リミットインベステージが破綻?

   2015/01/14

リミットインベステージに対し金融庁が警告

先日の記事で、FXファンドリミットインベステージのトラブルにつて取り上げました。

>>100億円の被害か? FXファンド「リミットインベステージ」

本日は、その続報です。まずは、正式に金融庁が警告を発しました。
(2013年6月26日)

>>虚偽の告知等を行った適格機関投資家等特例業務届出者の名称等について

法令違反行為の内容は以下のとおりです。

ファンドの出資勧誘に関して顧客に対し、事実と著しく相違する内容を表示した勧誘資料等により、虚偽の告知を行い、自己の経費等に費消するなどし、ファンドの出資金を毀損させた。

無登録業者にファンド持分の取得勧誘を行わせていた。

金商法(金融商品取引法)違反ですね。どちらの法令違反も驚くような内容です。

今後リミットインベステージに対して、なんらかの行政処分があるのかもしれませんね。刑事罰の対象になる可能性が高いのではないでしょうか。

事件になれば、破綻の実態が見えてきますね。

>>いわゆるファンド形態での販売・勧誘等業務について

どんな勧誘内容だったのか?

リミットインベステージの勧誘内容が、徐々にですがわかってきました。

  • 一口50万〜1000万円
  • 毎月2.5%配当(25万円)
  • 配当は毎月、現金書留にておこなわれる
  • 基本はスキャルピングトレード(大きく毀損することはない)
  • 元本が80%まで減少した場合は、顧客に通知
  • その際、運用を継続するかストップするか選択可能
  • 紹介料あり(数%)

これは一例だと思われますので、他にも様々な方法(条件)での勧誘が行われていたようです。

いかがですか?表面上は非常に魅力的なFXファンドですね。1000万円預ければ毎月25万円の配当です。年利30%(2.5%☓12ヶ月)ですので、1年で300万円の配当を手にすることが可能です。

こんな美味しい話が本当にあるのでしょうか?

「すごい!毎月25万円入ってくる!」
「1年で300万円か!」

こんなふうに思える人は、投資に不向きです。投資リテラシーがある人は、必ず疑います。

「毎月2.5%? 本当かよ? そんなウマイ話があるはずがない!」
「年利30%? あり得ないね! 間違いなく詐欺だろうね!」
「毎月2.5%配当を維持できるわけがない! いつか破綻するよ!」

”リターン”と”リスク”はバランスしている

当たり前ですが、リターンとリスクはバランスしています。それなりのリターンがあるということは、相応のリスクが存在します。高配当は、常に高リスクを伴うのです。

年利30%の高配当を謳う投資商材に対するリスクは何でしょうか?1つは、投資詐欺の可能性ですね(可能性としての話です)。(そもそもの投資話が詐欺である、というリスク)

そしてもう1つは、投資運用の失敗による元本割れ(元本消失)です。今回のリミットインベステージ破綻は、このケースですね。

高配当を実現するために無理なトレードに陥りがちです。トレードミスによる巨額の損失が発生した場合、高配当を維持するために出資金を配当に回す、という自転車操業に陥る可能性が高いのです(いわゆるタコ足配当)。

ハイリターン・ミドルリスク、ハイリターン・ローリスクなど、経済社会(資本主義社会)においては、あり得ません。常に、ハイリスク・ハイリターンであり、ローリスク・ローリターンなのです。

FXファンドのマルチ勧誘に注意しましょう

前回の記事にも書きましたが、この手のファンドの多くは、友人・知人からの勧誘が行われることがあります。

知人といっても、リアルな知り合いだけでなく、ネット上のコミュニティなども利用されます。

たとえば、今回のリミットインベステージでは、mixiのコミュニティが利用されていたというウワサがあります。投資系のコミュを立ち上げ、そこで巧みに勧誘を行うわけです。

そして、勧誘者には一定のマージンが入ることが通常です。出資者を一人勧誘出来れば、出資額に対して利回り0.5%〜2%前後の手数料(紹介料)が入るのです。(一例です)

