ネットで活動しつつ「顔出し」をすることのリスクが初めて殺人事件として”顕在化”した
著名ブロガーHagex氏が、講演後に刃物で刺殺されるという事件が起きました。引き金はネット上のトラブルとのことです。
- 著名ブロガー刺殺、ネット上の罵り合いが殺人事件に
匿名性の高いネットにおいては、他人への発言がエスカレートしやすい傾向にあります。結果的にそれが相手に対する憎悪につながることも少なくなく、今回の事件も、ネット上の罵り合いが遠因と思われます。
匿名性を有したままであれば、現実世界での事件にまで発展することは稀です。
しかしHagex氏は、現実世界に降りてきてNHKへの出演やセミナー講師などを行なっていたとのこと。激しい憎悪を持った人間にとっては、格好のターゲットとなり得ます。
ネットで活動しつつ、顔出しをすることのリスクが、初めて殺人事件として顕在化した事案です。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
悪質な情報商材販売業者が襲われる事件も起こりうる…
ネット上の活動がどれほど正当性を有していたとしても、自分だけの歪んだ正義を振りかざして攻撃する人間は存在します。
ましてや、ネット上の活動が「詐欺的」であったならば、顔出し(身元バレ)によるリスクは飛躍的に高まります。
情報商材業界では、顔を出して商材を販売する人が少なくありません。販売者が自ら顔を出し、動画内で語り、商材を売り込むことが日常的におこなわれています。
セミナーを開催して集客することも一般的です。
一方で、情報商材は誇大広告やウソの宣伝によって売り煽りがおこなわれていることも多々あります。
過剰な宣伝に乗せられて購入したユーザーが商品やサービスに不満を持つ。これもよくある風景です。
不満を持つ購入者に対するフォローが杜撰(ずさん)になれば、彼らの不満は激しい憎悪に変わる可能性もあるでしょう。
もしも、激しい憎悪を抱く購入者が、販売者のセミナー会場に来ていたら?
怖いですね。
居場所が特定されて、なおかつ顔出しによって人物が特定されていたら…
情報商材の販売ターゲットは、情報弱者であることが多く、中には金銭的に切迫した状況に置かれている人も存在します。彼らが藁をもすがる思いで購入した情報商材が詐欺的な内容だったら?彼らの不満は憎悪に変わるかもしれません。
なけなしのお金を情報商材販売者にかすめ取られ、ゴミのような商材を売りつけられた弱者は、その恨みを晴らすべく強い殺意を抱くこともゼロではないかもしれません。
傷害までいかなくとも、なんらかの(物理的な)攻撃を受ける可能性はあります。
なぜなら、顔出ししていて、なおかつ居場所を特定されやすいからです。
”恨み”を買いやすい情報販売業者
情報販売はたやすく儲けやすいことから、ネットの先にいる購入者の存在を軽視しがちです。安易なお金儲けに走り購入者をないがしろにしていると、いつかキツイしっぺ返しを喰らう可能性があります。
あなた(販売者)が手にするお金は、ネットの先の一人ひとりの生身の人間が様々な思いを抱いて払っています。その思いを軽く見ていると思わぬ恨みを買うかもしれませんよ。
絶望的な結論ではありますけど、いかに誰かから恨まれない、ないしは誤解されない、逆恨みをされないという人生を皆送るべきじゃないかなと思うんですね。(中川淳一郎氏)
引用:“ブログ史上最悪”Hagex刺殺は言論へのテロ?(テレ朝news)
今回の痛ましい事件によって、ネット活動(販売活動や執筆活動)しつつ顔出し(顔バレ)することのリスクを再認識した情報商材販売者、アフィリエイター、ブロガーは少なくないでしょう。
嫌な世の中ですが、自分の身を守るためには中川淳一郎氏が述べるように「いかに誰かから恨まれない、ないしは誤解されない、逆恨みをされないという人生を皆送るべき」ということなのでしょうね。