【松井証券社長】敗訴のコメントが意味するもの

松井証券敗訴

松井証券の社長が先日の敗訴に関してコメントしていましたね。

松井証券社長、FX約定遅延訴訟の敗訴「控訴しない」

2013/10/24 17:54

松井証券の松井道夫社長は24日に都内で記者会見し、インターネットを通じた外国為替証拠金(FX)取引の約定遅れを巡って東京地裁が茨城県の男性に200万円を支払うよう命じた判決が16日に出たことについて「控訴しない」と述べた。

控訴しない理由については言及しなかった。

松井氏は約定の遅延による損害をFX取引の仲介会社が補償することを決めた判決が「業界全体に影響する」との見方を示した。

約定遅延などによって発生する「スリッページ(注文価格と約定価格の差)とスプレッド(売値と買値の幅)は実はコインの表裏の関係だ。そうした業界内の事情に対して、どう交通整理し、どのように個人に伝えるかはFX業界では大問題になるだろう」と語った。

引用:日本経済新聞WEB版

今回の裁判では、18秒の遅延(スリッページ)が許容範囲かどうか?という点が争われたのですが、「合理的範囲内とはいえない」と指摘されたわけです。

松井証券社長は控訴しないとしつつ、今回の判決の影響度について語り、暗に(判決に不服)という印象を世間にアピールしています。

日経225オプション取引裁判では、勝訴

実は、松井証券は以前にも類似の裁判を経験しています。FXではなく日経225オプション取引です。裁判となった取引は、2011年3月14日のイブニングセッションで発生しました。

松井証券のロスカット口座において、瞬間的な異常値が発生したことにより強制決済(ロスカット)が発動し、結果的に複数の投資家が甚大な損失を被ったとして、損害賠償請求訴訟が起こされました。

このロスカットによる投資家全体の損失は、20億円ともウワサされています。結局この裁判は、原告の敗訴(請求の棄却)で幕を閉じました。(控訴しているかどうかは不明です)

つまり、松井証券の勝訴ですね。詳細は「松井証券 ロスカット口座」で検索してみて下さい。

この日系225オプション取引裁判では、松井証券のシステム不具合も争点になっていたはずです。つまり、異常値(理論値からかけ離れた価格)発生によるロスカット発動は、異常値を発生させたシステムそのものに問題がある、ということです。

原告の思惑に反し、裁判ではその主張は通らなかったようです。

金融庁の監視を気にして、控訴断念?

恐らく今回のFXスリッページ裁判も、松井証券側は余裕で勝てる思っていたのではないでしょうか?しかしながら、予想に反し敗訴です。

スリッページに対する金融庁の監視強化なども、判決に影響を及ぼしたのかもしれません。

判決を受けて松井証券社長は「控訴しない」としつつも、判決内容がFX業界全体へ及ぼす影響は大きく、大問題になるだろうと述べています。

控訴することによるデメリット(イメージ悪化による投資家の流出)が大きすぎたため、控訴を諦めたのかもしれませんね。もしくは、スリッページ問題に敏感になっている金融庁から、目をつけられてしまうことを恐れた可能性もあります。

業界への影響は必至

松井社長が述べた通り、今回の判決がFX業界へ及ぼす影響は大きいでしょう。今後、証券会社の非対称スリッページ行為はますますやりづらくなります。

非対称スリッページ行為とは、顧客側の利益になるほうにスリッページが発生した場合は無効とし、顧客の損失になるほうにスリッページが発生した場合は有効とする行為のことです。

スリッページが健全化されることで、証券会社同士の過度なスプレッド競争が鳴りを潜める可能性もあります。これは、FX投資家にとっては良いことだと私は考えています。今後は、透明性のある証券会社が選ばれる(生き残る)のではないでしょうか?



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