「トレンドハックFX」はMTFによる環境認識を重要視した裁量トレード手法だ
環境認識を重要視した裁量トレード手法をレビューします。トレンドハックFXです。
タイトル:トレンドハックFX トレンドと反転の真実 販売:青木 陽一 メディア:PDF(107ページ)MT4テンプレート 発売日:2013年12月16日 トレンドハックFX【公式サイト】 |
販売者の青木陽一氏は過去にスキャルピングFXプロを販売していた経歴があります。当サイトでも検証レビューをおこなっています。良い商材でしたが、価格が段階的に上がってしまい、今では6万円です。ちょっと手を出しにくい超高額商材になってしまいました。
複数時間足(MTF)分析でトレンドを把握し”反転”をピンポイントで狙い打ちする
「トレンドハックFX」の最大の特徴は、MTF(マルチタイムフレーム)による環境認識を重要視している点にあります。
相場の大きな潮流、つまりレートが長期的に動きたがっている方向を、3つの時間足で確認します。マニュアル内では、この環境認識をおこなうためのルールを厳密に定めています。いわゆる「戦略」です。
大局的な「戦略」に従い、執行時間足にて”反転ポイント”を狙い撃ちする手法を、局所的な「戦術」として採用しています。
1.トレンドを捉える(=戦略)
トレンドを確認するためにおこなうことはMTF分析です。つまり複数時間軸における環境認識ですね。
日足、4時間足、1時間足をチェックして相場の方向性を確認します。現在のトレンドが「買い相場」なのか「売り相場」なのか?そしてトレンドの規模や勢いなどを把握して、仕掛ける方向性を決定します(順張り)。
トレンド判断は極めてシンプルです。
- レートがMA(移動平均線)の上ならアップトレンド
- レートがMA(移動平均線)の下ならダウントレンド
複数時間足でこのシンプルなトレンド判定を行い、仕掛けの方向(売りor買い)を決定します。
- 日足(↑)4時間足(↑)1時間足(↑)・・・「買いエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↑)1時間足(↓)・・・「買いエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↓)1時間足(↓)・・・「売りエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↓)1時間足(↑)・・・「見送り」
非常にシンプルですね。ここまで明確であれば迷うことはないでしょう。
2.反転ポイントを狙い撃ちする(=戦術)
仕掛ける方向性を決定したら、執行時間足(5分〜15分足)にて仕掛けのタイミングを探ります。使用するテクニカルは以下の3つのみ。
- ボリンジャーバンド
- MA(移動平均線)
- サポレジライン
仕掛けのタイミングも3つです。
- ローソク足の転換初動狙い
- 押し目・戻り狙い
- ボリバン・MA・ローソク足を駆使した反転ポイント狙い
「木を見て森を見ず」を排除するための徹底したMTF(マルチタイムフレーム)分析
「トレンドハックFX」は、マルチタイムフレーム(MTF)に3つの異なる時間足を使用します。日足、4時間足、1時間足の3つです。その3つの時間足の組み合わせで、仕掛けの方向を確定します。
- 日足(↑)4時間足(↑)1時間足(↑)・・・「買いエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↑)1時間足(↓)・・・「買いエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↓)1時間足(↓)・・・「売りエントリーで仕掛ける」
- 日足(↑)4時間足(↓)1時間足(↑)・・・「見送り」
なかなかの徹底ぶりです。ルールも明確であるため、初心者でも迷うことはありません。
初心者であればあるほど、短い時間足の局所的なレートの動きに囚われてしまうと、行き当たりばったりの判断をしてしまいがちです。大局を見誤った結果、「木を見て森を見ず」という残念なトレードになってしまうのです。
