ボリ平さんが商材販売
ボリ平さんの商材が、業界を賑わせていますね。ボリ平式バイナリーオプション講座(248,000円)です。ボリ平さんについては、古くからブログをチェックしていましたのでよく知っているのですが、まさか商材を販売するとは思いませんでした。
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にぎやかな販売ページもさることながら、販売方法も流行りのプロダクトローンチを使用した手の込んだマーケティングを採用しています。
ボリ平さんは、もともとはボリ平ドラゴン(スキャル)や、ロンドンコーリング(ブレイクアウト)などの手法を追求していたトレーダーです。ロンドンコーリング手法については、当サイトでも取り上げたことがあります。
ボリ平式バイナリーオプション講座は、恐らくボリ平ドラゴン手法を応用したバイナリーオプションノウハウなのでしょう。ボリ平ドラゴンは、1分足に特化したスキャルピングですので、バイナリーオプションと相性が良いのだと思います。
では、ボリ平ドラゴンとはいったいどのような手法だったのか?このあたりを検証してみたいと思います。ボリ平ドラゴンを検証すれば、高額商材(ボリ平式バイナリーオプション講座)を購入しなくても、何らかのヒントが得られるかもしれません。
ボリ平ドラゴンは一目均衡表の遅行スパン
ボリ平ドラゴンとは、一目均衡表の遅行スパンとボリンジャーバンド、平均足で構成されたチャートシステムです。
遅行スパンとは、単なる過去の終値(一般的には26本前の終値)を結んだラインにすぎません。26本前のローソク足の終値を線で結んでいけば、遅行スパンの完成です。
わざわざ一目均衡表を表示させなくても、移動平均線を表示させ、期間を1、表示移動を−26に設定すれば、遅行スパンと同じものを再現することが可能です。この遅行スパンを、ボリ平さんは「ドラゴン」と呼んでいるわけです。
この遅行スパンに、ボリンジャーバンド(20EMA)を組み合わせ、平均足を表示させればボリ平式ドラゴンチャートの完成です。
ボリ平ドラゴンの売買ルール
それでは、ボリ平ドラゴンの売買ルールを見て行きましょう。チャートは1分足を使用します。通貨ペアは、EURUSD・USDJPY・GBPUSDなどです。
エントリールール(買い)
- 陽線の平均足が数本以上揃い始めていること
- 遅行スパン(ドラゴン)がボリバン+3σを勢い良く抜けたタイミングで買いエントリー
遅行スパン(ドラゴン)の抜け具合ですが、勢いがあったほうが良いとされています。つまり、ほぼ垂直に近い形で抜けることが望ましいということです。
チャートを見ればおわかりの通り、これはボリンジャーバンドのエクスパンションです。ビクトリーメソッドアドバンスをお持ちの方であれば、馴染みのあるチャートパターンですね。非常にシンプルで理にかなっています。売りルールはこの逆です。
エグジット(利食い)ルール
- ドラゴン(遅行スパン)が逆方向にカクンと折れたタイミング
- 平均足の色が変わったタイミング
- 平均足が高値更新できなかったタイミング
上記複数のタイミングを見て裁量にてエグジットを行います。これもシンプルで合理的ですね。ボリバンのエクスパンションの勢いが落ちてきたタイミングで、利食いとなります。利益確定は、5〜10pips程度を狙います。
ストップ(損切り)ルール
遅行スパン(ドラゴン)がボリバン3σ内に戻された時に損切りをおこないます。勢い良く3σを突き抜けても、抵抗にあって戻されるケースがありますが、その時は潔く損切りします。
上記チャートでは、損切り前に遅行スパンが逆方向に折れていますので、エントリータイミングによっては利食いできているパターンですね。
ボリ平ドラゴンには逆張りもある
ボリ平ドラゴンは、基本的には順張りです。ボリンジャーバンドのエクスパンションを捉える手法です。イメージとしてはブレイクアウトに近いと言えます。
しかしながら、ブレイクアウト(エクスパンション)は頻繁に出現するパターンではありません。1分足を使いますので、じっくりと向き合っていれば遭遇することもありますが、むしろヘッドフェイクになってしまうことのほうが多いはずです。
ヘッドフェイクとは、エクスパンションの出来損ないです。つまり、ダマシですね。勢い良くボリバンが拡大するかと思ったら、急激にレートが反転し損切りとなってしまう現象です。このヘッドフェイクもビクトリーメソッドアドバンスで解説されています。
ボリ平ドラゴンの逆張り手法は、このヘッドフェイクを逆手にとってエントリーする方法です。ボリバン3σをドラゴン(遅行スパン)が抜けそうなタイミングで、急激に戻された場合に、逆張りでエントリーをします。平均足の変化も参考にしてタイミングを図ります。逆張りの場合、利確は5pips程度で行います。
ざっくりとですが、ボリ平ドラゴンの内容をご紹介しました。
ボリ平ドラゴンに死角はあるか?
