リミットインベステージが破綻?

リミットインベステージに対し金融庁が警告

先日の記事で、FXファンドリミットインベステージのトラブルにつて取り上げました。

本日は、その続報です。2013年6月26日、まずは正式に金融庁が警告を発しました。

法令違反行為の内容は以下のとおりです。

ファンドの出資勧誘に関して顧客に対し、事実と著しく相違する内容を表示した勧誘資料等により、虚偽の告知を行い、自己の経費等に費消するなどし、ファンドの出資金を毀損させた。

無登録業者にファンド持分の取得勧誘を行わせていた。

金商法(金融商品取引法)違反ですね。どちらの法令違反も驚くような内容です。今後リミットインベステージに対して、なんらかの行政処分があるのかもしれませんね。刑事罰の対象になる可能性が高いのではないでしょうか。

事件になれば、破綻の実態が見えてきますね。

どんな勧誘内容だったのか?

リミットインベステージの勧誘内容が、徐々にですがわかってきました。

  • 一口50万〜1000万円
  • 毎月2.5%配当(25万円)
  • 配当は毎月、現金書留にておこなわれる
  • 基本はスキャルピングトレード(大きく毀損することはない)
  • 元本が80%まで減少した場合は、顧客に通知
  • その際、運用を継続するかストップするか選択可能
  • 紹介料あり(数%)

これは一例だと思われますので、他にも様々な方法(条件)での勧誘が行われていたようです。いかがですか?表面上は非常に魅力的なFXファンドですね。1000万円預ければ毎月25万円の配当です。年利30%(2.5%☓12ヶ月)ですので、1年で300万円の配当を手にすることが可能です。こんな美味しい話が本当にあるのでしょうか?

「すごい!毎月25万円入ってくる!」
「1年で300万円か!」

こんなふうに思える人は、投資に不向きです。投資リテラシーがある人は、必ず疑います。

「毎月2.5%? 本当かよ? そんなウマイ話があるはずがない!」
「年利30%? あり得ないね! 間違いなく詐欺だろうね!」
「毎月2.5%配当を維持できるわけがない! いつか破綻するよ!」

”リターン”と”リスク”はバランスしている

当たり前ですが、リターンとリスクはバランスしています。それなりのリターンがあるということは、相応のリスクが存在します。高配当は、常に高リスクを伴います。

年利30%の高配当を謳う投資商材に対するリスクは何でしょうか?1つは、投資詐欺の可能性ですね(可能性としての話です)。(そもそもの投資話が詐欺である、というリスク)

そしてもう1つは、投資運用の失敗による元本割れ(元本消失)です。今回のリミットインベステージ破綻は、このケースですね。

高配当を実現するために無理なトレードに陥りがちです。トレードミスによる巨額の損失が発生した場合、高配当を維持するために出資金を配当に回す、という自転車操業に陥る可能性が高いのです(いわゆるタコ足配当)。

ハイリターン・ミドルリスク、ハイリターン・ローリスクなど、経済社会(資本主義社会)においては、あり得ません。常に、ハイリスク・ハイリターンであり、ローリスク・ローリターンなのです。

FXファンドのマルチ勧誘に注意しましょう

前回の記事にも書きましたが、この手のファンドの多くは、友人・知人からの勧誘が行われることがあります。知人といっても、リアルな知り合いだけでなく、ネット上のコミュニティなども利用されます。

たとえば、今回のリミットインベステージでは、mixiのコミュニティが利用されていたというウワサがあります。投資系のコミュを立ち上げ、そこで巧みに勧誘を行うわけです。

そして、勧誘者には一定のマージンが入ることが通常です。出資者を一人勧誘出来れば、出資額に対して利回り0.5%〜2%前後の手数料(紹介料)が入るのです。(一例です)