3つの時間足を活用したMTF分析によって仕掛けの方向を明確にすることで、視野狭窄的なトレードを排除することが可能になります。
「トレンドハックFX」の欠点
「トレンドハックFX」のデメリットについて触れておきます。以下の欠点が許容できない人は買うべきではありません。
1.MTF分析による相場認識とベーシックな反転トレードは「新鮮さ」に欠ける
トレンドハックFXの特徴は「MTF分析による相場認識」そして「反転狙いトレード」、この2つです。中級者以上のトレーダーにとっては新たな気付きを得られる商材ではありません。
これからトレードを始める初心者向きの商材といえます。
2.MTF分析に深みがなくもの足りない
トレンドハックFXの相場認識は3つの時間足を使ったMTF分析です。その実は単純にMA(移動平均線)とレートの位置関係によるトレンド判断にすぎません。シンプルかつ迅速にトレンド判定をくだすために移動平均線の傾きや勢いなどは無視しています。
初心者クラスならばそれでも良いですが、中級者以上には物足りなさを感じさせます。せっかくMTF分析をおこなうならば、もう少し深いところまで洞察してほしいと考えるのは欲張りでしょうか。
とはいえ初心者向きの商材としてはこのあたりが落とし所なのかもしれません。
- MTF分析による相場認識とベーシックな反転トレードは「新鮮さ」に欠ける
- MTF分析に深みがなくもの足りない
「トレンドハックFX」の評価ポイント
次に「トレンドハックFX」の評価できるポイントです。
1.初心者でもMTF(マルチタイムフレーム)の概念を正しく理解できる
MTF(マルチタイムフレーム)は今やFXトレードに欠かせない基本概念の一つです。MTFってなんだろう?という初心者にとって「トレンドハックFX」は入門書的なマニュアルです。複数の長期足を組み合わせてトレンドを認識し、同調する方向へ仕掛けていくという基本戦略を学ぶことができます。
2.環境認識スキルを身につければトレードに自信が持てる
MTF分析でわかることはトレンドの有無、そして相場の潮流(方向性)です。MTF分析により相場の正しい環境認識が可能になれば、一つ一つのトレード判断に迷いがなくなります。
- いまトレードするべきなのか?やめておくべきなのか?
- どちらの方向にトレードすれば成功する確率が高いのか?
こうした判断を瞬時におこなうことができるようになります。
- 初心者でもMTF(マルチタイムフレーム)の概念を正しく理解できる
- 環境認識スキルを身につければトレードに自信が持てる
「トレンドハックFX」総合評価
【結論】MTF(マルチタイムフレーム)の概念を正しく学ぶことのできるFX商材
仕掛けのロジックはシンプルかつ王道の「転換」タイミング狙い
環境認識を重視した裁量手法に興味があれば・・・どうぞ
MTFによる環境認識を重視した「裁量手法」を学ぶ、教科書のような商材です。MA(移動平均)やボリバンなどベーシックなテクニカルのみを使用したロジックもトレードの本道から外れていません。初心者ならば、この商材でトレンドの分析力を身につけることでトレードに自信を持てるようになるはず。
一方、中級者以上の方にとっては、若干物足りなさを感じさせるかもしれません。ロジックをもう少し掘り下げて欲しいようなフラストレーションを感じてしまうかも。
- MTF分析による相場認識とベーシックな反転トレードは「新鮮さ」に欠ける
- MTF分析に深みがなくもの足りない
- 初心者でもMTF(マルチタイムフレーム)の概念を正しく理解できる
- 環境認識スキルを身につければトレードに自信が持てる
「トレンドハックFX」を購入したほうが良い人
- MTF分析を学びたい人
- 相場の環境認識を学びたい人
- シンプルなトレードを学びたい人
- ベーシックなテクニカルのみでトレードしたい人
「トレンドハックFX」を購入しないほうが良い人
- MTF概念について十分に理解している人
- シンプルなトレードに興味を持てない人
タイトル:トレンドハックFX トレンドと反転の真実 販売:青木 陽一 メディア:PDF(107ページ)MT4テンプレート 発売日:2013年12月16日 トレンドハックFX【公式サイト】 |