「いびつな格差社会」が日本でも急拡大
日本が格差社会であることは、社会人経験がある人ならば誰もが認めることでしょう。まだ気づいていないならば、それはあなたが単なる「ノーテンキ」だからです。
一部の富裕層に富が集中し、彼らを支え搾取されるためにだけ存在する無数の労働者。さらにその下には「決して這い上がれない貧困層」が最下層としてうごめいているのが、今の日本の構造です。
その格差が、今後さらに拡大すると警鐘を鳴らす人物がいます。『格差と階級の未来 超富裕層と新下流層しかいなくなる世界の生き抜き方』著者である鈴木貴博氏です。
『格差と階級の未来』は、格差の歴史を振り返りながら今後の格差社会の行方を考察する良書です。
先日の記事でも本書の一部を取り上げました。こちら(↓)です。
一部の資本家が世界中の富を吸い上げている、しかも合法的に!
現代社会は、富裕層にとってますます有利になるルールが定められ、あらゆる富が一部の人々に集まる仕組みが強化されつつあります。それに気付かず、「ウエーイ」と能天気に人生を謳歌する中流層以下の人々。彼らが搾取に気が付かない理由は、マスコミや政治家がいびつな構造を隠蔽しているからです。
これまで「中流層」に属していた人々の財布から、知らぬ間に大量の富が富裕層に移行しています。しかも合法的に!その結果的、中流層だった人々の所得はますます減少し、貧困化の一途をたどっているのです。
近い将来「中流層」と呼ばれる人々は消え去り、少数の「富裕層」と大多数の「貧困層」しか存在しなくなる…すでにアメリカ国内で起きている現象です。鈴木貴博氏が警鐘を鳴らす「いびつな格差社会」の正体です。
この「いびつな格差社会」がいよいよ日本でも拡大するというのです。巨万の富を持つ特権階級の人々と、その下に組み敷かれ永遠に搾取され続ける大多数の「貧困層」という2層社会です。
…中流層の消滅は目前です。
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「搾取」の仕組みが強化されつつある
グローバル資本主義が世界全体に行き渡ることで、労働者から「搾取」する仕組みが一層強化されつつあります。
グローバル化の波にさらされ、あらゆる企業は労働者をより低コストで働かせて、生産性を極限まで高めようとしています。労働者の賃金はどんどん下がり、労働者から搾取した利益が資本家に還元されます。もはやこの流れを止めることはできません。
私達が「搾取」から逃れるには?
グローバル化で「搾取の仕組み」がますます強化されることで、いずれすべての中流家庭が貧困化することは必至です。「人的資本(労働力)」の価値が一層下がっていく社会で、私達にできる唯一の自衛手段は「金融資産」の構築しかありません。
端的に言えば「搾取する側にまわる」ということです。資本家が労働者のお金を吸い上げているならば、その吸い上げる側にポジションをシフトすること。まさにAmazon男と同じことをおこなうということ。お金にお金を稼がせるということを理解し、すこしでも早く搾取する側にまわって金融資産を構築すること。貧困化から逃れるにはこれしかありません。
『格差と階級の未来』は今後日本で起こりうる「いびつな格差社会」から逃れるための自衛手段のヒントを与えてくれます。あなたが「自分は中流層でこの先もそこそこ安泰だ」と楽天的に思い込んでいるならば、すぐに本書を読んで目を覚ますべき。