SIG FXについて
今回は、非常に問い合わせの多いSIG FX(シグ)を取り上げてみたいと思います。SIG FXは、いわゆるシグナル配信サービスです。
- SIGFX【公式サイト】
インフォトップやインフォカートで販売されているものではなく、独自課金サービスを採用しています。
SIGには、厳選されたトレーダー(配信者)が登録されており、会員になれば、自分でトレーダー(配信者)を選択して、その配信者のシグナルを受け取ることができます。
費用ですが、初月のみ31,500円、次月以降は21,000円です。配信者1人に対して21,000円(月額)が発生します。つまり、2人の配信者のシグナルを受けると、毎月42,000円発生することになります。
SIGは歴史(実績)のある配信サービス
SIG(シグ)は、かなり以前からスタートしている配信サービスです。配信サービスの中では、古い方ですね。2009年6月位からスタートしていますね。
サービス開始当初は、私はすぐ終了するだろうと思っていました。しかし、なかなか頑張っているようです。優秀な配信者が集まっているからでしょう。すでに4年目に入りますね(2012年7月現在)。
下積みからTOPトレーダーへ昇格する仕組み
SIGのシステムで面白いのは、1軍と2軍のトレーダーが在籍しているということです。
1軍のトレーダー(配信者)は、現在(2012年7月15日)21名在籍しています。1軍トレーダーの配信料は有料です(月額21,000円)。そして、2軍トレーダー(配信者)は、118名も在籍しています。2軍トレーダーの配信料は無料です。
1軍トレーダー(配信者)は、SIGトレーダー、2軍トレーダー(配信者)は、ネクストトレーダーと呼ばれています。
- SIGトレーダー(21名)・・・有料配信(21,000円)
- ネクストトレーダー(118名)・・・無料配信(0円)
2軍トレーダーの中から成績優秀者が、1軍に昇格するという仕組みですね。なかなか面白いと思います。
SIGトレーダーの成績はどうか?
SIGトレーダーの成績は、すべて掲載(公開)されています。たとえば、最古参配信者の「かわせりぐい」氏の成績は、2009年6月1日からの配信実績を確認できます。ちなみに「かわせりぐい」氏の成績はサイトによれば以下の通りです。
- Total損益・・・12,747pips(内含み益402pips)
- 取引回数・・・1,524件(内未決済6件)
- 平均ポジション保有時間・・・1,216分
- 月間平均取引回数・・・40回
- 月間平均獲得pips・・・325pips
- 1トレード平均獲得pips・・・8pips
- 最大負け幅・・・▲220pips
上記データを見れば、トータルの成績はすばらしいですね 。
他のSIGトレーダーの実績もなかなかのものです。インフォトップやインフォカートで配信サービスをしている方々よりも、よっぽど実績があり、信頼できそうです。
シグナル配信サービスの難しさとは?
かわせりぐい氏の成績は、トータルで見ればすばらしく、評価できると思います。
ところで、下のグラフは、かわせりぐい氏の直近1年間の損益推移グラフです。
このグラフを見ると、ちょっと様相が変わってきます。結構上下に振れていますね。特に、2011年の8月後半から10月にかけては、大きく下げています(ドローダウン発生)。
たまたまこのタイミングで配信を受け始めたユーザーは、精神的に苦しかっただろうと想像できます。その後、今年(2012年)の4月頃までは、一進一退の攻防が続いています。そして、4月後半からグンと伸ばしています。
長期的に見れば、損益グラフは右肩上がりですが、数ヶ月スパンで見ると、厳しい時期があるのがわかりますね。
わかりやすくドローダウン時期のみ強調してみましょう。
この点がシグナル配信サービスの難しいところです。サービスを受け始める時期によっては、上昇気流に乗れるときもあれば、運悪く下降気流(ドローダウン)に乗ってしまうときもあるということです。
サービス開始時期が、たまたまドローダウンのタイミングに重なってしまえば、継続することは大きな精神的苦痛を伴います。
(このまま成績は戻らないのでは?)
(継続すればするほど、損失が膨らむ?)
(他の配信者にすれば良かった?)
