金融庁が悪質ブローカーを本気(マジ)で潰しにかかってきた件

金融庁が悪質ブローカーを本気(マジ)で潰しにかかってきた件

金融庁が悪質ブローカーを本気(マジ)で潰しにかかってきた件

最大1億円の過怠金を含むFX業者規制内容とは?

金融庁が、悪質FXブローカーの取り締まりに本気を出します。2013年5月31日(金)の日本経済新聞ニュースです。

FX取引、売買価格公正に超短期取引も制限 

2013/5/31 0:42

金融庁と金融先物取引業協会は、売買が急増している外国為替証拠金(FX)取引に新たな規制を導入する。投資家に不利な価格で売買が成立する約定システムを是正する。

(中略)

規制の第一の柱は個人投資家に不利な価格で売買が成立しやすい約定システムの是正だ。外国為替市場は株式と比べ値動きが激しく、注文から取引成立までに為替レートが変動することがよくある。一部のFX会社はこのズレを利用し、投資家に不利な価格だけで取引を成立させ、収益を稼いでいるとの懸念があった。

新規制では注文時と約定時の為替レートのズレは認めるが、投資家にとって有利なレートの場合でも取引が成立するよう義務づける。

31日に業界側が自主規制案を決定。従わない場合は最大1億円の過怠金を課す。FX業者は金融商品取引法に基づく登録業者で、金融庁も監督指針を改める。新規制を守らない業者は業務改善命令の対象になる可能性がある。

(中略)

第三の柱はコンピューターのプログラムによる自動売買を提供するFX会社の監視強化だ。

自動売買は2~3年前から利用が増えており、数万人の投資家が使っているとされるが、システムトラブル時には投資家が大きな損失を負いかねない。

金融庁はFX会社に投資助言業の登録を促す。金融商品取引法に基づく専任担当者を置くなど体制整備を求める。

(中略)

引用:FX取引、売買価格公正に超短期取引も制限ー日本経済新聞WEB版

FX業者規制のポイントは3つ

今回のニュースのポイントは3つです。

1.悪質な約定システムの是正

投資家に不利なスリッページのみを有効とする、不公平なスリッページを全面的に禁止します。

そもそもスリッページは、プラスにもマイナスにも滑ります。今までは、投資家にとって不利に動いたスリッページのみを有効としていました。有利側に動いたとしても、その場合はそのまま注文価格を有効としていたため、非常に不公平な状態が続いていたわけですね。

この点が是正されれば、FX取引の公平性や透明性が今まで以上に確保されることになります。FX業者が従わない場合は、最大1億円の過怠金を課すそうです。

2.バイナリーオプションの規制

2番目の柱は、バイナリーオプションの規制です。こちらは、過去の記事でも取り上げています。

ギャンブル性を排除するために、取引期間を最短2時間とする内容ですね。

3.自動売買を提供するFX会社の監視強化

そして3番目は、自動売買システム(EAなど)に対する監視強化です。監視といっても、EA販売会社(商材屋)に対する規制ではなく、FX業者を対象としたものです。

システムトラブルなどによる投資家の損失を防ぐために、FX業者側の監視を強めるようですね。

FX業者も投資助言業の登録が義務づけられるのか?

さて、今回のニュース記事で最も気になったのは、以下の一文です。

金融庁はFX会社に投資助言業の登録を促す。

自動売買システムを提供しているFX業者は、投資助言業に該当するのでは?という懸念が以前から業界内にはありました。

特にMirrorTrader(ミラートレーダー)というプラットホームを使用した自動売買においては、投資家が採用するロジック(戦略)そのものをFX業者が提供しています。投資家はその中から選択し、組み合わせて使用します。

これらの一連の仕組みが、投資家の売買判断にFX業者側が関与していると見られているわけです。

投資助言業の登録がFX業者に義務づけられた場合、自動売買から撤退を余儀なくされる業者も出てくるのではないでしょうか。

たとえば、シストレ24グランプリを開催中のインヴァスト証券や、セントラル短資FX、ひまわり証券、岡三オンライン証券など、ミラートレーダーを採用しているFX業者は、経営戦略を大幅に変更せざるを得なくなるかもしれません。

何故なら、投資助言業は、そう簡単には登録できないからです。

今後の、金融庁の動向が気になりますね。

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