【要注意!】大学生に広がる投資DVD問題とは?

56万円の投資DVDで学生の間にトラブル急増

何度もニュースで取り上げられているので、ご存じの方も多いと思いますが、未だにトラブルが多い事案です。NHKニュースによれば、トラブルの件数は、昨年に比べて増加しているようです。

全国の消費生活センターには、昨年度、合わせて380件の相談が寄せられ、前年の2.4倍にも上っています。

引用:NHK NEWSWEB 大学生に広がる投資DVD問題 

注意喚起のために、記事にしたいと思います。

大学生に広がる投資DVD問題とは?

大学生の間で、投資DVDの購入勧誘が盛んに行われていて、トラブルに発展しています。なぜトラブルに成るのか?問題点は2つあります。

56万円の高額DVD

1つは、その投資DVDが56万円と非常に高額であるにもかかわらず、DVDの中身は難解な解説のみで、これだけでは到底投資が成功するとは思えないような内容であるという点です。

マルチ的な勧誘方法

そしてもう1つは、勧誘方法にあります。投資DVDの勧誘は、主に大学の友人・知人によっておこなわれ、「この投資DVDを購入して、さらに新しい人に購入させれば、10万円のキャッシュバックがもらえるよ!」と購入を促します。

つまりマルチ商法的な販売形態を取っている点が、トラブルの主な原因になっているわけです。

勧誘の方法は、まさにマルチ的

大学生に56万円もの高額投資DVDを売りつけるまでの一連の流れが、笑えるほどマルチ的です。最初のきっかけは、大学の友人や知人・先輩から「儲かる話がある」「すごい話があるんだけど…」と勧誘されます。詳しい説明を聞くように説得され、ファミレスや喫茶店などに連れだされます。

そこに投資DVD販売会社の人間が待ち構えています。その営業マンに投資の可能性(儲かるなど)について数時間にわたって説明され、「株価が上がっている今がチャンスです!」と購入を促されます。お金がなければ、学生ローンを勧められます。

さらに、「新しい人を勧誘してきて投資DVDを売れば、手数料として10万円をあなたに払います」と説明するのです。

なんとも稚拙な営業ですが、社会経験の乏しい学生は、こんな勧誘でも乗ってしまうのですね。

相談事例 1

 大学の先輩から「日経225を使った投資をしてみないか」と誘われた。儲けるためには「投資用教材DVD」の購入が必要だ、と言われたが、50万円以上と高額でありお金がないので断ったところ、学生ローンの利用を勧められ、結局、借金して購入した。購入したDVDを見たが、経済用語の説明ばかりでよくわからなかったし、簡単に儲かる話ではないことがわかった。今では、返済のためバイトを優先する生活になり大学にも行けなくなった。 (大学生 男性)

相談事例 2

 大学の友人から「いい話がある」と言われて喫茶店に行ったところ、業者の社員と思われる20歳代の人が同席していた。友人から強く勧められたので、消費者金融に嘘の借入目的を言ってお金を借りて購入した。今思えば、「やる?やらない?」と判断を急がせ、「もう契約日を決めちゃおう」と言われ強引に話が進んだと思う。今は契約をしたことを後悔しており、借金を返して楽になりたい。 (大学生 男性)

相談事例 3

 友人から「一緒に儲けないか」と誘われた。話を詳しく聞いたところ「投資用教材DVD」の販売で、「他に買う人を紹介してくれれば報酬を支払う」と言われた。断りきれずに、学生ローンから借金して購入したが、自分が儲かってもいないのに他人に勧めることは気が引けるので、誰も紹介していない。 (大学生 男性)

引用:東京消費生活総合センター

56万円で売られている投資DVDとはどんなものか?

ところで、56万円で大学生に売られている投資DVDの中身が気になりますね。残念ながら手元にないので、ネットで情報を探してみました。

投資DVD

画像出典:http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_0611.html

どうやらこのDVDが56万円するそうです。DVDには「DISCOVERY SYSTEM(ディスカバリーシステム)」とプリントされています。

DVDの中身は、国内大手証券会社勤務後にモルガン・スタンレーにヘッドハンティングされたトレーダーが作った投資システム(ノウハウ)だそうです(どこまで本当なのでしょう)。

投資する金融商品は日経225です。DVDの映像は、単なるパワーポイントで作ったスライドショーとの噂もあります。DISCOVERY SYSTEMで運用した資産の収益グラフなども用意されており、ロジカルに説得されるようです。

チープですね。

投資DVDだけではなかった、FX自動売買や競馬予想システムも!

実は、この手の大学生を狙った勧誘は投資用DVDだけではありません。FXの自動売買システムや、競馬予想システムなども、同じ手口で大学生を勧誘し、マルチまがい的な手法で販路を広げています。

共通しているのは、お金が儲かるノウハウであったりシステムであること、そして勧誘方法にマルチ的な手法が使われるという点です。社会の酸いも甘いも理解していな大学生を狙い撃ちするというところが、卑劣ですね。

クーリング・オフ使えます

投資DVDがマルチ商法(連鎖販売取引)による勧誘であれば、契約書面を受け取って20日以内であれば、契約解除(クーリングオフ)できます。※特定商取引法第40条に定められています。通常の商品(勧誘)であれば、8日以内であれば同様にクーリングオフ可能です。クーリングオフすれば、購入代金の全額が返済されます。

規定された日数内に「クーリングオフします」と先方に伝えればOKです。違反すれば、法で罰せられます。クーリングオフの申し出を妨害することも禁じられています。

また勧誘時に「絶対儲かりますよ!」とか「このとおりすれば○○万円が必ず手に入ります!」などと断定的な営業トークをしていた場合は、8日目をすぎても契約取り消しできる場合があります。

この世にうまい話などない

当たり前の話ですが、この世に美味しい話などありません。その手の話を持ちかけられたら、以下のやり取りを思い出して下さい。

もしもスゴイ儲け話に遭遇したら?

今後、もしあなたがスゴイ儲け話に遭遇したら、どうすればよいでしょうか?その話を持ってきた人に、こう伝えて下さい。

「スゴイね! 是非やるよ!」
「でも俺お金がないから、君が俺にお金を貸してくれない?」
「だって絶対に儲かるんだよね?!儲けの中から返済するよ(ニッコリ)」

もしも相手が、持ち合わせ(お金)がないと言ったら・・・

「だったら、いまから消費者金融に行って、君がお金を借りてきてよ」
「そのお金を、俺に貸して(ニッコリ)」

ここまで言えば、大半の詐欺師(話をもってきた本人も被害者かも)はあきらめます。そして、話を持ってきた(ダマされていることがわかっていない)被害者も、儲け話のバカバカしさに気付くでしょう。ちなみに、この話は、古典落語をもじったものです。

リミットインベステージが破綻?!