今後レートが下落すると予測し、現在のレート(101円)で即時、売り注文を入れる注文方法です。
「今すぐ売りたい!」と考えたときに使う注文スタイルですね。
まとめ:指値=有利なレートで注文、逆指値=不利なレートで注文、成り行き=即時注文
覚えるときは以下のようにまとめて覚えると便利です。
- 指値注文=有利なレートで注文
- 逆指値注文=不利なレートで注文
- 成行注文=その時のレートで注文
一度覚えてしまえば、簡単ですよね。
次回は、どうして「指値」「逆指値」「 成り行き」と呼ぶのか?語源について解説すると同時に、海外FXでの注文方法も合わせて紹介しますね。