一般公募したロジックで商材を作成
FX商材とは本来、確率的に優位性のある手法を使って実績を継続的に出しているトレーダーが、その手法を再現性のある形で提供することに価値があると考えています。その価値に対して、私たちは、高額の対価を支払うわけです。
ロジックに優位性が無ければ価値はないし、再現性がなくても価値はありません。短期的には勝てても、継続的に勝てなくては、意味がありません。FX商材に限らず、投資商材とは本来そうあるべきです。
ところで、今回ご紹介するレボリューションバイナリーは、ロジックそのものを公募しています。それを25,800円で販売するそうです。
公募したロジックを販売することに違和感を感じるのは私だけではないはずです。
検証期間は45日(実稼働は21日…)
レボリューションバイナリーのフォワード検証期間は45日です。7月18日から8月31日です(45日間)。そして実稼働は、21日間です。21日間の実稼働で利益がでているからといって、そのロジックの優位性が証明されたとはちょっと思いにくいですね。
もちろんバックテストは行っているようです。2012年1月~7月の7ヶ月間のバックテストです。半年ちょっとのバックテストです。
実稼働に耐えうるものなのかどうか、この点が非常に気になります。
一般公募ロジックから優秀なアイデアは生まれるか?
それにしても、一般公募のロジックをベースに商材を出すというのは勇気のいることだと思います。
総勢1万名超えの一般ユーザーから集まった1231通りのロジックの中から裁量のロジックを搭載したバイナリーオプション専用自動売買システム
私が本当に勝てるロジックを持っていたら絶対に提供しません。100万円積まれても提供しないでしょう。どうでもよい思いつきのアイデアであれば、提供するかもしれませんね。
仮に1万名を超えるユーザーが本当にロジックを提供したとしても、その中に優秀なアイデアはどれほどあるのでしょうか?
本当に優位性のあるロジックは、そもそも提供されないと考えるべきです。
新しい試みとしては非常にユニークですが、果たしてモノになるのか(商材としての体裁が整うのか)は不明です。
アイデアの融合は投資フォーラムでやるべき
ここからは一般的なお話です。投資アイデアの持ち寄りは、投資フォーラムなどで一般公開し、それぞれのアイデアに対して多くの人が様々な議論をするからこそ、意味がある(価値がある)と思います。
海外フォーラムのFOREXFACTORYを覗いてみてください。
どんなつまらないアイデアにも、様々な参加者が真剣に回答しています。優れたアイデアに対しては、多くのフォーラム参加者が自分の考えを述べたり、実際にそのアイデアを実践してみたりして、アイデアをマッシュアップしようとしています。
FOREXFACTORYで最も有名なシステムの1つであるTHVシステムなども、このフォーラムで生まれ、数年にわたって進化してきました。
たった一人のアイデアからスタートしたTHVシステムは、多くのユーザーによって検証が行われ、その結果を基に新しいアイデアが投稿されてきました。
そして、その新しいアイデアを別の参加者が検証をする・・・
そんな過程を繰り返しながら、THVシステムは進化してきたのです。(現在V4ヴァージョンまで改良されています)
FOREXFACTORYを見れば判ると思いますが、数年にわたって数万人規模のトレーダーが参加してもなお、本当に優位性のある手法は、簡単には生まれません。
それなのに、1231通りのロジックの中から選んだ手法で、わずか1ヶ月程度のフォワードテストを行っただけで、優れた自動売買システムが生まれるとは思えません。
レボリューションバイナリーの販売開始は9月12日から
レボリューションバイナリーは、9月12日から一般販売を行うそうです。販売ページそのものは、まだ全てを確認できません。
可能であれば、フォワード実績の取引明細などを公開して欲しいですね。少なくとも、7月18日から8月31日までフォワードで稼働させたのであれば、その取引明細を掲載して欲しいところです。証券会社の画面をキャプチャするだけOKです。
最低限でも実稼働21日分の取引明細を、是非とも掲載希望します。
公募したロジックの真価が問われる
どんな商材でも、偶然(たまたま)その時の相場がロジックに合致すれば、勝てるときがあります。どんな商材でもそうです。しかし、継続して勝つことは簡単ではありません。相場は常に変化しているからです。
その変化について行けない商材は、ことごとく破綻しています。
公募したロジックがベースのレボリューションバイナリーも、どれくらい優位性を発揮できるか見守りたいところですね。
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