ボリ平ドラゴンの手法を別の表現で解説すれば、ボリンジャーバンドのエクスパンションとヘッドフェイク(逆張り)を捉える手法、と言えます。
ベースとなるテクニカルは、ボリンジャーバンドです。そのボリバンのエクスパンションやヘッドフェイクを、より視覚的に捉えやすくするために遅行スパンを使用している、という印象です。非常に合理的であり、王道手法であると言えます。
では、このボリ平ドラゴンに死角はあるのでしょうか?まず、エクスパンション(トレンドフォロー)のパターンですが、これはなかなか発生しません。王道パターンが発生するまで根気強く待つ必要があります。
また、トレンドフォロー(ブレイクアウト)ですので、ダマシも頻発します。ダマシ(ヘッドフェイク)に対しては逆張りロジックもありますが、キレイに反転することは多くなく、大抵がグダグダに推移します。その多くは、損切りとなる可能性が高いですね。
勝率はそれほど高くなく、ブレイクアウト(エクスパンション)でしっかりと利益を積み上げないと損大利小となってしまいます。
めったに発生しないエクスパンションを根気強く待てるかどうか?これがボリ平ドラゴンのポイントだと考えます。
ボリ平式バイナリーオプション講座とボリ平ドラゴン
今回のボリ平式バイナリーオプション講座は、おそらくボリ平ドラゴンロジックをバイナリーオプションに応用したものだと思います。
どんなチャートの形か?と言うと、「ボリ平ドラゴン式チャート」という独自に開発した手法を使います。
ボリンジャーバンドと、遅行スパン、平均足の三つのテクニカル指標を使います。(中略)
わたしが見ているのは、ボリンジャーバンド、遅行スパン、平均足の3つの形だけです。
販売ページより引用
ご覧のように販売ページにも、ボリバン、遅行スパン、平均足を使うと解説されています。ただ、これだけで勝率が80%を超えるのかどうかは、ちょっと疑問に感じます。
チャート(テクニカル指標)を視覚的に捉えるロジックですので、大いに裁量判断が入ります。テクニカル指標のパターンの読み取り方(勢いや角度など)は、人それぞれです。
ボリ平さんと同じくらいのレベルで、的確な裁量判断できるかどうか?
相場のノイズを避けられるか?
ボリ平バイナリーオプションでは、60秒バイナリーをメインに使うようです。販売ページには60秒〜5分と記載があります。
60秒のレート変化は、相場にとってはノイズのようなものです。ノイズですから、上下に触れてもトレンドを形成するには至らないケースが多いです。もちろん、大きなトレンド(エクスパンション)に成長する初速であるケースもあります。
単なるノイズなのか、それともエクスパンションなのか?これを見極めることは簡単ではありません。やはり、ある程度の慣れというかトレーニングは必要でしょうね。
時間帯とチャートパターン
ボリ平さんの講座では、勝率の高い時間帯と勝てるチャートパターン(鉄板パターン)を、教えて頂けるようです。ここがこの商材のキモなのでしょう。
このボリ平バイナリ―オプション講座では、まさに「時間帯」と「チャートの形」を教えてしまおうと思っています。
つまり聖杯を教えてしまう。販売ページより引用
24,800円だったら購入したい…
興味深い商材ですが、私にとっては高額です。248,000円ではなく、24,800円(10分の1)だったら買ってみたい商材です。私には、価格だけがネックです。価格が気にならない方で、レンジブレイク(エクスパンション)手法等を極めたい方にはオススメできる商材です。
ただ、エクスパンションを含め多角的にトレードを学ぶのであれば、ビクトリーメソッドアドバンスをオススメします。ボリ平式バイナリーオプション講座の6分の1程度の価格で手に入ります。
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