ブックメーカー投資ソフトは聖杯なのか?

ブックメーカー投資は聖杯なのか?

過去の記事で、ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-という商材を取り上げました。ワンナイトキャッシュについては、現時点で詳細不明ですので、同じ販売会社が過去に発売したブックメーカー投資ソフトについて、少しだけ記事で触れました。

その際に、このブックメーカー投資ソフトについてのお問い合わせを読者様より多数いただきました。

「以前から気になっていたが、本当に勝てるのか?」
「理論上、勝率100%というのは本当なのか?」
「ブックメーカー投資ソフトは詐欺なのか?」
「ブックメーカー投資をやってみたいが、リスクはないのか?」

そこで本日は、このブックメーカー投資について、私なりに少し掘り下げてみたいと思います。

ブックメーカーの本質は賭博(ギャンブル)

まず始めに、ブックメーカーの本質について述べたいと思います。ブックーメーカーの本質は賭博です。つまり純粋なギャンブルです。日本で言うところの、TOTO(サッカークジ)です。高校野球賭博や相撲賭博(日本では違法)などがイメージに近いですね。

TOTO(サッカークジ)を投資と捉えている人は、まずいないでしょう。不確定要素が多く、組み合わせも無数にあるため、狙いを定めてTOTOで高額当選を果たすことはまず不可能です。

例えば、テレビのCMでも有名なTOTO-BIG(トト-ビッグ)。

TOTO-BIG

TOTO-BIGの賞金は、最高6億円(1等は3億円、キャリーオーバーで6億円)です。指定されたJリーグ14試合の試合結果を、コンピューターがランダムに選択し、その結果を当てるというクジです。ランダムに選択された14試合の全ての結果を当てれば、1等(3億円)当選となります。

購入金額は、1口たったの300円です。ちなみに、1等(3億円)が当たる確率は、約1/4,800,000(480万)だそうです。この確率は、ジャンボ宝くじ当選確率(約1/10,000,000)よりも高いのです。

しかし、ランダムに選ばれた14試合の結果を狙って当てるのは、至難の業(わざ)です。こうしてみると、日本のTOTO(TOTOーBIG)は、ほとんど宝くじに近い性質を持っていることがわかります。

日本国内でのギャンブル(競馬、宝くじ、スポーツクジ)は、公営しか認められていないため、主催者=胴元という構図が明確です。

主催者以外が賭博行為を行うこと(ノミ行為)は法律で禁じられています。

ブックメーカーとは?

さて、ブックメーカーに話を戻しますが、海外のブックメーカーはノミ屋をイメージしていただくと分かりやすいです。日本では禁止されている”ノミ屋”が、イギリスなどの海外では”ブックメーカー”として国が公認しているわけです。

政府公認(免許制度)のノミ屋(ブックメーカー)が多数存在するため、1つの試合(スポーツギャンブル)に対して、ブックメーカーの数だけ複数のオッズが存在することになります。

ブックメーカー投資(アービトラージ)の理論上の解説

各社のオッズ比率を詳細に比較することで、”理論的”にどちらが勝っても利益が出る(勝率100%)賭けの組み合わせが出現するわけです。

サッカーの試合で、例を出してみましょう。プレミアリーグのマンチェスターユナイテッド(マンU)とチェルシーの試合が予定されているとします。

  • ブックメーカーA社のオッズは、マンU vs チェルシー 2.6倍 1.8倍
  • ブックメーカーB社のオッズは、マンU vs チェルシー 2.3倍 1.9倍

今回は説明のために分かりやすく、勝ちor負けという2つのオッズで説明します(※勝ち・負け・引き分けという3way方式もあります)。数字が2つ並んでいますが、マンUの地元(=ホーム)で試合がある場合に、左の数字は、マンUが勝つオッズ、右の数字がチェルシーが勝つオッズです。

ご覧の通り、A社とB社では、オッズの割合が異なりますね。仮にA社でマンUに賭け、B社ではチェルシーに賭けたらどうなるでしょうか?

賭け金はバランスを考えて設定します。元手が10,000円として…以下のように配分して賭けます。

  • A社でマンUに4,000円
  • B社でチェルシーに6,000円

仮に、マンUが勝ったとしましょう。すると…

A社の払戻・・・4,000円×2.6倍=10,400円
投資総額・・・10,000円
________________________________
差し引き合計・・・400円の利益

では、チェルシーが勝った場合はどうでしょうか?

