JPモルガンがビットコイン(BTC)、13万円以下まで下がる可能性を示唆
アメリカを代表する金融会社「JPモルガン」が、ビットコインのさらなる下落を示唆しています。
Crypto value unproven, blockchain years away from mainstream: JP Morgan
Bitcoin, which stood at around $3,565 in afternoon trade, is likely to have cost support at around $2,400, and could fall below $1,260 if a bear market persists, JPMorgan said.
翻訳すると以下の通りです。
仮想通貨の価値はいまだ証明されず:JPモルガン
JPモルガンによれば、午後の取引で約3,565ドルで取引されていたビットコインは、約2,400ドルで下値支持を受ける可能性があり、弱気相場が持続すれば1,260ドル(13万円)を下回る可能性があるとのこと。
弱気相場が続けば1,260ドルを下回る…つまり137,000円(1ドル=109円で計算)をも下回る可能性があると示唆しているのです。
下落を示唆する理由ですが、期待されたブロックチェーン技術が、少なくとも3〜5年間は実質的な変化をもたらしておらず、仮想通貨がその価値を市場に対して証明しきれていない点にあると述べています。
ちなみに現在のレートを見てみましょう。
39万円(2019年1月26日時点)まで下がっています。JPモルガンが示唆するように13万円を下回るのか?13万円というレベルは、2017年2月〜4月頃の水準です。はたして本当にそこまで下がるのでしょうか?
現在の仮想通貨マーケットは、ほぼ個人の「投機」によって支えられています。為替市場に見られれるような「実需」は皆無といってよいでしょう。結局、仮想通貨マーケットに金融機関や企業(実需)が参加してこない限り、市場の信頼性が担保されないということなのでしょうね。
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「チューリップ・バブル事件」と同じ道を辿る運命なのか?
このままでは過去に起きた「チューリップ・バブル事件」と同じ道を辿ってしまいかねません。
チューリップ・バブル事件とは、1600年代のオランダで発生した過去最大のバブル事件です。チューリップの球根が投機の対象になり、数年でありえないほどの価格がつき、その後一気に急落した事件です。最高値は、当時の熟練職人年収の10倍ともいわれています。
需給バランスの均衡が崩れ、さらに一攫千金を夢見る人々の欲望が絡み合うことで、あっという間に実際の価値を幻想が上回り、一気に高騰したわけです。当然、資産価値と内在価値が乖離し続けるため、どこかでピークがくるわけです。球根をさらなる高値で買う人がいなくなったときに、幻想は一気に崩れ去ります。
この「チューリップ・バブル事件」のチャートは、しばしばビットコイン相場を語るときに引き合いに出されるからご存知のかたも多いはず。チャートの動きが酷似していますね。
少なくともビットコインは「球根」よりは価値がありそうですが、はたしてJPモルガンが示唆するように13万円台まで下落するのでしょうか?