海外ブローカーが出金させてくれない(泣)
先日の記事に引き続き、海外ブローカーでのトラブルをご紹介します。まずは、国民生活センターの記事をご覧ください。
儲かってるのに出金できない!?海外FX取引をめぐるトラブルにご注意-自動売買ソフト等を購入させ、海外FX取引に誘う手口-
海外の業者を通じて行う外国為替証拠金取引(以下「海外FX取引」)をめぐる消費者トラブルが増加している。
中でも、インターネット広告を見て、国内の業者からFX取引の自動売買ソフト等(注)を購入後、海外の口座に入金して取引を開始したというケースが多く、「利益が出ているはずなのに、業者に取引口座からの出金を求めても応じてもらえない」といったトラブルが目立っている。
そこで、海外FX取引のトラブル防止のため、取引にかかわるリスクや問題点等について注意喚起する。
(注)相談事例では「自動売買ソフト」の他、「自動売買システム」などのケースがある。
引用:国民生活センターWEBサイト
よりわかりやすいトラブルの構図が掲載されていましたので、そちらもご覧ください。
出典:国民生活センターWEBサイト
これって、まさにFX情報商材販売者の手口ですね。FXやバイナリーオプションの自動売買システムを購入させ、海外ブローカーに口座を開設させ、入金させる。その後は、海外ブローカーが運用するのですが、出金ができないトラブルが発生…
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「我々はソフトの販売会社であり、海外の業者に仲介しているだけ」by業者
FX情報商材販売者の言い訳を聞いてみましょう。
業者は「我々はソフトの販売会社であり、海外の業者に仲介しているだけ」と言っている。
引用:国民生活センターWEBサイト
ふざけてますね。消費者をバカにするな、と言いたいです。
大抵の場合、情報商材販売者は、海外ブローカーからリベートを受け取っています。海外ブローカーにカモを紹介し、入金させ、運用させることで、その金額に応じた報酬を受け取っているのです。IB(Introducing Broker)と呼ばれるシステムです。スプレッドバック・ピップバック、ライフタイムアフィリエイトなどとも呼ばれたりします。つまり、アフィリエイト報酬(紹介料)ですね。
お金を受け取ってるのに、「我々はソフトの販売会社であり、海外の業者に仲介しているだけ」との言い逃れは、どうなのでしょうか?
国民生活センターに相談されている事例
国民生活センターには、海外ブローカーとFX情報商材販売業者に関するトラブルが数多く相談されています。しかも年々、増加傾向にあります。
出典:国民生活センターWEBサイト
具体的な相談内容は以下のとおりです。
- 【事例1】利益が出たので追加で入金したが、その後出金依頼を拒絶
- 【事例2】出金を求めたが「ポジション保有中のためできない」と応じない
- 【事例3】「引き出したい」決済を拒否、業者と電話もつながらない
- 【事例4】出金しようとポジション決済方法を尋ねても、はぐらかす
- 【事例5】取引停止を申し出ると「急に損失が出て返金できない」
- トラブル事例を詳しく読みたい方はこちらをクリック
どれもこれも酷いですね。ほとんど詐欺に近いです。もしも自分の親が同じような目にあったらと思うと、憤りを感じます。大半のFX情報商材販売者が、自分の利益しか考えていません。購入者のことを本気で思っている業者など、ほぼゼロです。あまりにも酷い商材販売者に対しては、通報しましょう。通報先はコチラです。
- 関東財務局理財部証券監督第1課(無登録業者担当)
- TEL 048-613-3952
先日の記事にも書きましたが、海外ブローカーを紹介している商材販売者・アフィリエイターの行為は、法律に抵触する可能性があることを、関東財務局が示唆しています。
アフィリエイト広告についてのご注意!
「口座開設をサポートします」、「キャッシュバックリベートを提供します」いった内容のものを含め、アフィリエイト広告や雑誌等で海外無登録FX業者の広告をみかけることがありますが、こうした広告行為についても、店頭デリバディブ取引の媒介行為に該当し、金融商品取引法違反行為(無登録営業)に該当する可能性があります。
引用:関東財務局 理財部 証券監督第1課
泣き寝入りすることはありません。悪質な行為は、しっかりと取り締まってもらいましょう。