だからこそ、勧誘者は必死になって多くの人を勧誘するわけですね。それなりに人を集められる人間(投資ブログ運営者など)が選ばれ、勧誘者としてスカウトされます。

すでに数百人規模のコミュニティを持っている人などは、適任ですね。

さらに、紹介者が自分の下に紹介者を設置し、自分の紹介料の一部を提供しているケースもあります。

つまり、

ファンド運営者…紹介料として3%を支払う

紹介者(1段目)…紹介料2%を受け取る

紹介者(2段目)…紹介料1%を受け取る

出資者

上記は分かりやすく”例(モデル)”として記載しました。勧誘の構造はネットワークビジネスに似ています。

紹介者は100人くらい集めれば、ウハウハです。紹介料だけで毎月、大金が入ってきます。(ただし運用が成功していれば、ですけど)

こんな仕組みがあるからこそ、あっという間に、億を超える大金(出資金)が集まるわけです。

美味しい話は、まず疑うこと

とにかく、美味しい話が舞い込んできたら、まず疑うことです。

そして、以下の話を思い出してください。

今後、もしあなたがスゴイ儲け話に遭遇したら、どうすればよいでしょうか?

その話を持ってきた人にこう伝えて下さい。

「スゴイね! 是非やるよ!」
「でも俺お金がないから、君が俺にお金を貸してくれない?」
「だって絶対に儲かるんだよね?!儲けの中から返済するよ!」

もしも相手が、持ち合わせ(お金)がないと言ったら・・・

「だったら、いまから消費者金融に行って、君がお金を借りてきてよ」
「そのお金を、俺に貸してよ」

ここまで言えば、大半の詐欺師(話をもってきた本人も被害者かも)は、あきらめます。

そして、話を持ってきた(ダマされていることがわかっていない)被害者も、儲け話のバカバカしさに気付くでしょう。

ちなみに、この話は、古典落語をもじったものです。

ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-の販売者、株式会社バベルについて

儲け話は参加者が増えれば増えるほど利益は減る、という当たり前の法則

すごく当たり前の話なのですが、儲け話は、参加者が増えれば増えるほど一人あたりの利益は減ります。

1億円を10人で分けるケースと、1000人で分けるケースを考えてみてください。10人で分ければ一人あたり1000万円です。でも1000人で分ければ10万円です。

もちろん、投資の場合は”規模のメリット”があるので一概には言えませんが、基本的には同じです。

本来は利益は薄まるはずなのに、参加者を大量に募ることで主催者側の利益が増大する仕組みがあるからこそ、こうした行為が行われるわけです。

読者様からの貴重な情報をご紹介します

先日の記事について、読者様から貴重な情報をいただきましたので、シェアしたいと思います。※掲載許可を頂いております。

いつも大変参考にさせていた頂いてます。

それと、毎日早く更新されてないかと楽しみにております。

こちらのブログを拝見させて頂き随分と勉強させて頂きました。
ということで、7/2付けのブログ更新記事でも共感いたしました。

と言うのも、私も昨年9月よりタミキュラなるファンドで1口100万円で月利2.5%と言うものを運用しておりました。

今年の5月(3/10~4/10)の運用分まではきちんと配当がありました。

しかしながら、今日の不安定な相場懸念からこれ以上はリスクが高いと思い、4月末時点で解約、投資金償還申請しておりました。

担当者にも確認したところ、4月下旬の解約申請で4/10までの運用で、4/10よりの運用はしないで6/10に運用資金全額を償還しますということでした。

ところが、6/10になっても返金されず、確認したところ5月運用で大ドローダウンしたとの事です。

当然私の資金は5月の運用分は関係ないと思われたのですが、償還する資金もないとのこと・・・・

こんなことがまかり通るのでしょうか?

※読者様のメールより引用

メール文中の「タミキュラファンド」とは、リミットインベステージが海外で運用しているTemeculaFXファンドのことです。

運用当初(2012年9月)から今年の年初にかけては配当があったようですが、4月以降、雲行きが怪しくなっていますね。

この方は、その時点で解約を申し入れても返金処理が行われず、結果的に5月のドローダウンを理由に償還できない、と通告されています。

推測ですが、今年(2013年)前半(1〜3月)の時点で、海外ファンド運用にトラブル(大きなドローダウン等)があったのではないでしょうか?

その後は、ニュースで報道された通りです。

2013年6月に、配当がストップ

海外ファンド投資の失敗が発覚

証券取引等監視委員会による検査

法令違反が発覚

金融庁による警告(←今ここ)

刑事事件?

