意外と多い”芸能人”投資家
最近は投資活動をしている芸能人が増えています。株式投資というジャンルに限っただけでも、多くの有名芸能人が思い浮かびます。
- 松居一代
- 川合俊一
- 杉村太蔵
- 細川茂樹
- 眞鍋かをり
- 小倉優子
- 中田英寿
そして忘れてはいけないのが、株式投資芸能人の先駆けともいえるキャイ~ンの天野ひろゆき氏。
週刊東洋経済の特集記事「買っていい株ダメな株」に掲載されていた天野ひろゆき氏の投資戦略について触れてみたいと思います。
天野ひろゆき|株式投資歴は7年、資産は10億円とのウワサも…
天野ひろゆき氏の株式投資歴は8年。1970年3月24日生まれなので、今年(2016年)46歳です。38歳のときに株式投資をスタートしたことになります。
株式投資で得た資産は10億円とも噂されています。特集記事でもその点に言及しています。
話題になった資産10億円については
「実際にはございません」と笑いながら否定※引用はすべて「週刊東洋経済」
買った途端に急落「おいおい、話が違うじゃないか!」
天野ひろゆき氏が株式投資を始めたきっかけはリーマン・ショックです。
銀行に預けているだけでいいのかなと思った
(中略)
そんなことを考えているときに、リーマンショックがやってきた。ニュースで100年に一度の危機だと大騒ぎしている。ちょうど投資に興味を持ち始めていた時期だったから、100年に一度なら今はいちばん谷底、これから上向いていくんだろうって単純考えて。
証券会社ですすめられて初めて買った3銘柄は、買った途端に株価が急落してしまいます。
いや、それが買った途端に株価急落。
(中略)
「おいおい、話が違うじゃないか!」ってうろたえて。
株価の変動に一喜一憂しつつも、その後は徐々に保有銘柄の値動きを気にしなくなったそうです。
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キャイ~ン天野ひろゆき氏の投資スタイルとは?
ー今は何銘柄持っていますか。
5〜6銘柄くらい。電機メーカーや食品メーカーとか、自分が使ってたり好きな製品がある企業の株。こうした思い入れのある銘柄は、株価が下がってもそれほど気にしないでいられるし。売ったあとに同じ銘柄を買うこともある。
15〜20銘柄くらいは保有しているような印象はありましたが、意外と保有銘柄数は多くないようです。
投資スタイルとしてはすごくシンプルです。好きな銘柄・思い入れのある銘柄を保有するという、いわゆる長期投資(長期保有)スタイルです。しかも分散投資ではなく、絞り込んだ銘柄に資本を大量投下する一極集中型の投資を行なっているそうです。
天野ひろゆき氏の投資スタイルは、ウォーレン・バフェットの投資スタイルを彷彿とさせますね。
下がっている時の損切りはなかなかできない。
銘柄と心中しちゃうから、いい時期に始めたけどそんなに「ウハウハ」じゃない。
思い入れのある銘柄に長期投資をするスタイルにおいて、最大のリスクが「損切りタイミングの見極めが難しくなる」ことです。
自分が保有する銘柄に思い入れがあればあるほど、また保有期間が長期化するほど、損切りが難しくなります。保有銘柄株価が天井をつけ、下落の一途をたどり始めたときに、なかなから損切りができません。持ち直しを期待し損切りをしないでいると、まさに銘柄と心中してしまうことになりかねないのです。
「僕自身はローソク足とかよくわからない」天野ひろゆき
僕自身はローソク足とかよくわからない。それでやっちゃってるから恐ろしい。
天野ひろゆき氏の投資スタイルは、先にも触れたように少数銘柄の長期保有です。デイトレーダーのように四六時中チャートとにらめっこし、テクニカル分析を行なうようなことはしていません。
それでも株式投資はできる、ということを天野ひろゆき氏は語っています。彼が他の芸能人投資家と違うところは、この「少数銘柄の長期投資」というスタイルにあるのではないでしょうか。
株価はセオリーどおりに動かなかったりするし、短期の値動きに一喜一憂したくない。
石橋をたたいても渡らないような慎重なタイプなので、早いもの勝ちのデイトレーダーみたいにはできない。
(中略)
これからも続けるつもりだけど、のめり込みはしないだろうな。
チャートが読めない(ローソク足とかよくわからない)と言いつつ、彼の言葉からは株式投資のエッセンス的なものを深く理解しているように感じます。
ちなみに天野ひろゆき氏は投資本も出しています。
ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術
著者:天野ひろゆき
出版社:ロングセラーズ
発売日: 2013/11/25
本業が忙しく時間が取れない人は、天野ひろゆき氏の投資スタイルが参考になる
天野ひろゆき氏が長期投資(長期保有)というスタイルを貫けるのは、彼が未だに売れっ子芸能人で本業(芸能活動)で大きく稼いでいるからでしょうね。
日々本業で忙しくしているからこそ、投資スタイルは長期投資にならざるを得ない。企業分析する時間もないはず。そうなれば多くの銘柄に投資するよりも、思い入れのある好きな企業の銘柄に資産を集中させて投資することは、ある意味理にかなっています。
彼の投資スタイルは、我々本業が忙しいサラリーマンこそ真似したいですね。数銘柄に絞ったポートフォリオの中で、成長性のある銘柄や安定性を重視した銘柄などに分けてリスク分散をする。あとはできるだけ株価の動きに一喜一憂しないことです。
元手の大きさがモノを言う
こんなことをいっては身も蓋もありませんが、投資の世界では手元資金の大きさがモノを言います。
天野ひろゆき氏のように本業での稼ぎの大半を株式投資に投下できるような人は限られています。彼の年収は4000万円〜7000万円くらいだそうです。ド派手な生活をしない限り、毎年数千万円を株式投資や不動産投資に回すこととが可能です。
こうなってくると儲かるときはすごい勢いでお金が増えていきます。昨今のアベノミクス相場で資産が数倍になっていても不思議ではありません。100万円が2倍になっても200万円ですが、1億円が2倍になれば2億円です。
この圧倒的な差を手にするためには、元で資金を増やしてできる限り大きなお金を運用することです。
簡単なことではありませんが、投資運用益を再投資する、つまりお金を産む資産に投資する意識を常に持っていることが重要でしょうね。