一部のソーシャルレンディングがもはや”詐欺レベル”

ソーシャルレンディングがもはや”詐欺レベル”の件について

ソーシャルレンディングがもはや”詐欺レベル”

一部のソーシャルレンディングがもはや”詐欺レベル”

先日、ソーシャルレンディング「エーアイトラスト」が虚偽説明で投資勧誘して行政処分を食らう(予定)ニュースを取り上げました。

行政処分の対象になった出来事は、案件の虚偽(ウソ)でしたね。

ありもしない架空の案件をでっち上げ投資勧誘していた事実が暴露されたわけです。この悪行が行政処分程度で済むことに驚きです。

投資家から集めた31億円をわずか1億円で他社へ譲渡…

ところで、先日の記事の中で、みんくれ(みんなのクレジット)に関する”投資詐欺レベル”の行為についても触れました。

なんと、投資家から集めに集めた31億円(未償還債務)を、たったの1億円で他社(サービサー)へ債権譲渡したのです。

投資家へ返済されるのはわずか1億円です。全体の3%にすぎません。債権譲渡によってみんクレが抱えていた31億円の債務は跡形もなく消え失せました。残された投資家は、元本の97%が永遠に戻ってきません。もはや詐欺レベルを通り越して犯罪といっても過言ではないでしょう。

しかし、この事件はソーシャルレンディング業界において特別な出来事ではありません。

ラッキーバンクも28%で債権譲渡…

投資家から集めたお金を親族の会社に貸し付けて行政処分を受けていたラッキーバンクも、同じ穴のムジナです。

ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について

貸付先のほとんどは、田中翔平 代表取締役(以下「田中社長」という。)の親族が経営する不動産事業を営むX株式会社(以下「X社」という。)となっており…

引用:関東財務局WEBサイト

その後、ラッキーバンクは他社(サービサー)へ債権譲渡することを発表。50億円の債権が、たったの16億円で売却されました。

つまり投資家のお金50億円のうち、返済に当てられるお金は16億円ということです(実際はもっと少ない)。

回収の見込みが低いから”二束三文”で債権譲渡する

そもそもソーシャルレンディングはなぜ二束三文で債権譲渡するのか?

昨日の記事でも触れましたが、ソーシャルレンディングの本質は金貸し(ヤミ金)です。リスクの高い案件に高利でお金を貸し付けるのが仕事です。リスクが高いわけですから回収できない可能性もあります。

債権回収の見込みがあれば問題ありませんが、債権回収のハードルが一気に上がってしまう(貸付先が焦げ付いたり問題が発生する)と、回収まで時間と手間がかかてしまいます。自社で債権を回収するノウハウがなかったり、債権回収までの期間が長引いてしまえば、その間は利息しか手に入れられません。

そこで、債権回収を本業とするサービサー(債権回収のプロ)に破格の値段で債権を売ってしまうのです。債権譲渡は、『闇金ウシジマくん』でも頻繁に登場しますね。ヤミ金業者が債権を購入したり譲渡したり…というのは日常茶飯事です。

もともとは債権(貸付金+金利)回収できる見込みがあるからこそ、お金を貸すわけです。ところがその見込が甘いと、債権が焦げ付きます。回収困難に陥るわけですね。にっちもさっちも行かなくなれば、半値以下で債権譲渡という強硬手段を取らざるを得なくなります。

破格(10%〜30%程度)で譲渡するわけですから、当然貸付金の大半は戻ってきません。それでも回収がゼロよりはマシということなのです。回収の可能性が低ければ低いほど譲渡価格は下がります。

みんクレの債権譲渡価格が3%というのは、それだけ債権回収可能性が低いことを意味します。一方のラッキーバンクの譲渡価格は28%前後です。これは貸付先が不動産会社であり担保(土地など)を持っているからです。みんクレと違って、多少は回収の見込みがあるわけですね。

みんクレは事実上のデフォルト(貸し倒れ)です。

大手の”SBIソーシャルレンディング”も焦げ付き…遅延中

中小ソーシャルレンディング会社だけではありません。大手のSBIソーシャルレンディングも、一部の債権において回収見込みがずれ、遅延を発生さえています。回収に向けて、債権の一部はサービサーへ譲渡することも発表しています。

ネット金融、急拡大で増えるひずみ

急成長が続くインターネット金融でひずみが広がっている。個人が小口で資金を貸し付ける「ソーシャルレンディング」のSBIソーシャルレンディング(東京・港)は、7月の分配金の一部が支払えなくなった。別の大手では資金流用が発覚し、行政処分される見込み。仮想通貨技術を使った資金調達(ICO)でも問題が噴出する。市場の健全な発展には情報開示の拡充が欠かせない。

SBIソーシャルは9日、運用する7つのファンドで予定した分配金の一部が支払えなくなったと発表した。個人から集めたお金の貸付先である不動産会社2社から利息が払い込まれなかったためだ。SBIソーシャルは今後、担保不動産を競売にかけるなどして資金の回収を図るが、分配は1年ほど遅れる可能性がある。

引用:日本経済新聞 2018年77月11日

リスクコントロールミスによって、約20億円もの分配金が遅れるとの発表です。さすがに大手ですからデフォルトには至っていませんが、分配金の遅延が発生しています。貸金業の難しさを伺わせるニュースです。

何度も述べますが、ソーシャルレンディングの本質はヤミ金と何ら変わりありません。リスクの高い貸付をするから儲かるわけです。デフォルト(貸し倒れ)や遅延リスクと表裏一体です。

ソーシャルレンディングの功績は、個人投資家にハイリスク・ハイリターンの「貸金業」に門戸を開いたことにあります。だれでも少額から「貸金業」に参加することができる時代になったのです。逆に言えばデフォルト(貸し倒れ)や遅延リスクを個人投資家が負担することを意味します。誰もが貸金業を容易に営める反面、リスクも相応に負担させられているわけです。

我々個人投資家は、そのことを理解した上でソーシャルレンディングに取り組むべきですね。

【懲りない面々】ソーシャルレンディング「エーアイトラスト」が虚偽説明で投資勧誘

 

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