倍掛けマーチンのBOシグナル配信
ステイブルバイナリーは、バイナリーオプションの商材です。基本的には、以前レビューした「一撃バイナリー」という商材とほとんど同じです。
どちらの商材もGMOクリック証券を使います。ちなみに5ミニッツバイナリーもGMOクリック証券用の商材ですね。そして、倍掛けマーチンの手法も同じです。倍掛けマーチンを行うことで、バイナリーオプションが本来もっているギャンブル性をより高める可能性がありますので注意が必要です。
ステイブルバイナリー購入者の検証結果
この商材を実際に購入した人がいました。その結果を検証してみましょう。
1.ナンピン・マーチンなしでシグナルに従った場合
結果・・・38勝48敗 (10回負け越し 勝率44.1%)
2.ナンピン・マーチンを1回のみ行った場合
結果・・・56勝30敗(26回勝ち越し 勝率65.1%)3.ナンピン・マーチンを2回行った場合
結果・・・71勝15敗(56回勝ち越し 勝率82.5%)
※全て「ステイブルバイナリー」のシグナル通りのトレード結果だそうです。
さて、この結果を見てどう思われましたか?「ナンピン2回で71勝15敗って、スゴイ勝率! 儲かるじゃん!」なんて思った方は、リスクが見えていません。非常に危険です。
まず、1の結果については明らかですね。10回も負け越しているので話になりません。100円で勝負した場合、マイナス1,000円です。次に2のケースですが、26回も勝ち越してますね。しかし1敗した場合、次は倍掛けとなりますので、2回目の掛け金は倍の200円です。その上で、30敗しているというとは、(100円+200円)×30敗=9,000円、つまり負けの総額は9,000円です。一方勝ちの方は、56勝ですから、100円×56勝=5,600円、勝ちの総額は5,600円です。トータル3,400円の負けです。56勝30敗でも3,400円負けているわけです。意外に思いました?
同様に3のケースを検証しましょう。計算方法は2と同じです。勝ちは71回なので、100円×71勝=7,100円、つまり勝ちの総額は7,100円です。負けは、15回ですが、2回ナンピンをしていますので、(100円+200円+400円)×15敗=10,500円、負けの総額は10,500円となります。勝ち負けトータルで3,400円の負けとなります。71勝15敗でも3,400円の負けです。勝率82%でも負け越しているんです。
ナンピン倍掛けマーチンは、連敗しても、次の勝負で勝てば、トータルでプラスになります。無限にかけ続けることが可能であれば、理論上勝率は100%になります。しかし、無限にかけ続けることは現実的に不可能です。
ステイブルバイナリーでは、最大5回までしかナンピン(倍がけマーチン)を行いません。
仮説の検証
ここからは仮説です。最大5回のナンピンをしたとして、どれほどの勝率であれば勝ち越せるのでしょうか?ちょっと計算してみましょう。
100円勝負の場合、最大5連敗すると負けの総額は、100円+200円+400円+800円+1,600円+3,200円=6,300円になります。勝ち越すためには6,300円を超えなければいけないので、64回の勝ちが必要になります。つまり、64勝1敗で、勝ちが6,400円に対し負けが6,300円。ようやく100円の勝ち越しとなります。このときの勝率はいくらでしょうか?
64÷(64+1)=98.4%
つまり勝率は98%以上必要ということになります。あなたが初めて100円を賭けて、いきなり5連敗すると、あなたはの口座は6,300円のマイナスになります。
(100円+200円+400円+800円+1,600円+3,200円=6,300円)
この負けを取り戻すには、少なくとも64回の勝ちが必要になります。これはあくまで64回連勝できるという前提です。64回の勝ちを得る間に、また連敗してしまえば、さらに勝ちの数が必要になります。仮に運良く64連勝しても次に5連敗すると、トータル100円の負けとなります。これが倍がけマーチンの怖さ(リスク)です。リスクが見えてきましたでしょうか?
もちろん、2択型の賭けですので、勝率は大数の法則で50%に近づきます。ただ、それも机上の仮説にすぎません。勝率50%だとしても、5連敗する可能性はゼロではありません。このあたりが、バイナリーオプションの難しいところだと思います。
数字のカラクリ(トリック)が見える?
それから、これらの仮説にはもう一つ数字のカラクリ(トリック)が隠されています。それがわかった方は、投資のリテラシーが高いと言えます。わからない方は、ちょっと危険ですね。
倍がけマーチンのBO商材を検討される際は、しっかりとリスクも見極めたうえで、購入ましょう。