【FX博士】って・・・
FX商材業界がまた過熱しています。良くない方向に。
もうなんでもありですね。とうとう「FX博士」の登場です。FX博士式マスタープログラムを開発したとされる茶谷博樹氏ですが、どうやら”FX博士”と呼ばれているそうです。
その理由が・・・
- 慶應義塾大学法学部卒業
- 合格率2%司法書士国家資格
- 世界最先端金融工学を取り入れる
- 株式相場と為替相場の絶対法則の発明
- ノーベル賞を受賞したロジックを取得
とのことです。うーん、頭が痛くなります。
FX情報商材は、もっと商材の内容で勝負してほしいです。つまり、「確率統計的に優位性あるロジックを第三者でも再現可能な形で提供する」ということです。
残念ながらFX博士式マスタープログラムの販売ページには、「確率統計的に優位性がある」ことを端的に示した実証が一つも掲載されていません。また、「第三者でも再現可能」かどうかについても、不明です。
こんな不親切な販売ページを見せられて、消費者はどのように判断し購入検討をすればよいのでしょうか?
- FX博士式マスタープログラム公式サイト
「FXには胴元が存在しない」本気で言っているのですか?
茶谷博樹氏がFXをすすめる理由が、「FXには胴元が存在しない」という点だそうです。FX博士、大丈夫か?
FXはまず胴元は存在しません。(中略)
胴元がいないのでフェアな関係でやれる、 これが投資なわけですよね。
引用:FX博士式マスタープログラム公式サイト
FXも株式投資もみなギャンブルです。ギャンブルだから「胴元」は存在します。そう、証券会社ですね。だから「スプレッド」や「手数料」というテラ銭を取られるわけです。テラ銭を払わないと賭場(とば)には参加させてもらえません。
FX博士ならば博士らしく投資家に正しい知識を伝えるべきでは?
言い切り、断言のオンパレード
FX博士式マスタープログラムでどのような手法を学べるのか?どうやら風神雷神トレードシステムという自動売買システムが提供されるようです。
ノーベル賞を受賞した世界最先端金融工学を駆使し、教え子750人で30億円以上を稼がせた勝率ほぼ100%負ける方が難しい世界最高レベルのFX博士式マスタープログラム
(中略)
作業時間0秒で完全自動で365日24時間、 あなたの変わりにフルオートで売買を行い、ノーベル経済学賞を受賞した世界最先端金融工学を取り入れたFXで利益のみを追求し、稼ぐことだけにフォーカスした究極のシステムなんです。
引用:FX博士式マスタープログラム公式サイト
さらにこの風神雷神トレードシステムによって「750人の教え子で30億円以上を稼がせた・・・」とのことですが、その証拠(裏付けデータ)もどこにも見当たりません。
一般的に、誇大広告は特定商取引法の規制対象となっています。さらに「750人の教え子で30億円以上を稼がせた・・・」という広告表現と、実際の商品の内容つまり風神雷神トレードシステムの内容が万が一違っていれば、刑法246条に規定されている詐欺罪に問われる可能性もあります。
「750人の教え子で30億円以上を稼がせた・・・」という広告が意図的なウソだった場合、この広告内容を信じた消費者が該当商品を購入し、売り手が利益を得れば、詐欺罪として刑事罰を科せられるかもしれないのです。
少なくとも誇大広告と認められれば、特定商取引法第12条「誇大広告等の禁止」に抵触します。
第12条
販売業者又は役務提供事業者は、通信販売をする場合の商品若しくは指定権利の販売条件又は役務の提供条件について広告をするときは、当該商品の性能又は当該権利若しくは当該役務の内容、当該商品若しくは当該権利の売買契約の申込みの撤回又は売買契約の解除に関する事項(第十五条の二第一項ただし書に規定する特約がある場合には、その内容を含む。)その他の主務省令で定める事項について、著しく事実に相違する表示をし、又は実際のものよりも著しく優良であり、若しくは有利であると人を誤認させるような表示をしてはならない。引用:特定商取引法
違反した場合は行政処分の対象、そして100万円以下の罰金が科せられます。
「750人の教え子で30億円以上を稼がせた・・・」という広告ですが、本当に大丈夫でしょうか?まあ私が心配することではないのですが。
言い切り(断言)のオンパレードで、あまりにも突っ込みどころが満載な販売ページなので、ついつい余計な心配をしてしまいました。
- FX博士式マスタープログラム公式サイト