だからこそ、勧誘者は必死になって多くの人を勧誘するわけですね。それなりに人を集められる人間(投資ブログ運営者など)が選ばれ、勧誘者としてスカウトされます。

すでに数百人規模のコミュニティを持っている人などは、適任ですね。

さらに、紹介者が自分の下に紹介者を設置し、自分の紹介料の一部を提供しているケースもあります。

つまり、

ファンド運営者…紹介料として3%を支払う

紹介者(1段目)…紹介料2%を受け取る

紹介者(2段目)…紹介料1%を受け取る

出資者

上記は分かりやすく”例(モデル)”として記載しました。勧誘の構造はネットワークビジネスに似ています。紹介者は100人くらい集めればウハウハです。紹介料だけで毎月大金が入ってきます。ただし運用が成功していれば、ですけどね。

こんな仕組みがあるからこそ、あっという間に億を超える大金(出資金)が集まるわけです。

美味しい話はまず疑うこと

とにかく、美味しい話が舞い込んできたらまず疑うことです。そして、以下の話を思い出してください。

今後、もしあなたがスゴイ儲け話に遭遇したら、どうすればよいでしょうか?

その話を持ってきた人にこう伝えて下さい。

「スゴイね! 是非やるよ!」
「でも今お金がないから、君が俺にお金を貸してくれない?」
「だって絶対に儲かるんだよね?!儲けの中から返済するよ!」

もしも相手が、持ち合わせ(お金)がないと言ったら・・・

「だったら、いまから消費者金融に行って、君がお金を借りてきてよ」
「そのお金を、俺に貸してよ」

ここまで言えば、大半の詐欺師(話をもってきた本人も被害者かも)は、あきらめます。

そして、話を持ってきた(ダマされていることがわかっていない)被害者も、儲け話のバカバカしさに気付くでしょう。

ちなみに、この話は、古典落語をもじったものです。

儲け話は参加者が増えれば増えるほど利益は減るという当たり前の法則

すごく当たり前の話なのですが、儲け話は、参加者が増えれば増えるほど一人あたりの利益は減ります。

1億円を10人で分けるケースと、1000人で分けるケースを考えてみてください。10人で分ければ一人あたり1000万円です。でも1000人で分ければ10万円です。

もちろん、投資の場合は”規模のメリット”があるので一概には言えませんが、基本的には同じです。

本来は利益は薄まるはずなのに、参加者を大量に募ることで主催者側の利益が増大する仕組みがあるからこそ、こうした行為が行われるわけです。

読者様からの貴重な情報をご紹介します

先日の記事について、読者様から貴重な情報をいただきましたので、シェアしたいと思います。※掲載許可を頂いております。

いつも大変参考にさせていた頂いてます。

それと、毎日早く更新されてないかと楽しみにております。
こちらのブログを拝見させて頂き随分と勉強させて頂きました。
ということで、7/2付けのブログ更新記事でも共感いたしました。

と言うのも、私も昨年9月よりタミキュラなるファンドで1口100万円で月利2.5%と言うものを運用しておりました。
今年の5月(3/10~4/10)の運用分まではきちんと配当がありました。

しかしながら、今日の不安定な相場懸念からこれ以上はリスクが高いと思い、4月末時点で解約、投資金償還申請しておりました。
担当者にも確認したところ、4月下旬の解約申請で4/10までの運用で、4/10よりの運用はしないで6/10に運用資金全額を償還しますということでした。

ところが、6/10になっても返金されず、確認したところ5月運用で大ドローダウンしたとの事です。
当然私の資金は5月の運用分は関係ないと思われたのですが、償還する資金もないとのこと・・・・

こんなことがまかり通るのでしょうか?

メール文中の「タミキュラファンド」とは、リミットインベステージが海外で運用しているTemeculaFXファンドのことです。運用当初(2012年9月)から今年の年初にかけては配当があったようですが、4月以降、雲行きが怪しくなっていますね。

この方は、その時点で解約を申し入れても返金処理が行われず、結果的に5月のドローダウンを理由に償還できない、と通告されています。

推測ですが、今年(2013年)前半(1〜3月)の時点で、海外ファンド運用にトラブル(大きなドローダウン等)があったのではないでしょうか?

その後は、ニュースで報道された通りです。

2013年6月に、配当がストップ

海外ファンド投資の失敗が発覚

証券取引等監視委員会による検査

法令違反が発覚

金融庁による警告(←今ここ)

刑事事件?

リミットインベステージ事件は、今後まだまだ大きくなりそうな予感がします。今後のニュースに注目しておきましょう。

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