1月3日の大暴落は「ミセスワタナベ狩り」だった!?
いまだ記憶に新しい2019年1月3日早朝の大暴落。
Flash crash(フラッシュクラッシュ=瞬間暴落)によってドル円(USDJPY)はわずか3分で3円超も暴落しました。Flash crash(フラッシュクラッシュ)の原因については当時から様々な憶測が飛び交いました。
- Appleが売上高見通しを下方修正したから…
- 混迷する世界経済に対して安全資産としての「円」が買われたのでは…
- 超高速取引システムのアルゴリズムが発動したのでは…
未だ、原因がはっきりしない中、「ミセスワタナベ狩り」が目的だったとの見方も急浮上してきています。週刊SPA!(2019年2月5日号)からの引用です。
典型的なミセスワタナベ狩りです。日銀のゼロ金利政策が続いているので、個人投資家にできる目ぼしい投資は、株以外では日本円で外貨を買うことぐらい。高金利の外貨を買い、金利差で利益が入ってくるキャリートレードという手法を好みます。そこを狙われ、過去にはNZドル、南アフリカランド、トルコリラの暴落で被害が発生しています。今回もそれと似たケースです。
引用:週刊SPA!(2019年2月5日号)
そう語るのは、元シティバンクの為替部門チーフトレーダーである西原宏一氏。
ミセスワタナベは、日本の個人投資家の総称で、海外から揶揄されて付けられた「あだ名」のようなものです。
実際に、フラッシュクラッシュが発生したタイミングは、日本人が最も気を抜く「三が日」の早朝(朝7時台)です。薄商いの三が日のしかもシドニー市場時間帯…まさに「真空の時間帯」を狙い撃ちされました。
昨日(2018年5月23日)発生したトルコリラ円(TRY/JPY)大暴落も、早朝の時間帯(午前7時台)だったことは記憶に新しいですね。
【2024年5月版】優位性の高いFX商材 Best4
5月の10連休(GW)に再び起こるフラッシュクラッシュ(瞬間暴落)
日本の取引空白時間を狙い撃ちするかのようにおこなわれる「ミセスワタナベ狩り」。本当に「ミセスワタナベ狩り」が意図的に行われているならば、私たち日本人は危機感を持って警戒し備えなければなりません。
今年(2019年)のゴールデンウィークはなんと10連休です。西原宏一氏は”10日に及ぶ金融空白期間を狙ってフラッシュクラッシュが再び発生する”のではないかと警鐘を鳴らしています。
日本が10連休でも海外の市場は開いています。多くの日本人がGW(大型連休)で浮かれているこのタイミングは、まさに「ミセスワタナベ狩り」にとって絶好の狩場と言えそうです。
連休前にすべてのポジションを手仕舞いする
最も効果的な防御策は、すべてのポジションを連休前に手仕舞いすることです。でも意外とやらないんですよね。根拠のないポジティブ感情に支配されて「まあ、大丈夫だろう…」などと考えてしまうのです。
強制ロスカットを食らってからでは遅いので、相場から離れるならば最低限の「備え」をしておくべきですね。