Bear Time FXはどんな商材か?
「Bear Time FX」は日本企業の実需による”ドル円の売買”’を利用して安定的に稼ぐEAだ
今回レビューする「Bear Time FX」は、USDJPY(ドル円)実需取引を利用したEA(自動売買システム)です。
タイトル:Bear Time FX 販売:株式会社NYコンサルティング 内容:EA(自動売買システム) 発売日:2017年4月7日 Bear Time FX【公式サイト】 |
ロジックは極めてシンプルです。為替の実需による動きに着目し、そのタイミングでのみ取引をおこなうEAです。
実需による為替取引とは?
USDJPY(ドル円)には毎月23日~末日の決まった時間帯に下がるクセ(実需が増えやすいタイミング)があります。これはUSDJPY(ドル円)に見られる特有の性質です。
海外取引を行っている大手の日本企業は毎月下旬〜月末にかけて、海外での売上を「米ドル」から「日本円」に両替を行っています。また海外で購入したものを外貨で支払うなどの経済行為をおこなっている企業なども為替取引(ドル円の買い)を利用します。いわゆる貿易決済ですね。
これが「実需による為替取引」と呼ばれるものです。為替における実需取引には次のようなものがあります。
- 貿易決済
- 資本取引
- 株式の売買
- 債権の売買
日本企業による実需取引は「為替差益」が目的ではありません。輸出企業が海外で商品を売った代金として外貨(ドル)を得るので、それを日本円に換える必要が生じます。つまりドル円(USDJPY)の売りをおこなうわけです。一方で輸入企業は海外で商品を仕入れた際の費用を外貨で支払う必要が生じます。つまり日本円をドル(外貨)に換えることをおこなうのです。これがドル円(USDJPY)の買いです。
為替相場の本質は「実需」が作り「仮需」がそれを増幅させる
為替相場において、実需はたったの20%しかありません。残りの80%は投機、つまり私達個人投資家や機関投資家によるトレーディングが占めています。
- 実需…貿易・両替 →20%
- 仮需…投機 →80%
為替相場のベースは実需が作り出し、それを増幅させているのが投資家による投機行動です。
日本企業による実需取引は、為替取引によって利益を得ることが目的ではありません。たとえ相場的に不利な状況であったとしても取引が行われる傾向にあります。
つまり、実需による為替変動には一定の法則が読み取れるわけです。動きの法則を狙ったEAが「Bear Time FX」です。
提供されるロジック(EA)は全部で3つ
提供されるロジック(EA)は全部で3つあります。
- Bear Time FX v1(無料)
- Bear Time FX v2(有償)
- Bear Time FX v3(有償)
「Bear Time FX v1」
「Bear Time FX v1」のロジックは、もっともシンプルなもの、つまり「USDJPYを毎月23日~末日の9時に売って1時5に決済する」というものです。目標月利は3%です。
無料で提供される「Bear Time FX v1」 は、販売ページから氏名とメールアドレスを入力するだけでダウンロードできます。
「Bear Time FX v2」(有償)
「Bear Time FX v2」は「Bear Time FX v1」のロジックに、条件を1つ追加したEAです。不変性のある実需取引の習性をロジックに追加することで勝率をさらにアップさせています。
- 「Bear Time FX v1」・・・勝率60%
- 「Bear Time FX v2」・・・勝率65%
「Bear Time FX v3」(有償)
「Bear Time FX v3」はUSDJPYの「買い」に特化したEAです。v1・v2と同じく実需取引要因で動く相場に連動させたEAです。
「Bear Time FX v2」と「Bear Time FX v3」をあわせたものがパッケージングされて販売されています。
タイトル:Bear Time FX 販売:株式会社NYコンサルティング 内容:EA(自動売買システム) 発売日:2017年4月7日 Bear Time FX【公式サイト】 |
v2とv3を組み合わせることで最大パフォーマンスを発揮する
有償の「Bear Time FX v2」「Bear Time FX v3」を同時運用することで、月利10%を超えるパフォーマンスを発揮するとしています。
バックテストは優秀ですね。
月利10%が本当ならば、500万円での運用で毎月50万円の利益を出すことが可能です。ただしあくまでバックテスト(机上)ですので、今後フォワードがどのように推移するかは不明です。
