投資家の70%が儲かっているブローカーがあるらしい・・・

   2015/01/14

顧客の70%が儲かってるFX会社?

古い記事ですが、2012年8月31日の日経新聞(日経電子版)に、ちょっとビックリするような記事が掲載されていました。

記事のタイトルは、顧客の7割がもうかるFX会社、その「意外な真実」です。
>>顧客の7割がもうかるFX会社、その「意外な真実」
※無料会員登録しないと読めません。

興味をそそられる記事ですね。

記事内では「M社」と表現されていますが、別のサイトの記事を確認すると、M社とはマネースクウェア・ジャパンのことのようです。

>>「顧客の七割が儲かるFX会社」の真実に迫る

マネースクウェア・ジャパンといえば・・・

マネースクウェア・ジャパンといえば、トラリピ(トラップリーピートイフダン)が有名ですね。

>>トラップリーピートイフダン(トラリピ)に関する記事

日本国内では、預かり残高において第5位の中堅証券会社です(2012年8月のデータより)。

>>日本最大手は、外為どっとコム? それともGMOクリック証券?

日経新聞の記事によれば、マネースクウェア・ジャパンにおいて、2012年前半(2012年1月1日~6月30日)での実損益の合計がプラスだった顧客の口座数が全体の67.5%だったそうです。期間内に一度でも取引を行った口座が対象とのことです。

この数字って凄いのか?

一般的なFX投資のイメージとして、プラス収支を得ている投資家は全体の1割程度で、残りの9割は負けている、と思っている方が多いと思います。

ところが日経新聞の記事では、マネースクウェア・ジャパンの顧客の7割がプラス収支だった、と記載されています。

取引した顧客の70%がプラス収支だったということですが、これって凄いことなのでしょうか?

他の証券会社のデータがないので比較ができませんが、この数字は実情の一面しか捉えていないと思います。

数字のトリックに騙されるな!

日経新聞の記事を読むと、データの数字はポジションをクローズした取引(実損益)が対象です。記事内にも「実損益の合計」と記載されていますので、間違いないと思います。

つまり、ポジション保有中の取引はカウントされていません。

含み損を抱えているポジションは、データに含まれていないということになります。

記事内では売買回転倍率についても触れられており、マネースクウェア・ジャパンの売買回転倍率は、FX業者の平均に対して、10分の1以下とのことです。

中長期スパンで投資を行っているトレーダーが多いということですね。

中長期(スイングトレード)トレーダーが多いからこそ、含み損ポジションも非常に多いと想像できます。

含み損ポジションは、そのままプラスになるまで放置しておき(塩漬け)、プラスになったポジションは手仕舞いする、という投資家が多いのではないでしょうか。

もともとマネースクウェア・ジャパンは、スプレッドが非常に大きいことで有名です。

今時USDJPYで、4pips(変動)ものスプレッドが設定されています。EURUSDは5pips(変動)です。

しかも手数料もかかります。

上記でおわかりの通り、マネースクウェア・ジャパンは、スキャルピングには最も不向きなブローカーの一つということになります。

※意図的にスキャルパーを排除しているとも言えます。

だからこそ、スイングトレーダー(中長期保有投資家)が、大半を占めることになるんですね。

スイングトレーダーが多ければ、含み損も長期的に(戻ってくるまで)放置されやすい、つまり塩漬けされることも多いと思われます。

日経新聞の記事内では、含み損の総額プラス収支の額などのデータは、一切触れられていません。

本当に顧客の7割が儲かっていると証明するためには、しっかりと全顧客の含み損利益などのデータを集めて、総合的に判断するべきだと思います。

含み損の総額は42億円!?

平成24年3月期 決算短信によれば、マネースクウェアジャパンでの顧客の含み損総額は、約42億円と記されています。

これらの含み損が決済されないまま、「顧客の70%がプラス収支である!」と言われても、ちょっと説得力に欠けるような気がします。

含み損と利益のバランスを確認しない限り、本当に顧客の7割が勝ち越しているとは断定できません。

確定利益が100万円あっても、含み損が120万円あれば、実情としては20万円のマイナスとも取れますよね。

ですので、マネースクウェアジャパンの顧客の70%が勝っているという記事をそのまま鵜呑みにしない方が良いと思います。

物事の一面のみをクローズアップして取り上げている記事であり、読み手によっては、本質を捉えることが非常に難しい記事になっているのです。

う~ん、日経新聞(日経電子版)の記事とは、とても思えないですね。

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