バイナリーオプション自主規制で何が変わるか?

バイナリーオプション自主規制で何が変わるか?

バイナリーオプション自主規制で何が変わるか?

自主規制案は投資家保護と国際化が目的

バイナリーオプションの自主規制案が発表されてから、約1週間経過しました。

最新記事(2012年12月28日)はこちら。

かなり思い切った内容に、多くの投資家がドキモを抜かれましたね。一方的な締め付け(規制)に対して、金融庁などを非難するような書き込みなども見かけます。

ハイロー(High&Low)が禁止されるとは思ってもいなかったので、正直驚きを隠せませんでした

ただ、冷静に考えれば、投資家保護という点に重きを置いた正しい規制案ではないかと思います。つまりルールの公平性と透明性をより明確にするための、改正案ということです。

これまでのブローカー側に一方的に有利なルールを改め、投資の本質に近づく国際的なルールが盛り込まれました。

  • 反対売買が可能になる
  • 満期日時までの期間を十分に設ける
  • レンジ外の総取りを禁止
  • 完売時の理由を開示義務化
  • 顧客全体の損益実績を公表

特に反対売買が可能になることで、よりオプションらしくなりました。海外の一般的なバイナリーオプションに近づいた印象です。

今回の規制案によって、より国際的なルールに近づけようという金融庁の目論見(もくろみ)もあったと思います。

日本のバイナリーオプションは、それほど独特な投資商品だったのです。ブローカーに極めて有利なルールがまかり通っている不可思議な投資商品だったわけです。

バイナリーオプションの ”オプション” って何?

バイナリーオプションの本質とは何でしょうか?そもそも、バイナリーオプションの”オプション”とは、どういう意味かご存じでしょうか?

”バイナリー”には、”2つ”とか”2つの値”、”2進数”などの意味があります。High&Lowなどは、まさにバイナリー(2択)ですね。

では、”オプション”の意味は?バイナリーオプションをトレードしている人で、この質問に明確に答えられる方は少ないのではないでしょうか。

オプションは、投資商品の変動リスクを回避するために開発された金融商品(デリバディブ)の一つです。オプション取引というのは、将来の定められた日時で一定のレートや価格で取引する権利(これがオプション)を売買する取引です。

もっとシンプルに説明すれば、将来売買する権利をあらかじめ売買する取引ということになります。代表的な投資商品に、日経225オプションなどがあります。

さて、バイナリーオプションに話を戻します。オプションの意味については何となく判ったと思います。そして、バイナリーオプションというのは、2択型の投資商品であり、将来売買する権利を予め取引する投資商品である、ということになります。

バイナリーオプションは、なにもFX(外国為替)だけのものではありません。

株式やCDF、通貨、現物(金・石油など)、日経225など様々な金融商品で、バイナリーオプションが存在するわけです。FX(外国為替)のバイナリーオプションは、その中の1つにすぎません。たまたまFXのバイナリーオプションの人気が突出した、ということです。

全てのバイナリーオプションには、満了日(期日)が定められていて、その満了時までの権利行使期間内において、一定の価格(レート)に到達すれば一定の利益が得られ、到達しなければ予め定められたオプション料の支払いが義務付けられています。

投資する段階で、リスク(最大損失)とリワード(最大利益)が明確になっているという点がバイナリーオプションの特徴ですね。

反対売買という重要なルール

一般的なバイナリーオプションでは、満了時を含む権利行使期間内では反対売買を行うことが可能です。反対売買すれば、オプション契約は解消されて取引が終了します。

つまり、自分の予測と反対方向に行きそうだ・・・このままでは大きな損失が確定してしまう・・・と思ったときに反対売買を行うことで、損切りをすることが可能なのです。その逆も可能です。

反対売買することで、利益を早めに確定することも可能なのです。反対売買は、投資の公平性を保つためにも重要なルールの1つです。

そして反対売買というルールがあるからこそ、FX取引に近い投資戦略が活かされてくるのです。満期まで待つのか? それとも満期前に反対売買を行うべきなのか?緻密で複雑な戦略によって、利益を最大化することが可能になります。

しかしながら、日本で最もメジャーなGMOクリック証券のバイナリーオプションでは、反対売買というルールは取り入れられていませんでした。

他の証券会社のバイナリーオプション商品においても、反対売買がルール化されているものはごくわずか、という現状です。

ガラパゴス化した日本のバイナリーオプション

はっきり言えば、日本の投資家がバカにされているということです。思考停止ユーザーには、半丁バクチ的なシンプルなルールの方が分かりやすいし好まれます。

レンジ外(胴元総取りルール)や、完売(賭け方向のコントロール)を、あたりまえのように受け入れる無知な投資家(ギャンブラー)だらけです。投資家にあまり深く考えさせない方が、ブローカーが儲けやすいのです。

海外の一般的なバイナリーオプション(FX)では、反対売買が当然のようにルール化されています。

まさに、日本だけがガラパゴス化していたわけですね。

ようやくまともな投資商品に生まれ変わる

今回の自主規制案では、反対売買が明確にルール化されることが盛り込まれました。その他にも、レンジ外の総取り禁止や完売時の理由の明確化などもルール化されそうです。

日本のバイナリーオプションの、国際化ですね。ようやく日本のバイナリーオプションが、まともな大人の投資商品に生まれ変わりそうです。

 

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