FX成績の偽装・改ざんテクニックをご紹介します

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FX講師や販売者の経歴や実績は本当なのか?

先日、扶桑社の架空トレーダー疑惑について記事をアップしましたところ、かなりの反響を頂きました。高額FXセミナーを開催している様々な講師の履歴を調べて欲しいというメールが大半です。

FXセミナーを開催している有名トレーダーは、たくさん存在します。彼らの多くは、自身の経歴(外資証券会社勤務など)やトレードで稼いだ金額などを誘い文句にして高額セミナーを開催しています。

しかしながら、彼らの経歴や稼いだ金額などの裏付けは、ほとんど公開されていないのが現実です。トレードで稼いだ額などが本当かどうか?私達が判断することは非常に困難です。

ウソならば、大問題です。

著名なセミナー講師に限ってそんなことはしない、と思っている方もいるかもしれませんが、この業界は魑魅魍魎(ちみもうりょう)が跋扈(ばっこ)している恐ろしい世界なのです。気を抜くと簡単に騙されます。

平気でウソをつく連中

大半のユーザーが、アフィリエイターのサイト(メルマガ)を経由して、FX商材を購入していると思います。FX商材は高額なものが多くアフィリエイト報酬も非常に高額なため、アフィリエイターもたくさん存在します。

彼らは、商材を売ることに必死なので、検証もせず平気でウソのトレード結果などを掲載している場合があります。もしくは、販売者から送られてくる成績をそのまま掲載し、あたかも自分が実際にトレードした実績のように見せている人もいますね。

さらには、販売者自らが複数のブログを開設し、商材を使って勝っているような成績を掲載して自作自演するケースもあります。これはタチが悪いですね。

一般の人が、これらの偽装を見抜くことはなかなか難しいと思います。

あのソニーですらステマをやっていた!

最近でこそ、ステマ(ステルスマーケティング)という言葉が一般に浸透してきて、様々な業界で問題が顕在化してきています。内部告発も増えてきましたね。

実は、ステマはもっと以前から存在し、一流企業と呼ばれる会社ですらステマを行ってきています。

世界に名を知られる日本の上場会社「ソニー」ですら、過去にステマ(ステルスマーケティング)を行って大きな問題を引き起こしています。デビッド・マニング事件です。

デビッド・マニング事件は、ソニーピクチャーズエンタテインメントが、自社配給映画の映画評を捏造していた事件です。

デビッド・マニングとは、その時に作った架空の映画評論家の名前です。実在しない評論家を作り上げて、1年以上自社配給の映画を推薦(良いレビューを書いていた)していたわけですね。

結局この捏造はバレてしまい、アメリカの映画ファンに集団訴訟されました。最終的に、ソニーは150万ドルの和解金を払う羽目になりました。150万ドルは、当時(2005年)のレートで1億6600万円です。これがステマの代償です。

FX業界にはびこる偽装トリックを紹介

ご覧の通り、ステマは以前から存在しており、大手企業ですら平気で行っているわけです。アフィリエイト業界でも、当然ステマはたくさん存在します。特にFX商材・FX業界では、ステマが盛んです。

経歴詐称、ウソの実績、実在しないトレーダー、バックテスト偽装、成績の水増し、架空トレード、デモトレード疑惑、etc・・・

FX商材やFXセミナーやFX塾などは、高額商品だけに騙されたときのダメージは、大きいです。

今回の記事では、実際に行われているステマ(偽装)の手口をいくつかご紹介します。

複数口座で成績を偽装するトリック

成績(取引明細)を偽装する手法で、最も手の込んだものが、以下の手口です。

まず、同一証券会社で複数のデモ口座を用意します。そして両方の口座でトレードを行い、一方の口座では反対売買をします。口座のどちらかは勝つでしょう。勝ったトレード成績のみをつなぎ合わせれば、凄い成績が完成します。

法人と個人であれば、同一証券会社にリアル口座を開設できます。デモ口座を2つ使っても偽装は可能ですね。

2つの口座を使って両建てすれば、トータル損益はゼロです。その上で、勝った成績のみをつなぎ合わせて公開すれば、素晴らしい成績の完成です。履歴画像を公開する際は、もちろん注文番号は隠します。

