神王リョウ氏のスパイダー投資法
先日の記事で、神リッチプロジェクトをざっくりとレビューしました。
ただ、具体的な投資手法(ノウハウ)については触れていなかったので、色々と調べてみました。神王リョウ氏が、自身の投資手法として公言しているのは「スパイダー投資法」と呼ばれるものです。神王氏は、自身で編み出したスパイダー投資法を駆使して、資産20億を築き上げたようです。
そして、神リッチプロジェクトで教えてもらえる投資手法も、スパイダー投資法のノウハウがベース(下地)にあることは間違いなさそうです。
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スパイダー投資法の4つのポイント
スパイダー投資法の詳細について調べてみると、非常にシンプルで王道的な手法であるようです。ポイントは4つあります。
- 東証1部の有名銘柄の中から厳選する
- 上昇基調にある銘柄のみをターゲットにする
- 10%の含み益で利益確定、2%の含み損で損切りをおこなう
- 勝率は40%でOK(4勝6敗)
拍子抜けするほどシンプルです。ザイ2006年4月号にも、以下の様な記述があります。
- 東証1部の有名な300銘柄しか買わない
- 相場の予測はしない
- チャートを見て流れに乗る
勝率40%というのは、リスクリワード(利確と損切りのバランス)から導き出しているのでしょう。
- 10%×4回=40%(勝ち)
- 2%×6回=12%(負け)
- 40%ー12%=28%(利益)
株をやっている人はわかると思いますが、2%の下落はかなり頻繁に発生します。2%下落で損切りでは、なかなか勝率を上げられないのではないか?という印象です。このルール(10%利確・2%損切り)を継続すれば、あっという間に資金が底をつきます。
結局のところ、銘柄選び=スクリーニング(上昇基調にある銘柄をどのようにして選別するか?)がキーポイントになりそうです。
スパイダー投資法の名の由来
ところで、なぜスパイダー投資法と呼ぶのか?それは、蜘蛛(クモ)が獲物をねらって網(ワナ)を張るところから由来しているようです。つまり、追いかけるのではなく「待つ」「ひたすら待つ」という戦略であるということです。
獲物を確保しやすいロケーション(対象銘柄の選定)、また雨風その他外的要因によるワナの損壊を最小限に防げる立地を選び(ファンダメンタルズ)、細心の注意をはらって網(ワナ)を仕掛けます。
ワナを張って獲物を待つということは、投資対象とする銘柄(監視銘柄)を複数選び(スクリーニング)、常時監視するというスタイルだと考えられます。神リッチプロジェクトの販売ページにも、
私がこの2億円という金額を稼ぐのに、必要な時間はどれくらいだと思いますか?1日10時間?5時間?いや違います。 正解は・・・ 1日30分です。はい。1日たったの30分です。 しかも、月曜~金曜日の朝30分ほどの時間のみ…
という言葉が出てきます。つまり毎朝30分をかけて監視銘柄の値動きをチェックして投資判断をおこなっているのでしょう。
神王リョウ氏の投資戦略は極めてシンプルだが…
神王リョウ氏の投資戦略は、短期トレードであり、出来高分析とファンダメンタルズ分析を基本としているようです。そして、仕掛けのタイミングでテクニカル分析を使っているようです。
ご覧のとおり、非常に王道でシンプルな投資戦略です。
GFF氏のような、若干トリッキーなテクニカルを使っている感じもなさそうです。
このシンプルな投資戦略で、月に2億稼ぎ、20億〜30億の資産を築いたのであれば、ある意味天才だと言えます。仮に月2億円の収入を得ていることが本当だとして、その投資戦略を第三者が再現できるのか?という点は、別の問題です。
もしも神王氏が天才肌の投資家であれば、直感的な投資判断などを持ち合わせていると思います。しかしそれを第三者が再現することは非常に困難です。
8年前の手法が今でも使えるのか?
先日の記事にも書いたとおり、2006年に神王リョウ氏が開催していたir投資スクールと、今回(2014年)の神リッチプロジェクトの講義内容は、非常によく似ています。
つまり、8年前の手法と同じものを学ぶことになる可能性もある、ということです。8年前と今では、相場環境も大きく異なります。投資マインドやメンタル的なノウハウは普遍だと思いますが、戦略としてはかなり変わってきていると言えます。
ネットの拡大普及により以前より多くの情報を素早く手に入れることができますし、モバイルデバイス(スマホやタブレット)の進化も6年前とは比べ物になりません。また証券会社が提供するトレード用のプラットホームも大幅に進化しています。それらにともなってトレードスタイルも6年前とは大きく変わってきています。
8年前の講義内容の焼き直しに不安を感じますね。もしかしたら内容が変更されているかもしれませんが、目次を見る限りにおいては、講義タイトルが似ています。もう一度ご覧ください。
ir投資スクール(2006年開催)の目次
- 1章: 投資の世界へ、ようこそ!
- 2章: よくある間違い ~「負け組」になる14個の理由たち!
- 3章: 8つの投資の極意!
- 4章: 勝てる&儲かるシステムの6つのコード!
- 5章: 「あなたにピッタリの儲かる投資手法!」作成講座!
- 6章: ○○という名の、奇跡!?
- 7章: これらの「見過ごされている投資ノウハウ」に、光を当てよう!
- 8章: 「あなたが」、勝てる投資家になるために!
- 9章: 歴史的に、何万人もの人を億万長者にしてきた、
- 10章: そして、その天才たちの投資手法を、さらに改良しよう!
- 11章: 「○○」こそが、投資で勝てるかどうかの90%の要因だった!?
- 12章: あなたが、投資で億万長者になるための、最後のステップ!
- 13章: (おまけ) で、神王リョウの投資手法って、どんなの!?
神リッチプロジェクトの目次
神王リョウ氏の投資戦略に優位性があるかどうかは今だ不明
結局のところ神王リョウ氏の投資戦略(手法)に優位性があるのか、ないのか?この点は全く判りません。なぜなら、彼の投資実績が過去から現在までにおいて一度も公開されていないからです。
彼がそれなりのお金を持っていることは、数々のメディア(テレビ出演)を見れば、うかがえます。しかしそのお金(資産)が投資によるものかどうかは一切確認できていません。
確認するためには、口座年間取引報告書の提示やGFF氏のようにリアルタムのトレード画面をリアルタイムで放送するするなど、色々な方法があります。
平成20年〜(直近数年)の特定口座年間取引報告書を提示すれば、一気に神リッチプロジェクトの信ぴょう性は高まると思うのですが、どうしてそんな簡単な事をしないのか不思議です。