『未来予知FX(デイトレism)』検証とレビュー
本日は、グローバル・ロイズ株式会社が販売するFX情報商材『未来予知FX』を検証レビューします。
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:ヒデ
発売日:2019年05月22日
公式サイト:https://hide-fx.com/future-sight/index_re.html
『未来予知FX(デイトレism)』はどのようなFX商材か?
獲得可能な利幅をあらかじめ予測するツール
『未来予知FX(デイトレism)』は、その名の通り、ENTRY時に狙える利益幅の確率(%)をあらかじめ確認し、リスクの低いトレードを目指すツールです。
上のチャート図が『未来予知 FX -デイトレism-』をMT4に設定したものです。
左上の「TARGET FUTURE=ターゲットフューチャー」をご覧ください。このツールが本FX商材のキモ(心臓部)であり、最大のウリです。
チャート上のシグナルが点灯したら、「TARGET FUTURE」をチェック。10pipsきざみで、各ターゲット(TP)に達する割合(%)を自動計算して表示してくれます。
- 10pipsに達する割合は80.11%
- 20pipsに達する割合は66.85%
- 30pipsに達する割合は57.46%
- 40pipsに達する割合は43.42%
- 50pipsに達する割合は40.88%
- 60pipsに達する割合は32.04%
- 70pipsに達する割合は24.31%
- 80pipsに達する割合は21.55%
- 90pipsに達する割合は16.57%
- 100pipsに達する割合は13.81%
この到達予想%を表示させるから「未来予知」なわけです。
「TARGET FUTURE」の使い方ですが、基本的には50%以上の利幅を狙います。上の例では30pipsですね(到達予想は57.46%)。それ以上の利幅(40pips以上)を狙うと、到達確率が50%を割り込んでしまい、リスクが高まると判断します。
『未来予知FX(デイトレism)』の確率予測は天気予報の「降水量」を予測することと同じくらいに”無意味”だ
”到達確率予測”の精度についての裏付けはありません。そもそも提示された”到達確率”を検証する術(すべ)すらありません。当たり前の話なのですが、リアルトレードで「30pipsという利幅」に達したかどうかは、0%か100%のどちらかです。
身も蓋もない話をしますが、『未来予知FX -デイトレism-』の確率予測は天気予報の「降水量予測」レベルに”無意味”です。
実際、「30pipsに到達する確率予測は57%です」と言われて、どう思いますか?「雨が降る確率は100%ですが、降水量が100mmに達する確率は60%です」と言われていることと同じです。
- 降水量が100mmに達する確率は60%
- 降水量が200mmに達する確率は50%
- 降水量が300mmに達する確率は40%
と予測されても無意味です。予測するならば「予想される降水量は300mmです」と断言するべきです(実際の天気予報もそうしています)。「300mmに達する確率は57%」という情報を知ったところで意味がありません。
もちろん降水量が多ければそれなりに対策は必要ですが、そもそも重要なのは「降るのか、降らないのか」です。そして実際の降水量は、その後の気象状況によって変わります。当初300mm予想だったのに、思いのほか雨雲の速度が早く、結局100mmしか降らなかった…というのはザラにあります。
最初に提示された「30pipsの到達確率予測」が60%を超えていれば、なんとなく「トレンドが強いのかな…」と感じ、20%ならば「トレンドは弱いのかな…」と感じるだけ。それを知って、どうなのでしょう?トレンドの発生タイミングと方向、強さがわかれば良いだけの話です。そしてトレンドの強さは、その後の相場環境によって変化します。大きなトレンドを予測したけれど、実際は小さな波で終わってしまった…というケースも多くあります。
結局、利幅到達確率を予測しても、たんなる「雰囲気」でしかないということです。
予測することよりも、そのときの相場環境(局面)に応じた適切な対応を取ることのほうが「100倍」重要です。つまり、雨が降り始めれば「傘」を差し、雨脚が強くなれば「長靴と雨合羽」を着込む。雨が止めば「傘」をしまう。常に状況変化に対応できるよう対策をしておく(雨具を携えておく)ことが重要なのです。
予測に過剰な期待をするべきではありません。
『未来予知FX(デイトレism)』は”順張りサインツール”
本FX商材のベースは、上昇・下落(トレンド)を狙うサインツールです。トレンド初速の「サイン」点灯によって仕掛け、逆方向の「サイン」点灯で手仕舞いをおこないます。
トレンドを視覚的に捉えるための補助ツール「TREND MASTER(トレンドマスター)」がサブウィンドウに表示されていて、現相場が上昇相場なのか下落相場なのかを一目で確認できます。
「TREND MASTER」がプラス(緑色)であれば上昇相場、マイナス(赤色)であれば下降相場と判断します。
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:ヒデ
発売日:2019年05月22日
公式サイト:https://hide-fx.com/future-sight/index_re.html
『未来予知FX(デイトレism)』の欠点
まず『未来予知FX(デイトレism)』のデメリットについて解説します。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
未来予知というよりも単なる”ターゲットライン到達確率予測ツール”だ
