1億5000万円の金塊盗んで懲役5年
FXでの損失を穴埋めするために、造幣局から約1億5000万円相当の金塊を盗んだ罪として元造幣局員に懲役5年の判決がくだされました。
金塊やメダル窃盗、造幣局元職員に懲役5年
勤務先の独立行政法人造幣局から金塊やメダルなど計約1億5000万円相当を盗んだとして、窃盗罪に問われた元職員、U被告(55)に、さいたま地裁は17日、「立場を悪用したもので、損害額も非常に多額だ」として懲役5年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
栗原正史裁判官は判決理由で「外国為替証拠金取引(FX)にのめり込んで多額の借財を負い、返済などに充てるため金塊を盗んだ」と指摘。一方で「金塊の管理に問題がなかったとは言えない」とも述べた。
造幣局によると、平成27年4月、同僚職員がU被告の貴金属持ち出しに気付いたが、上司に報告せず、問題が組織で共有されなかった。判決によると26年4月~昨年5月、金塊や「桜の通り抜け記念メダル」など計約1億5000万円相当を盗んだ。
引用:産経ニュース
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15kgの金塊を見たことありますか?
FX投資で人生を狂わせた人間がまたここに一人。今回の事件も、FX投資にのめり込んで多額の借金を抱えたことが犯行動機とされています。
東京都豊島区東池袋の造幣東京博物館に展示してあった金塊(時価6384万円相当)を盗んで質屋に持ち込み、4500万円のお金を作って借金の返済に充てていたことがわかっています。
金塊を盗む人間もすごいですが、その金塊を買い取る質屋も驚きです。質屋の主は間違いなく犯罪がからんでいるとわかっていたはずです。
押収された金塊(15kg)の画像がこちらです。
縦20cm、横10cm、高さ6cmのまさに「金塊」です。見たまんまですね。犯人が盗んだ金塊は、このサイズです。この金塊1つで重さは15kgあります。このほかにも金の記念コインなども盗んでいます。
見た目はそれほど大きく見えませんが、この塊で15kgあります。5kgのお米3つ分の重さです。片手では容易に持ち上げられません。
金(K24)の比重値は19.13~19.51と非常に重たいのです。つまり同じサイズの水と比べて19倍も重たいということです。
FXが人を狂わせるのか?
犯行に及んだU被告は当時54歳です。造幣局職員の身分は国家公務員です。あと6年間仕事を頑張れば、定年退職で多額の退職金と安定した年金を手に入れることができたのです。
しかし金塊を盗んだことで人生を棒に振りました。懲役5年ならば出所したときは60歳です。年金は払った分だけもらえますが、懲戒免職ですので退職金は大幅に減額される可能性があります。
それにしてもこうした犯罪が報道されればされるほど、FXのイメージが悪くなりますね。
ただ間違ってほしくないのは、FXが人生を狂わせるわけではないということ。
もともと横領や犯罪に手を染めやすいタイプの資質を持った人間が投資をしても、絶対に成功しないということです。
犯罪を犯しやすい(心理的ハードルが低い)人間は、そもそもリスクリワードバランスに欠けます。想像力も欠如しています。自分を律する能力も低いと考えられます。それら全ての能力は投資に不可欠です。
FX投資をするならばせめてこの書籍を読んでからやるべきですね。