リミットインベステージ事件は、今後まだまだ大きくなりそうな予感がします。今後のニュースに注目しておきましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

 よく読まれている記事

ライントレード商材を比較
松井証券社長、敗訴のコメントが意味するもの

松井証券、敗訴 松井証券の社長が先日の敗訴に関してコメントしていましたね。 当サイトの記事>>松井証券に賠償命令~18秒の遅延は債務不履行~ 松井証券社長、FX約定遅延訴訟の敗訴「控訴しない」 2013/10 […]

プロギャンブラーのぶき
勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ

”勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ” いい言葉ですね。”勝ちにこだわるな、勝つ準備にこだわれ” この言葉は、日本人プロギャンブラーNOBUKI氏によるものです。 >>プロギャンブラー NOBUKI【Off […]

[タイ式FX]で1億4000万稼いだ必勝トレード術とは
【タイ在住】3年で1億4000万円を稼いだ木本隆義氏のFX必勝法とは?

タイで7人の養女と暮らしながら1億4000万円を稼いだ木本隆義さんとは? 週刊SPA!に興味深い記事が掲載されていました。以下の引用記事は、週刊SPA!に掲載されていたものと同じWEB記事です。 [タイ式FX]で1億40 […]

ライントレード商材を比較
ライフステージ(FX投資コンサル会社)が無登録で146億円を集金

会社名(株式会社ライフステージ)が報道された 先日の記事で、新宿のコンサル会社が無登録で百数十億円を集めたニュースを記事にしました。 >>【無登録の投資会社】FXへの投資うたい百数十億円集めたか? NHKの速 […]

Icchan3氏の含み損
【続報】シンフォニー事件(伊藤正明容疑者)と闇に消えた60億円

60億円が闇へ…投資家は泣き寝入り 前回お伝えしたFX事件(シンフォニー事件)の続報です。 年36%を謳ったFX投資ファンド社長、逮捕へ 投資セミナー企画会社「シンフォニー」(SW Holdings)の実質的な経営者であ […]

SocialFX
約1ヶ月で+80%の利益を上げたFXの取引手法とは?

他人のお金でFX!? とても興味深いサイトを見つけました。その名も、Social FXです。 サブタイトルは、「他人のお金でFX」。 >>Social FX(他人のお金でFX) 世界初の、ユーザー参加型FX取 […]

FX取引法人倍率規制のニュース
【金融庁】FX取引で法人もレバレッジ規制へ

法人口座もレバレッジ規制の対象に とうとうきました… ウワサはありましたが、FX取引において法人もレバレッジ(倍率)規制が導入されるようです。昨年(2015年)1月に起きたスイスフランショックによって多くの法人が損失を出 […]

fxkousuibaggio
FXKousui Baggioが口座全損

GOLD KOUSUIに続き、FXKousui Baggioまで破綻か? 本日は読者様からの情報をもとに記事を書いています。 以前このサイトでも取り上げた金(ゴールド)専用の自動売買ツールGOLD KOUSUIですが、金 […]

”投資集団オプザイル”またもや地上波(NHK)登場
クエストキャピタルマネージメントによる投資詐欺事件の続報

ファンド勧誘者とGACKT(43)との間柄 クエストキャピタルマネージメントによる投資詐欺事件の続報だ。 【113億円】クエストキャピタルマネージメントによる投資詐欺事件【芸能人の名前も】 クエストキャピタルマネージメン […]

インヴェスト証券24グランプリ
インヴァスト証券24グランプリが5月1日開催!

インヴァスト証券の24グランプリが復活! インヴァスト証券の第3回「リアルトレード!24グランプリ」が、いよいよ2013年5月1日より開催されます。 今回は第3回(2013年5月1日~7月31日)です。 ちなみに第1回と […]

大学生投資DVDトラブル
【要注意!】大学生に広がる投資DVD問題とは?

56万円の投資DVDで学生の間にトラブル急増 何度もニュースで取り上げられているので、ご存じの方も多いと思いますが、未だにトラブルが多い事案です。 NHKニュースによれば、トラブルの件数は、昨年に比べて増加しているようで […]

オプザイルがのさばった原因は金融庁にもある
オプザイルを世にのさばらせた原因は金融庁にもある

オプザイルを世にのさばらせた原因は金融庁にもある オプザイル撲滅運動が盛んだ。この勢いだとオプザイルは年内にはこの世から消えてしまうのではないだろうか? 投資家集団オプザイルが華々しく”NHKデビュー”するも、絶滅へのカ […]