実需狙いのEAなので、極端なドローダウンが発生する可能性は低いと考えられますが、相場に「絶対」はありません。
タイトル:Bear Time FX 販売:株式会社NYコンサルティング 内容:EA(自動売買システム) 発売日:2017年4月7日 Bear Time FX【公式サイト】 |
「Bear Time FX」の欠点
Bear Time FXのデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.月利10%はバックテストの結果にすぎない
月利10%は魅力的ですが、バックテストの結果に過ぎません。また販売会社もmyfxbookなどのフォワード成績を提供しているわけでもありません。
極端な言い方をすれば、あなたが人柱(ひとばしら)になるということです。
2.Bear Time FXの本当の評価は1年後〜
すべてのEAにいえることですが、EAの正しい評価は1年以上稼働させたあとでないと不可能です。どんなにバックテストデータが優れていても、フォワード(実践)で同様の成績がでるとは限りません。
Bear Time FXのバックテストデータが(無意識にでも)カーブフィッティングしていないと、言い切れないのが現状です。
結局のところ、実際に稼働させてみなければEAの評価は難しいということです。
3.販売者によるフォワード結果が非公開な点が残念
せめてmyfxbookを使ったフォワード実績を公開して欲しいところです。この実績が提示されていれば購入者も安心して購入できるはずです。
- 月利10%はバックテストの結果にすぎない
- Bear Time FXの本当の評価は1年後〜
- 販売者によるフォワード結果が非公開な点が残念
「Bear Time FX」の評価ポイント
次にBear Time FXの評価できるポイントです。
1.実需を狙ったEAは安定感が期待できる
Bear Time FXは、投機ではなく「実需」が作り出す相場に狙いを付けたEAです。投機と違って、実需はある程度の動きを予測することが可能です。一定の法則性がある動きを拾うので、安定性は高いといえます。
2.ロジックが公開されているので手動での取引も可能
Bear Time FXはEA(自動売買システム)の提供だけでなく、ベースとなるロジックも公開されています。
EAを使わずとも、そのロジックに従って手動で取引をおこなうことも可能です。多くのEAがロジック非公開で販売される中、ロジックを完全公開する販売者の姿勢はとても評価できます。
3.売り煽りのない販売ページは好感が持てる
これまでの他社EAと違って、Bear Time FXの販売ページはとても地味です。最低限かつ不可欠な情報が提供されているという印象です。お試し的に「Bear Time FX v1」を無料で提供するなどツボを突いた戦略もなかなか素晴らしいですね。
あとはフォワード実績の掲載(公開)があれば言うことなしなのですが。
- 実需を狙ったEAは安定感が期待できる
- ロジックが公開されているので手動での取引も可能
- 売り煽りのない販売ページは好感が持てる
「Bear Time FX」総合評価
【結論】日本企業の実需を狙ったEAは高い安定感が期待できる
販売ページからも自信が感じられるEAだが、フォワード成績を公開しないことが唯一の残念なポイントだ
日本企業の実需による為替取引に着目し、少ない稼働率で高い利回りを叩き出すというEAはとても魅力的です。惜しむらくは、フォワード実績が公開されていない点です。ユーザーとしては、是非ともmyfxbook等を使ったフォワード成績を提示して欲しいところですね。
- 月利10%はバックテストの結果にすぎない
- Bear Time FXの本当の評価は1年後〜
- 販売者によるフォワード結果が非公開な点が残念
- 実需を狙ったEAは安定感が期待できる
- ロジックが公開されているので手動での取引も可能
- 売り煽りのない販売ページは好感が持てる
「Bear Time FX」を購入したほうが良い人
- 安定感のあるEAを使ってみたい人
- 実需狙いのEAを使ってみたい人
- 完全無裁量でのロジックを求めている人
- 月利5〜10%を求める人
- EAロジックを手動でトレードしてみたい人
「Bear Time FX」を購入しないほうが良い人
- 毎日トレードするEAじゃないと気がすまない人
- フォワード成績がないと不安な人
- 裁量トレードが好きな人
タイトル:Bear Time FX 販売:株式会社NYコンサルティング 内容:EA(自動売買システム) 発売日:2017年4月7日 Bear Time FX【公式サイト】 |