全コピFXで強制ロスカットが続発
2012年8月鳴り物入りで登場した全コピFXですが、2013年1月現在破綻の危機に瀕しているようです。
全コピFXが満を持して登場したのは2012年8月末です。
スタート当初こそ立派な過去成績を掲載して売り煽っていましたが、その後年末にかけて大きな損失を計上しています。結果的に強制ロスカットを喰らったユーザーも存在するようです。
いくつかの検証ブログで、全コピFXの大負けについて触れられています。その中でも非常に具体的に全コピFXの成績を公開しているブログがありましたのでご紹介します。
上記ブログ運営者は2012年10月29日に全コピFXで運用をスタートしています。当初の運用資金は50万円(複利運用)ですが、2013年1月11日現在、その50万円がゼロになっています。
約2ヶ月とちょっとで、50万円が消失(口座破綻)しています。その他にも、
私も10月に入会し11月から100万円で運用を開始していました。結果から申し上げますと、年始に逝ってしまいました!
それまでの損失で資金が減ったところに、通信落ちの決済ポジが残って含み損が増えてしまった事で証拠金を圧迫してしまい、年始のユロ円急騰に耐え切れず強制ロスカットに掛かって残金5,000円です。
10月から100万円の資金で全コピFXに参加し、12/28に退会しました。
私の少ない経験ですがどう検討・考察しても、大幅調整のイメージができません。。。
私の年収では気合いがいる約50万円の授業料を支払い終了しました・・・
全コピFXの運用でかなり厳しい状況に陥っているユーザーもいるようです。
ヤフー知恵袋にも興味深い質問が
ヤフー知恵袋にも、全コピFXの損失に触れて興味深い質問が投げかけられています。
全コピFXの今後は、かなり厳しい批判に晒される可能性がありそうです。
プレッシャーの重圧に耐えられないのか
今回の全コピFXの成績不振は、別に珍しいことではないと考えています。年間を通じて安定した成績を出せるコピートレードなどほとんど存在しないからです。
もちろん一般のトレーダーであれば、安定した成績を出すことは不可能ではないですが、多くの会員からお金を徴収してサービスとしてトレードを行うことは尋常でないプレッシャー(とストレス)が発生します。その重圧の中で安定した成績を出し続けるのは至難の業です。
全コピFXのトレーダー陣も、個々人の投資スキルは非常に高いはずです。しかしながらトレード結果を衆人の目にさらされ評価される状況に、大きなプレッシャーを感じていたのではないでしょうか?
勝っているときは良いですが、一旦含み損を抱える状況になると、損益の改善をしようとして無理なトレードをしてしまいがちです。無理なトレードが、更に含み損を抱える結果につながったりします。
最悪の結果、回復不能に近い巨額の含み損を抱える恐れがあります。
ロスカットができないプロトレーダー
多くのブログ記事やコメントで触れられているのは、ロスカットすべきタイミングでロスカットを行わなかったという点です。ロスカットできないなんてプロトレーダーとして考えられない!と思われる方も多いと思います。
しかしながら、会員からお金を徴収してトレードしている彼らは、ロスカットすること=損失が確定することなので、どうしてもロスカットに躊躇(ちゅうちょ)してしまうのでしょうね。
ロスカットして含み損を損失として確定すれば、会員の口座からお金が確実に減ります。当然、多くの非難に晒されることになります。
できるだけレートが戻って含み損が小さくなること、あわよくばプラスになることを願って、ロスカットを見送ってしまうのかもしれません。トレーダーによってはさらに無謀なナンピンを繰り返し、含み損を拡大させてしまった人もいますね。
彼ら(全コピFXトレーダー)の心理を考えれば、何となく想像できます。
しっかりと失敗トレードを受け入れてロスカットし、新たなポジションを立て直せば、ここまで厳しい状況にはならなかったでしょう。
全コピFX成績不振の理由
今回の全コピFX(全力男氏)成績不振の理由の一つとして、総選挙後の急激な円安を読み切れなかった点が上げられています。
今日(2013年1月15日)のレートは、以下の通りです。
- ドル円 :約89円
- ユーロ円:約119円
ちなみに約1ヶ月前(2012年12月14日)のレートは以下の通りです。
- ドル円 :約83.43円
- ユーロ円:約109.84円
※共にNY終値
わずか1ヶ月でドル円は6円弱も下げて今では90円目前です。かつてないほどのスピード円安です。
2012年当初は、ドル円が60円台に突入するのでは?と予測したアナリストも多かったはずです。ミスター円で有名な榊原英資さんも、年初に60円台の幕開けを示唆していました。 それがどうでしょう?劇的な円安が進行しています。有名アナリストですら読みきれない相場です。
FX全力男氏がこの異常相場を予測できなくても、彼を責めることは誰にもできないと思います。残念な点は、相場を読み誤った時にしっかりと損切りができなかったという点ですね。
コピートレードの難しさとは?
このサイトで何度も述べていますが、コピートレードやEAの運用の難しさは、他人任せという点にあります。
- コピートレードのトラブルと和解事例
結局他人任せなので、成績という唯一の絆(きずな)でしか結びついていません。その成績が不振に陥れば一気に不信感が増大します。
成績は、年間を通じて考えれば良いときも悪いときもあります。しかし、たまたま成績の悪い時期に入会(スタート)した方々は不運です。最初からドローダウン・巨額の含み損にさらされ、一気にサービス(やEA)を信頼できなくなるでしょう。
結局のところラクをしようとしたユーザーの自業自得なのかもしれません。投資は決して楽ではありません。楽をして稼ごうなどと甘い考えが、残念な結果を呼び寄せたのかもしれませんね。
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