”未来予知”はあまりにも大げさなコピーです。正確には”ターゲットライン到達確率予測ツール”ですね。
そしてターゲットライン到達「予測」機能も、それほど必要だと思えません。本来、狙うべき利幅はその時の相場によって変化します。到達確率を知ったところで、果たしてどのような意味があるのか?いまひとつピンとこないという印象です。
身も蓋もない話だが『未来予知FX』の確率予測は天気予報の「降水量」予測レベルに”無意味”
「30pipsに到達する確率予測は57%です」は、「雨が降る確率は100%ですが、降水量が300mmに達する確率は57%です」と言われていることと同じです。つまりほとんど意味がないのです。
しかも、実際に雨が降って300mmに達したかどうかは、時間が経ってみないと判明しません。時間経過と共に天気概況が変わり、実際は100mmしか降らなかった…というケースも多々あります。しかも降水確率ですらハズレることもあります。
当たり前ですが、利幅到達確率予測は時間経過と共にその精度が下がります。なぜなら相場は常に変化し、新しいデータを更新し続けているからです。
トレードにおいて必要なのは未来を予測することよりも、その時の(その瞬間の)相場に合わせてすぐに適切な対応を取ることです。雨が降れば、事前に用意した折りたたみ傘を出し、雨が強ければ雨合羽を羽織る。雨が止めば傘をたたみ、雨合羽を脱げばよいのです。予測するのではなく「備える」ということ。
斬新さに走りすぎた”きらい”があり、飽きるのも早そう…
本FX商材は、グローバルロイズ社お得意の”多機能ツール”ですが、どうも斬新さを狙いすぎた印象があります。”ターゲットライン到達率「予測」機能”を全面に押し出したところなど奇をてらいすぎていて、本質的なロジックの優位性が見えてきません。奇抜でユニークさはありますが、すぐに飽きてしまうのではないでしょうか。
応用性や汎用性に乏しい
個性的でインパクトのあるツールですが、ロジックは非公開です。本FX商材で完結しているため、応用性や汎用性に乏しく、アレンジの幅は限定的です。
- 未来予知というよりも単なる”ターゲットライン到達率予測ツール”だ
- 身も蓋もない話だが『未来予知FX -デイトレism-』の確率予測は天気予報の「降水量」予測レベルに”無意味”
- 斬新さに走りすぎた”きらい”があり、飽きるのも早そう…
- 応用性や汎用性に乏しい
『未来予知FX(デイトレism)』の評価点
次に『未来予知FX(デイトレism)』の評価できるポイントを解説します。
グローバルロイズ社の”色”が全面に押し出された独特なツール
本FX商材は、”ターゲットライン到達率を予測する”という斬新な機能を盛り込んだオリジナル性の高いツールです。これまでにないような新機能を開発して提供することを得意としているグローバルロイズ社ならではですね。新しい機能を試してみたいユーザーには気になるFX商材でしょう。
サインツールとしての使い勝手の良さはある
本FX商材の利点は、サインツールとしての使い勝手の良さです。シグナル点灯、トレンド判断、レンジでの決済法、そして利幅到達確率ツールetc.ユーザー目線で考えられた各種機能によって、使い勝手の良さを感じさせるツールに仕上がっています。
- グローバルロイズ社の”色”が全面に押し出された独特なツール
- サインツールとしての使い勝手の良さはある
『未来予知FX(デイトレism)』総合評価
【結論】斬新な”ターゲットライン到達確率「予測」機能”を全面に押し出した順張りサインツール
とはいえそれほど必要性を感じないというのが本音だ
ロジックそのもので勝負したFX商材というよりは”予測機能の独創性”をウリにしたツールという印象だ
新しもの好きにはたまらないだろうが”斬新さ”は”飽き”にもつながる
非常に斬新な”ターゲットライン到達確率「予測」機能。本機能が本商材の最大のウリですが、実際のところそれほど必要性を感じません。なぜなら利幅(TP)はその都度、相場環境によって変化するからです。利幅到達確率を予測したところで、それがトレードに好影響(メリット)を及ぼす理由が今ひとつ理解できません。
本来、勝つトレードに必要なスキルは「予測」ではありません。刻一刻と変化する相場状況に応じて、適切な対応をすぐに取ることができる「柔軟性」です。
本FX商材は、独創的ではありますが喉から手が出るほど”ターゲットライン到達確率予測ツールが欲しいかと言われればNOです。また、斬新であればあるほど飽きやすいということは覚えておいたほうが良いでしょう。
ロジックそのものは順張りですが、こちらは斬新さは皆無です。ベーシックかつ王道です。とはいえ、ロジックは非公開であるため、汎用性に乏しくアレンジしにくいツールです。
- グローバルロイズ社の”色”が全面に押し出された独特なツール
- サインツールとしての使い勝手の良さはある
- 未来予知というよりも単なる”ターゲットライン到達率予測ツール”だ
- 身も蓋もない話だが『未来予知FX -デイトレism-』の確率予測は天気予報の「降水量」予測レベルに”無意味”
- 斬新さに走りすぎた”きらい”があり、飽きるのも早そう…
- 応用性や汎用性に乏しい
『未来予知FX(デイトレism)』を購入したほうが良い人
- FX初心者
- トレンドフォローを好む人
- 奇抜なツールを求めている人
『未来予知FX(デイトレism)』を購入してはいけない人
- ロジックを詳しく知って学習したい人
- 汎用性の高いツール・ロジックを探している人
販売元:グローバル・ロイズ株式会社
開発者:ヒデ
発売日:2019年05月22日
公式サイト:https://hide-fx.com/future-sight/index_re.html