B社の払い戻し・・・6,000円×1.9倍=11,400円
投資総額・・・10,000円
________________________________
差し引き合計・・・1,400円の利益

ご覧のようにどちらが勝っても利益が発生します。この仕組みがブックメーカー投資(アービトラージ)における、よくある解説です。この解説だけ読めば「すごい!」と思いますよね。こんな説明をされれば、誰でも目を輝かせます。

「すごい! 絶対に損をしない仕組みだ!」
「こんなスゴイ投資があったとは!」

本当に理論上と同じ結果を得られるのか?

果たして、本当に理論上負けない投資が可能なのでしょうか?実は、この夢のような話には意図的に語られていない部分が存在します。

アービトラージの発生率が非常に低い

そもそも、どちらにベット(賭ける)しても勝てるパターン・組み合わせは、想像しているほど頻繁には発生しません。業者の説明では、ブックメーカーが多数存在するので、アービトラージが発生する頻度は高いと説明しています。まるで毎日、毎時間発生していると誤解させるような説明をしているところもありますね。

実際は信頼できるブックメーカーは限られていますし、アービトラージが発生する組み合わせを抽出することも簡単ではありません。

ちなみに、先日の記事に書いた株式会社バベル(ワンナイトキャッシュ-OneNightCash-の販売会社)が販売している『TripleA-トリプルA』というブックメーカー投資ソフトは、アービトラージが発生する賭けの組み合わせを、自動抽出する仕組みだそうです。

利益はわずか…

仮にアービトラージが発生する組み合わせを発見できたとして、そこから生み出される利益は、思ったほど多くはありません。

これは、各ブックメーカーによって、賭け金の上限が定められているからです。絶対に勝てる組み合わせを見つけても、賭け金の上限があるため、大金を賭けることはできません。そうすると、確実に勝てたとしても少額です。オッズにもよりますが、せいぜい数ドル~数十ドル(数百円~数千円)程度です。

アービトラージ発生待ち時間も含め時給換算すれば、コンビニでバイトした方がよかった!ともなりかねません。そして、最大の問題点とは・・・

最大のリスク「MAXベット規制」とは?

ブックメーカー投資ユーザーにとって最大の課題は、MAXベット規制です。MAXベット規制とは、ユーザーアカウント毎に賭け金を制限される規制です。実質的なアカウント凍結のようなものですね。

一度でもブックメーカー側に目をつけられて規制をかけられれば、元に戻してもらうことはほぼ不可能です。しかも規制に対する申し立ても聞いてもらえません。MAXベット規制の基準も曖昧(あいまい)ですつまり、一方的な措置なのです。

賭け金の上限を厳しく定められれば、大きく賭けることができませんので、効率的なアービトラージ投資ができなくなります。MAXベット規制は、アービトラージ投資家を狙い撃ちしています。また、非常に勝率の高いユーザーも規制の対象になりやすいです。

結局のところ、ブックメーカー側にとって好ましくないユーザーを排除するためにMAXベット規制をかけているのです。ブックメーカーが最も排除したいユーザーとは・・・そうですね、アービトラージユーザーですね。

結論:ブックメーカー投資は儲からない

おわかりのとおり、ブックメーカー投資は思ったほど儲からないのです。「理論上損失が発生しない投資」と言うのは正しいと思います。しかし・・・大きく稼ぐとすぐにMAXベット規制によるアカウント制限がかけられます。連勝してもMAXベット規制の対象になります。

つまり大きく稼げない、そして連勝しすぎてもダメ、これがブックメーカー投資の真実です。

MAXベット規制を回避するために、あえて連勝を避けて適度に負けを演出し、大きく勝たずに投資頻度も押さえる・・・理論上勝てることがわかっていても、これでは大金は稼げません。

待機時間が長い割には、利益が小さいという投資です。普通にコンビニでバイトした方が、よっぽど時間対効果が高いと思いませんか?

ブックメーカーは純粋にギャンブルとして楽しむべき

ですのでブックメーカーは、純粋にスポーツギャンブルとして楽しんだ方が、面白いと思います。ただ、日本から、海外の賭けに参加することはグレーゾーンですので、純粋にTOTO(サッカークジ)をすれば良いと思います。

TOTO(サッカークジ)の1等が3億円です。しかも、キャリーオーバーの6億円は、すでに200人以上も生まれています。こっちのほうが、よっぽど楽しいし、夢がありますね。

ブックメーカー詐欺に注意

先日の記事にも書きましたが、ブックメーカー詐欺が横行してます。この詐欺ですが、頭の良い人ほど引っ掛かるそうです。理論的に100%勝てる、という点がキャッチーなのでしょうね。

先にも書きましたが、MAXベット規制があるため、月利10%~というのは現実的ではありません。もう一度、スピーシー事件(日本最大のブックメーカー詐欺事件)をご覧下さい。

スピーシー事件の集団訴訟の概要は、以下をご覧下さい。



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