(過去の実績は、たまたまなのか?)
(この配信者の手法は、もはや通用しないのでは?)
様々な思い(不安や懸念)が頭をよぎります。
例え過去の成績が良くても、今現在の成績が振るわなければ、毎月21,000円を払い続けて継続することは困難でしょう。21,000円の配信料だけでなく、トレードでの損失も膨らむわけです。
他の成績優秀者のグラフも見てみましょう。以下のグラフはどらいち氏の過去1年間の損益推移グラフです。
素晴らしい成績ですね。
しかしながら、一部停滞時期(11年9月~10月末頃、11年1月~4月末頃)が確認できます。この時期は、配信者もユーザーも苦しかったと思います。もう少しわかりやすく、グラフの一部を強調してみましょうか?
この苦しい時期を我慢して、配信者を信じて継続できたユーザーだけが、利益を享受できたということになります。この点がシグナル配信サービスを継続することの難しさです。
どうすればシグナル配信サービスを継続できるか?
負けが続いたとき、勝てないときに、自分の中にわき起こる不安や疑念、恐怖に打ち勝てるかどうか?この不安や恐怖に打ち勝つには、1つしか方法がないと思います。
それは、ポートフォリオを組むことです。つまり、この配信サービスのみに依存をしないということです。資金の全てを、たった1つの配信サービス(配信者)に賭けると、ドローダウン時の不安に負けてしまいます。それを避けるために、配信サービスに対しては、資金の一部だけを振り分けることです。さらに、レバレッジは、極力下げることです。
極論ですが、最悪、資金がゼロになってもかまわない、という気持ちを持てる程度の資金を、振り分ければ良いでしょう。
そうすれば、たとえドローダウンが発生したとしても、精神的に持ち堪(こた)えられると思います。
しかし・・・
しかしながら、その程度の資金配分かつ低レバレッジでは、たとえ勝ち越したとしても月額シグナル配信料(21,000円)すら回収できない可能性があります。
つまり、数十万円程度の総資金を持っているくらいならば、シグナル配信サービスを継続して利益を受け取ることは難しい、ということになります。
数千万円程度の資金を持っていて、そのうちの100万円程度(2~3%)をシグナル配信サービスに振り分けられる方であれば、低レバレッジでも、成績優秀なシグナル配信サービスを受けるメリットはあると思います。
低レバレッジでまとまった資金(と言っても総資金の数パーセント程度)を、優秀なシグナル配信サービスで運用すれば、月額配信料を払っても十分な利益が見込めるでしょう。たとえドローダウン時でも、不安や恐れを抱くことは少ないはずです。
残念ながら数十万円~100万円程度の資産を持つユーザーが、その数パーセントを振り分けて低レバレッジで運用しても、月額配信料すら回収できないということになります。
逆に、資金配分を増やしかつレバレッジを高くすれば、利益も増えますが、ドローダウン時のダメージも大きくなります。当然、精神的にも継続が困難になるでしょう。
メリットを享受できるのはお金持ちだけ
SIG(シグ)は、すばらしいサービスだと思います。実績のある配信者も多く、その成績は常に公開されているため、透明性も確保されています。さらに、お試し的にネクストトレーダーの配信は無料で受けられます。
しかしながら、どんなに成績優秀な配信者であっても、ドローダウン(成績不振の時期)は必ずあります。継続して配信を受け続けるためには、不安に打ち勝つ強靱な精神と、巨額の資金が必要となります。巨額の資金の一部を低レバレッジで運用することで、ドローダウン時の不安は低減されるからです。月額配信料も十分に回収できます。
つまり、月額21,000円の配信料を回収しつつ、継続して利益を上げるためには、それなりの額の資金が必要ということになります。
極論ですが、シグナル配信サービスはお金持ちのためのサービスなのです。お金がない人は、シグナル配信サービスのメリットを享受することは難しいでしょう。
また、このサイトで何度も述べていますが、シグナル配信サービスを受けてもあなたの投資スキルは1ミリも向上しません。それらの点を十分に理解した上で、シグナル配信サービスを利用するべきでしょう。
- SIGFX【公式サイト】