某有名トレーダーが、この方法を使っていたのでは?という疑惑があります。これをされると、一般人はなかなか見破ることができません。

含み損隠蔽(いんぺい)トリック

トリックでもなんでもないのですが、単に含み損が発生したポジションは、塩漬けにするという手口です。

利益が発生したトレードのみを公開すれば、連戦連勝ですね。含み損ポジションは、適当な時期に一括損切りして、隠しておけば良いだけです。

取引履歴で公開する場合は、注文番号が抜けてしまうので、連番になるようにペイントソフトなどで書き換えたりします。

分割決済による獲得pips水増しトリック

この手口も、有名です。

ちょっと複雑なので詳しく解説してみます。ポジションを建てるときに複数ポジションを同時に建てます。

勝っている場合ですが、最初に建てたポジションを、複数回に分けて決済(分割決済)します。例えば5枚でポジションを建て、1枚ずつ5回に分けて決済をしたとします。

  • 1回目決済:+10pips
  • 2回目決済:+2pips
  • 3回目決済:+4pips
  • 4回目決済:+8pips
  • 5回目決済:+6pips

この結果を(10+2+4+8+6)=30pips として掲載(公表)します。30pipsの勝ちとなりますね。

逆に損失が発生した場合は、一括で損切りします。そうすれば、損切りpipsは、一定(1回)の数字になります。

  • 例)一括決済(損切り) ▲10pips(5枚)

実際は(▲10pips)×5枚=▲50pips ですが、公表する数字は▲10pipsとするわけです。

この手口のポイントは、損益金額や枚数(ロット数)を隠すという点です。枚数(上記の例では5枚)や損益金額を記載しないことで、成績を水増しすることができます。

勝った場合は数枚を分割決済した形で表示、負けた場合は1枚での表示、としているわけです。

この手口も、注意深く見ないと簡単に騙されます。

ペイントソフトで取引明細を書き換えるトリック

最初の方にも書きましたが、ペイントソフト(画像加工ソフト)を使って取引明細の数字を書き換える(もしくは、新たに作る)という手口です。

比較的よく使われる手口ですね。

スキャルのように毎日多くのトレードがある場合はかなり面倒な作業ですが、デイトレやスイング的なトレードであれば、月に20~30個程度を書き換えればOKです。

手作業で行うので、時々ミス(書き換えミス)をしてしまうのでしょうね。そのミスから、手口が発覚してしまうことも多いようです。

証券会社の口座キャプチャを偽造するトリック

さらに大胆な手口としては、証券会社口座画面の残高を書き換えるというものもあります。

手口は大胆ですが、作業は極めて簡単です。書き換える場所は数カ所でOKです。口座残高や決済損益などを、巧妙に書き換えます。

同じ画面から数字画像をコピーして組み直し、上から張り直します。この手口について解説しているサイトがあります。

ご覧の通り、結構簡単にできてしまいます。証券会社の口座残高を提示されれば、たいていの人は本物だと信じてしまいます。怖いですね。

当サイトでも、証券会社口座キャプチャに関する記事を書いています。

EA(自動売買)のバックテスト結果を偽造するトリック

EA(自動売買)のバックテスト結果も、簡単に偽造できます。EAにおいては、バックテストデータが、結構重要視されますね。

だからこそ、販売者も必死に良い成績を出そうと工夫します。カーブフィッティングですね。

しかし、どんなにカーブフィッティングしても、あるタイミングでバックテスト成績が悪化してしまう時期が発生するケースも出てきます。

そこで、バックテスト用のヒストリカルデータを改ざんするわけです。ヒストリカルデータとは、過去レートのデータのことです。

通常は、FX業者などから入手した過去5~10年のヒストリカルデータを、そのまま使用します。

このヒストリカルデータの一部(1日~数日分)を削除するわけです。

バックテストにおいて、大きくドローダウンする(もしくは破綻する)箇所の、ヒストリカルデータを削除すれば良いわけです。5~10年間のデータの内数日分を削除しても、一般の人にはなかなか見抜けません。

販売者にとって都合の良いバックテストデータの完成です。

FX業界にはワナが無数にある

FX情報商材業界には、あなたからお金を奪うための巧妙なワナが無数に存在します。これらのワナにかからないようにするためには、自己防衛するしかありません。全てを疑ってかかることが大切です。

「息をするようにウソをつく連中」がたくさん存在しますので、簡単に彼らの言葉を信じないことです。まずは疑う。この姿勢が騙されないための重要な心構えになります。

それから、「楽して稼げる」ということはこの世には存在しないという当たり前のことを肝に銘じることです。人を騙す人間は、あなたの「稼ぎたい」「楽して儲けたい」という弱い心に、つけ込んできます。

トレードで稼ぎ続けるということは、決して簡単ではありません。苦しくて吐きそうになるほど辛い作業の連続です。それを乗り越えた人、あるいは耐えられる人が、成果を出し続けている人だと思います。

今後も、ステマ問題については、このブログで取り上げたいと思っています。

 

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